第25話:公爵家での生活が始まりました
叔父様たちが部屋から去った後、早速部屋の中を見て回る。
「こんなにたくさん可愛いぬいぐるみが、こっちには本がぎっしり詰まっているわ。凄いドレスの数ね、こんなに着られるかしら?こっちには、ものすごい数のアクセサリーも詰まっているし」
「お嬢様、こちらには髪や肌によいオイルが沢山ありますよ。これで私たちも、お嬢様を今まで以上に磨き上げられますわ」
使用人たちも、嬉しそうだ。
「あなた達、こんな遠くまで付いて来てくれて、本当にありがとう。あなた達が傍にいてくれて、私、とても嬉しいのよ」
「お礼を言うのは、私共の方ですわ。お嬢様の笑顔をみると、私共も元気が出るのです。お嬢様の傍に今後もいさせてくださり、ありがとうございます」
「あなた達…」
どこまでいい子たちなのかしら?こんなにいい子たちなのだから、この国に来た事を後悔させないように、私もしっかり頑張らないと。
「お嬢様、今日は旦那様と奥様が、宴があるとおっしゃっていらっしゃいましたから、早速湯あみをして着替えましょう」
「そうね、早速このオイルを使ってちょうだい」
「「「はい、承知いたしました」」」
叔父様たちが準備してくれたオイルを使い、湯あみをする。オイルを使うだけで肌はツルツル、髪はつやつやになるのだ。このオイルには、一体どんな魔法がかかっているのかしら?
湯あみが済むと、ドレスに着替えた。ちょうどそのタイミングで宴の準備が整ったという事で、食堂へと案内される。
「サリー、待っていたのよ。そのドレス、とてもよく似合っているわ。本当に可愛い」
「確かにとても似合っているね。まるで若い頃の、アマリリスの様だ。君はとても美人だから、社交界に出たらきっと、人気者になるよ。アマリリスのように」
「まあ、私が叔母様のように美人だなんて…とても光栄な事ですが、さすがに叔母様に失礼ですわ」
美しくてナイスなボディをされている叔母様と、鶏がらの様な私が似ているだなんて。さすがに叔母様に失礼だ。
「あら、そんな事はないわよ。あなたは本当にマリアや私によく似ているもの。これでも私たちは、美人姉妹としてミレンズ王国でも人気が高かったのよ。マレリス王国に留学に来てからも、毎日殿方からのお誘いが、ひっきりなしに来ていたのだから」
「確かに君の人気はすさまじかったね。そんな中、私を選んでくれて、ありがとう」
「まあ、あなたったら」
何やら叔父様と叔母様が、甘い雰囲気になってきた。どうしましょう、こういう場合はどうしたらいいのかしら?
「いつもの事だから、気にしないで。さあ、ここに座って食事をしよう。今日は君の為に、料理長はじめ、料理人たちが腕によりをかけて作ってくれたのだよ」
私を椅子に座らせてくれたのは、ルーカス様だ。
「ありがとうございます、ルーカス様。どれも美味しそうですね。頂くのが楽しみですわ」
目の前には、豪華なお料理が並んでいる。なんだか急に、お腹が空いてきた。
「皆そろったし、料理を頂こうか。今日はサリーが新しく我が家の家族になった事をお祝いして、乾杯」
「「「乾杯」」」
叔父様の掛け声で、一斉に乾杯をした。そして食事スタートだ。
「このお魚、とてもふっくらしていて美味しいですわ。周りのお野菜とソースの相性も抜群ですね。こちらのお肉は、口の中に入れた瞬間溶けてしまいましたわ。なんて美味しいのかしら」
あまりの美味しさに、ついベラベラとしゃべってしまう。いけない、食事は静かにとるものよね…恐る恐る叔父様たちの方を見ると、叔父様も叔母様もルーカス様も、ニコニコとしてながらこちらを見つめていた。
「サリーが料理を気に入ってくれて、よかったわ。さあ、これも食べて」
「こっちも美味しいよ。サリーはどれが一番気に入ったか、また教えてくれるかい?」
「僕のお勧めはこれだよ、これも食べてみて」
3人が甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる。これが家族と言うものなのね…
その後も4人で色々な話をしながら、楽しい時間を過ごしたのだった。




