発明品2 城内一斉身体検査 完結編 おまけ
『???視点』
いきなり、王城の地下の厨二王女の工房…地下迷宮化していると噂の場所だ…に呼び出された。
先日の事で目を付けられたのか。それとも文字通りの地下牢で拘束と拷問…まさかな。
とにかく、なんとか切り抜けなければ。階段を下りながら、厳しい訓練を思い出し何パターンかの言い訳と対抗策をシュミレーションしておく。
「男爵からの紹介状に書いてあったけど、事務仕事もできるんでしょ?四則演算くらいはできるわよね」
すでに何人かの侍女や女官が集められている。どれも頭の良さそうな女たちだ。そういえば騎士はいないな。
「いいえ、大した事はできません」
まずは当たり障りのない質問か?
「謙遜しなくてもいいわ。四則演算って単語が分かるくらいなら充分よ。あっちは数学の高等家庭教師よ。彼女の助手について。先生、この娘お願い」
「…………(しまった!)」
しかも全く有無は言わせない。まぁ王女と侍女では当然ではある。
「数学の得意な文官に任せられませんか?」
「乙女の数値は国家機密なのよ。特に男には」
傍若無人に見えて、それくらいの気遣いはできるか?単に自分のサイズがあるせいかも。それは10歳の少女に関係があるのか。
それに男の分くらい文官に持って行けばいいのに。何でも自分でやりたいのか?
「あなたはこれの表を埋めていって。あなたはこっち、平均を出す方法は知ってる?ならこっち」
厨二王女が指示を出し、その具体的な数値の出し方は数学の先生が指導する。
それにしても初等以上の数学ができる女がこれほどいたとは。教育水準はわが国より少し高いか。
侍女たちは仕事終わりに、教室が開かれて最低限の読み書きはできるようになる。私は既に出来るので無視していたが、一度様子を見てみよう。
「あなた中々優秀ね。良かったら高等数学も教えて上げてもいいわよ」
「え?私がですか?本当に?でも大丈夫ですか」
先生が私に声をかける。興味はないが一応褒めれれて喜んだ振りをしておく。
「姫様や他の女官たちと同じにだけどね。興味があったら言って」
これは厨二王女に近づくチャンスか!
「(表計算ソフトがあれば一発なのに)あぁそうだ。ファンタジーな手法で…」
柔らかい表の計算って何だ?と、見る間に魔法で空中に女の外枠だけの絵を描いていく。これが柔らかい表なのか?確かにただの数値よりは柔らかく感じる。
「重ねて見ると平均が解りやすいです」
確かに見え方もソフトだ。ハードな数値と数式だけだと分かりにくいが、表、グラフと来て絵にするくらいソフトになるとは?!これは是非とも本国に報告しなければ。
それにしても騎士団の分の資料はどこだ?っこれこそを入手しなければ!
この前、騎士団の閲兵をしていたな。π乙χд五か年計画。本格的に始動し出したか?いったいどのような軍事計画なのだ?侍女の仕事をしていて見れなかったけど、この私に資料を見せて手伝えだと?なんたる幸運!そして、何たる迂闊な王女!この件は必ず本国に報告してやる!
☆
これがこの世界の美容体操・健康体操の嚆矢である。
発祥はギーマ=アーケイディア王国であるが、世界に広まったのはこの名もなき女スパイの功績であった。
しかし、それはごく一部の上層部意外には知られていない。
『だが人よ名を問うなかれ。
闇に生まれ闇に消える、それが忍者の定めなのだ』
どっとはらい
「他にもっと報告するものあるだろ?!」と
さて、お読みいただきありがとうございます
ついでに、ブクマ、感想、高評価を頂けると、さらに感謝するヤツがいます
「おお!そらワシや」 でした




