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あなたに全てを捧げてきたけれど…これからは自分の為に生きます  作者: Karamimi


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ジョージ殿下とサリーのIFストーリー~ジョージ視点~【18】

「ジョージ様、今日のお茶会、とても楽しかったですわ。あんなに楽しいお茶会は、初めてでした。あの…またお茶会を開いてもいいですか?」


「ああ、もちろんだ。もうここは君の家みたいなものなのだから、好きにしたらいいのだよ。それにしても、そのドレス、とても似合っているね。でも、よかったのかい?せっかく自分でデザインしたドレスも、届いていたのに」


「はい、お母様が私の為に作って下さったドレスを、どうしても着たかったのです。この幼女用のドレスはもう着られませんが…」


 あの後公爵家から、亡き夫人がサリーとお揃いで着るために準備したドレスが、大量に送られてきた。そのドレスの中から、サリーは今日青いドレスを着てお茶会に参加した。


 あの日記を見てから、サリーは少しずつだが、自分の意見をはっきり言う様になった。自分がやりたい事を、少しずつだが話してくれる様になったのだ。


「こっちの幼児用のドレスは、僕たちに子供が生まれたら着せてあげようね。せっかく亡き夫人が準備してくれたのだから」


「ジョージ様ったら、気が早いですわ。でも…もしそんな日が来たら…」


 嬉しそうに話すサリーの顔を見たら、僕もなんだか嬉しくなってきた。


「ジョージ様、1つお願いがあるのですが…その、また孤児院に行きたいのです。ここ5年ほど、足が遠のいていたので」


「君がよく行っていた孤児院だね。もちろんだよ。来週にでも行けるように、手配しておくよ」


「本当ですか?嬉しいですわ。ありがとうございます」


 サリーはずっと、慈悲活動に力を入れていた。僕の婚約者候補になったせいで、中々孤児院にいけない日が続いていた。この機会にまた、孤児院訪問も、定期的に行いたいのだろう。



「サリー、今後は孤児院改善にも力を入れて行こうね。昔話していただろう?この国に住む子供たちが、食べ物に困ることなく、誰でもが当たり前に教育を受けられる国にしたいと。2人でそんな国にできるように、頑張ろうね」


 1度目の生の時、僕はサリーの願いを叶えるため、恵まれない子供たちの改善に力を入れた。僕が亡くなる頃には、全ての子供たちが無償で勉学を学べる国を作る事が出来たのだ。今回はサリーと一緒に、そんな国を作りたい。


「はい、もちろんですわ。ジョージ様とならきっと、素敵な国が作れる気がします。私ももっともっと、頑張らないと」


「サリーはこれ以上頑張る必要はないよ。僕の可愛いサリー、ずっと傍にいてね」


 ギュッとサリーを抱きしめる。すると、サリーも背中に手を回し、抱き着いて来てくれたのだ。この幸せが、ずっと続けばいいな…


「サリー、今日は疲れただろう。夕食を食べて、早めに休んでくれ」


「はい、そうさせていただきますわ」


 その後は2人で夕食を食べ、ティータイムを楽しんだ後、サリーを寝かせ、自室に戻ってきた。


「ジョージ殿下、貴族たちからの証言をまとめた書類です。明日の貴族会議で提出できるように、見やすくまとめてあります」


「ありがとう、助かるよ」


 明日はいよいよ、メリンダ嬢の件での話し合いが行われる。あの後、メリンダ嬢は何度も僕に会いに、王宮に乗り込んできたらしいが、門前払いをしている。その上、仲の良い貴族たちに


 “本来は、私がジョージ様の婚約者になるはずだった。それなのに、サリー様が権力で奪い取った”と、あることない事吹き込んでいるらしい。何もしならない伯爵以下の貴族たちは、その話を鵜呑みにしていると聞いた。


 本当にどうしようもない女だ。だが、彼女が騒げば騒ぐほど、自分の首を絞めている事に、本人はまだ、気が付いていないようだ。1度目の生の時は、僕にも原因があったため、罪には問わず有耶無耶な状態にしてしまった。その結果、修道院に侯爵の意思で送られることが決まった。


 そのせいで、警備も甘く替え玉を使われるという事件が発生したのだ。


 だが、今度はそんな事はさせない。メリンダ嬢を正式に訴えて、裁判にかける予定だ。彼女の犯した罪を、徹底的に追及してやる!

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