↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
哀蛹乱の非行期  作者: 亡久むふ
第一章:第一節 イレギュラー

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/38

茶色

 皮膚が茶色くなった黄は動かなくなる。

そしえ数秒後、皮膚がひび割れる。

茶色い皮膚の下から黒色の皮膚が露わになる。

黄のモノではない肌の色を見て、なくあは思わず後ろに下がる。

[黄くん…?違うよね…偽物だよね。]

全ての茶色の皮膚が割れ、蚊の様な巨大な羽、瞳は複眼の様になる。

[偽物じゃないよ…なくあ。]

黄の牙は針の様に尖っている。

[黄さん!どういうこと!?教えてくれないかな?

どっちでもいい…身体の変化か殺害理由。]

ゆとが今までとは違う焦った口調で発言する。

[あぁ…良いよ教えてやる。俺が気香を殺した理由をな。]


【殺害理由】

 俺は殺したくなるほど、名前を間違えられるのが嫌いだった。

小学校時も中学時は名札を見て名前を呼んでたせいか、│黄《き》と間違えられることが多かった。

名前のせいで良く馬鹿にされた、好きな人からも馬鹿にされた。

殺意が消えることはなかった。

 夏休み頃に学校から呼ばれ、決心が付いた。

殺そうと。

しかし、名札は無く名前表が配られててもどうせ振り仮名がふられてる。

なら、[記憶に刷り込もう]と。

わざわざ、自己紹介で自身の名前の間違えの例を提示した。

そして、間違えの方で呼んでくる奴がいれば殺す事にした。

 1日目の食堂で花未咲気香先輩が俺の名前を間違えた。

実際に間違えられてみると、どうでも良くなっていたんだ。

だから、1週間殺さずに済んだ。

耐えれてたんだ。

 でもさ今日の食後、何も考えずに教員等の3階にいたんだよ。

 重要倉庫から、カサカサとした音が聞こえてきた。

気になって、扉を開いたんだ。

…………

 そこからの記憶は、一つもない。

でも気づいた時には、気香先輩を殺してた。

片手には、鋭く研がれた鉈を持っていた。

自分では持てるはずがない、重い凶器を握っていた。

焦った俺は、重要倉庫の奥底に凶器を隠した。

見つからなくて良かった。

そう思ってたけど。

討論中も安心しきっていた。

でも…もういいんだ。

なくあにはもう迷惑はかけられない。

ごめんね…なくあ。

こんな化け物を恋人にしてくれて。

感謝してもしきれないよ。

なのに、恩返し出来なかった。

本当にごめんなさい。

11話を読んでくださりありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。