↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
3/5

模擬店大騒動!!

陽太より身長が15cm高い柚葉はだんだん陽太が気になり始めて・・・。

「おい!陽太、一緒に帰ろ?」

「柚葉・・・いつも俺の頭をワシャワシャするのはやめろ」


文化祭にて陽太のクラスは焼きそばの模擬店をすることに決まった。

学校への申請、衛生管理、材料調達、調理分担。


申請はルーム長。衛生管理はクラス全員で講習を受ける。


材料調達。

担任は「柚葉。商店街に顔が利くお前に任せてもいいか?」

柚葉は「もちろんです!食品卸問屋は知ってます!」

「それは心強いな。よろしく頼む」


調理分担。

「これはクラス持ち回りだ。それぞれ練習しておくように」


柚葉は早速、食品卸問屋に向かった。 

「おお、柚葉ちゃん。珍しいなうちに来るなんて」

「おじさん、頼みがあるんだ。文化祭で焼きそばの模擬店をやることになって、おじさんのところで仕入れたいと思って」

「そりゃ大歓迎だ。で、どれくらいいる?」

「30kgくらいあればいいかな」

「分かった。文化祭の前日に届くように手配する」


「柚葉、材料調達どうだ?」陽太は聞いた。

「もう注文済み!任せなさい!」

「へぇ、柚葉のそういう要領のよさは認める」

「ったく、素直に褒めてよ」

そういうと柚葉は陽太の頭をワシャワシャした。


文化祭当日朝。


柚葉は焦っていた。文化祭開催は9時から。

7時に卸問屋の配送者が到着するはずだ。しかし・・・7時半になっても到着しない。

柚葉は社長に電話した。

「まだ配送者が来ません。わたしが時間間違えちゃったのかな・・・」

「いや、たしかに6時半には出発した。何で連絡来ないんだ!?わかった直ぐに担当者に連絡する」

そう言うとすぐに電話が切れた。社長も相当焦っているようだ。

5分も経たないうちに社長から電話が来た。

「配送車が故障したらしい。気が動転して自分で直そうとしてたらしい。すまん!こんなこと言い訳にならないよな。午前中にはなんとかする」

そして再びすぐに電話は切れた。


柚葉の額から冷たい汗が流れる。午前中では文化祭開始には間に合わない。

社長が注文を忘れたわけでもなく、配送車の運転手も自分でなんとかしようと考えてくれた。だれも悪くない。しかし、焼きそばの麺が届かないのは紛れもなく現実だ。


クラスの皆の前で『卸問屋に知り合いがいる』と大見得を切ってしまった。

陽太には得意げに自慢してしまった。


「どうした?柚葉。顔色が悪いぞ。さては模擬店に緊張してるのか?文化祭だぜ、気楽にやろうよ」

「陽太・・・配送車の故障で麺が午前中には届かないかもしれない・・・」


陽太は一瞬、真剣な顔になったが

「なんだ。そんならスーパーでも行ってかき集めればいいだろ」

そう言うと笑ってみせた。


「え・・・でも・・」


「柚葉。考えてもしかたない。俺にまかせろ」

そう言うと陽太は走って学校を出て行った。


陽太は家に駆けこむ。原チャリのカギを取ってガレージに向かう。

力を込めてキーを回しエンジンをかけた。低い音が唸る。

フルフェイスのヘルメットを被った。

「待ってろよ・・柚葉。俺がなんとかする」


まずは一番近くのスーパーへ向かう。

店員に30㎏の焼きそばの麺が欲しいと頼む。

しかし予約もなく30㎏もの麺を用意できるわけがない。

陽太は買えるだけの麺を買った。

次のスーパーへ向かうやはり返事は同じだ。

それでも5㎏は用意できた。原チャリに積めるのはこれがギリギリだ。

一旦、学校に戻り麺を置きに行く。

柚葉は走って陽太の元に来た。


「陽太、その麺は・・?」

「取り合えず5㎏だ」

「え・・?陽太まさか・・」

「話は後だ。柚葉、それを屋台へ持っていけ。30分ぐらいはもつだろ」

そういうと陽太は再び校外へ消えた。


「陽太・・・なんでそこまで・・・」


それから陽太は市内のスーパーをすべてまわったが、用意できたのは12㎏だった。


そのとき柚葉のスマホが鳴った。社長からだ。

「柚葉ちゃん!11時にはそっちへ届くはずだ。本当に申し訳ない!午前中は模擬店できないよな・・・。これじゃ社長失格だ。」

柚葉は笑顔になり

「大丈夫です。わたしのヒーローが用意してくれました!まだ足りないから配送車待ってます!」


「ごめん、柚葉。あんなカッコつけて結局全部用意できなかった」息を切らせながら陽太は柚葉に頭を下げた。


「こんなにいっぱい集めてくれて。本当に嬉しいよ。11時には配送車が来るから大丈夫」


「よかった~」そう言うと陽太はその場に座り込んだ。


「なに泣いてんだよ」陽太は柚葉を笑って見上げた。

「大女には涙はにあわねーよ」


柚葉は泣きながら赤い顔をして

「またデカいって言った!陽太がちっさいだけだよ」

笑ってるのか泣いてるのか柚葉の顔はクシャクシャになっていた。


「さ、これからが文化祭だろ?泣いてる場合かよ」陽太は立ち上がって自分よりも高い柚葉の頭をポンと叩いた。


「うん!最高の文化祭にしようね!」

今度は柚葉が自分よりも低い陽太の頭をわしゃわしゃした。







「最後までお読みいただきありがとうございました!少しでも面白い、続きが読みたいと思ったら、下部の【☆☆☆☆☆】と【ブックマーク】で応援していただけると励みになります!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。