ケース3:窒息フェチ
山崎空人14歳。中学3年生の彼は、窒息フェチだった。
精通は小学6年生の時に通っていたスイミングの女性コーチが
溺れかけた彼を救う際に誤って1~2分間首を絞めていた事に起因する。
その時の不思議な倒錯感や浮遊感が忘れられず、彼は窒息フェチになった。
それからは窒息系の妄想でばかり自慰を行い、性癖をこじらせた。
そんな彼の性癖が情報漏洩したキッカケは、クラスSNSだった。
100門アンケートと言う様々な設問に答えて行くコミュニティノート、
その設問の中でも他者には絶対に見られないと言う条件付きの設問、
問い96「あなたは何フェチ?」という設問に対して、彼は正直に答えた。
通常であれば冗談めいて唇フェチ、等と言うものだ。
ちなみにこの設問の意図する所は性格診断や同種のフェチマッチング等、
一般公開される性格の質問では無い。
しかし空人はこの設問に正直に答えてしまった。
そして設問を設定した女子生徒により、それは白日の下に晒された。
「え、…空人君って窒息フェチなの…?
ヤバ、それってつまり首絞められたいって事?」
「だけどさー、ウチらじゃ首絞めても力弱くない?」
「何かお姉ちゃんから聞いたんだけどさ、太ももで絞めると
結構強く締められるらしいよ。」
「なるほどね、空人君ってイケメンだけど貧弱だし、
陸上部のカナの脚ならめっちゃ強く締め付けられそう!」
こうした女子生徒達の悪だくみにより、空人はハメられて行くのだった。
~放課後~
空人は友人の女子生徒のミキに呼び出され、屋上へ来ていた。
「何だろう、放課後に屋上に来て欲しいって。
早く家に帰ってYoutube見たいのになぁ。
ねぇ~、言われた通り来たけど、ミキいる?」
「あ、やっほ~空人。ちゃんと来てくれたんだ?偉いねぇ。
皆もいるよ、ホラ。」
そこには女子生徒達が5名程集まっていた。
「え、こんなに皆集まって…何だよ、告白とかするのか?」
「フッフッフ~、さぁそれでは登場して貰いましょう、カナちゃん!」
言われて、陸上部のカナが物陰から現れた。
少し照れた表情をしているが、脚部の鍛え抜かれた筋肉は本物だ。
「わ、カナまでいるじゃん。どういう事だよ、一体なんなんだ?」
「ふっふっふ~、さてそれじゃあ皆、空人を押し倒して!」
言われて、女子生徒達は全員で体当たりして空人を転ばせた。
「うわっ、いきなり何するんだよ!」
「さぁ、カナちゃん。遠慮せずにやっちゃって!」
「うぅ・・・何だか恥ずかしいなぁ。
それじゃあ、空人君ごめんね…。」
そう言うと、カナは逞しく発達した太ももを空人の首にかける。
「え、ちょ、な、何するんだよ!?」
「じゃあ、行くね…苦しいかもだけど、こういうの好きなんだよね?」
━ミチミチッ━
少しずつ、空人の首にかかったカナの太ももが締まる。
更には密着する事でカナの甘い桃のような汗の匂いが漂って来る。
女子中学生の柔らかく、しかし鍛えられた逞しい脚、太もも。
空人はこの異常事態にも関わらず、脳内が高揚していた。
(ヤ、ヤバい…何だよコレ、嬉し過ぎるだろ…)
空人の表情が徐々に緩んで行く。
それを見て女子生徒達はキャーキャーと喚いている。
「うっそー、空人君…めっちゃ不細工になってる~!」
「何か口角も上がってない?嬉しいんだ、変態!」
「ってか、股間盛り上がってない?苦しい事されてるのに?」
「あー、わかった。空人君って窒息フェチでもあり、更には
マゾもこじらせちゃってるんだ。最悪だね、王子様じゃないじゃん。」
それぞれが好き勝手な事を言い、空人をなじった。
それらの言葉は彼の耳に確実に届き、自らの不甲斐なさを感じて空人は
股間をムクムクと元気に滾らせていた。
「わ、ヤッバ!
やっぱ、勃ってんじゃん!気持ち良いんだ、コレ…。」
女子生徒達がドン引きする中で、カナはまだ余力を残していた。
「え...と、もうあと少し本気で力入れたらヤバいと思うけど、
どうするの?さすがにここら辺で止めておくよね?」
しかし、ミキはそれを許さなかった。
「ダメだよ、カナちゃん。最強の力で絞めてあげて。
気絶するまでやったら多分空人君…出ちゃうんじゃないかな。」
「え、本当にそこまでやるの?
まぁでも、ミキちゃんには宿題写させて貰ってるからな…。
わかったよ、空人君が気絶してでもやるよ。」
「ちょ、おい、止めろ…ゲホッ、ゴホッ!」
━ミチミチミチミチ…━
締め上げるカナの太ももも赤くなっているが、それ以上に
空人の顔がゆでだこのように真っ赤になっている。
(ヤバい…幸せ過ぎるけど多分コレ、続いたら死ぬ…)
しかし徐々に意識が朦朧として来た空人に抵抗は不可能だった。
(あ、ヤバ…天使が迎えに来た…アレ?迎えに来た天使、
めっちゃ太もも出してるセクシーなカナじゃん…)
こうして空人は白目を剥き、気絶してしまった。
「ヤッバー!!空人君、弱過ぎ!!ってかカナかっこ良すぎでしょ。」
「うわぁ、ご、ごめん!空人君…。コレで私の役目はもう良い?」
「うん、大丈夫だよ☆ありがとね、カナちゃんv」
こうしてこの場から解放されたカナだったが、空人は気絶したままだ。
1人の女子生徒がある事を発見した。
「わ、空人君…漏らしてる。ねぇコレって精液?おしっこ?」
それをミキがたしなめる。
「臭ったり舐めてみれば良いじゃん。一番確実でしょ?」
「え~ヤダよ、何か汚いし臭そうだし…」
「だったら仕方ないなぁ。私がやってあげるわよ。」
言い出しっぺとして、ミキが責任を持ちその役目を担う。
「スンスン…うわ、臭っ!!
コレ…多分精液とオシッコのどちらでも無くどちらでもあるわ。」
「え、それってどういう事?」
「つまり、漏らしたけど射精もしたって事だよ。」
「え~本当に?男の子の射精って初めてみたよ。」
こうして、この日以来イジりに参加した女子生徒達の空人への目線が
明らかに弱い動物を見る時の目線に変わった。
そして、ある一人の女子生徒が提案した事が地獄の始まりだった。
「どうせ窒息させるんならさ、お尻乗せてみない?」
「え~、嗅がれて臭かったら嫌じゃない?」
「大丈夫だよ。相手はマゾの空人君だよ?
どこかの知らないおじさんじゃないんだし、良いんじゃないでしょか。」
こうしてこの翌日、空人を更なる悲劇が襲う。
「ハイ、空人君はお薬飲ませて無抵抗にした上で、
皆のクサクサな蒸れたお尻乗せられようね。
皆今日はトイレ行った後に甘くしか拭いてないから、
結構強烈だと思うけど空人君ならそれも嬉しいでしょ?」
おそらく女子生徒の誰かが精神科で処方されたであろう薬物により、
空人はそれを混入された水筒を飲んだ事で身体が麻痺していた。
そんな空人の顔を目掛けて、女子生徒の生尻が落ちて来る。
「う、うわぁぁぁぁ~!!!」
しかし身体は思うように言う事を聞かず、あっと言う間に顔が潰される。
そして柔らかく密着した尻は彼の鼻も口もあっと言う間に塞いでしまった。
「わ~、ヨッシーってば大胆だね~、どうかな空人君。
臭かったら右手で床を二回、バンバンって叩いて?」
すぐに、空人の右手は床をバンバンと叩いた。
「アハッ、やっぱり臭いんだぁ~。ねぇ、ヨッシー、どう?」
「え、どうって…人の事臭いとか思うの生意気でムカつくよ。
空人のクセに何を贅沢言ってるのって感じ。」
あの屋上での性癖バレ以来、女子生徒達の空人に対する評価は
180度変わってしまった。
以前なら王子様・アイドル扱いだったのが、もはや今では生ごみ以下、
害虫のような扱いを受けていた。
「ヨッシー、そのままおならしちゃえ!!」
「え~、さすがに今このタイミングでは出ないよ~(笑)」
女子生徒達がキャッキャ言っている間にも、空人は窒息寸前だった。
床を強く何度もバンバンと叩いている。
しかしそれは女子生徒達からすれば、臭いという合図なだけだった。
「わ~、まだ臭いとか言ってるよ~(笑)」
しかし、空人はついに窒息の限界を迎え気絶した。
全身の力が抜ける事で、抵抗していた圧力が消える。
それにいち早く気付いたのは上に乗っているヨッシーだった。
「アレ?空人、抵抗しなくなったよ?」
「そう言えば床バンバンも無くなったね…。
あ、もしかして気絶したんじゃ?ヨッシー一回退いてみて?」
そうしてヨッシーが尻を上げたが、空人は白目を剥いていた。
「コレ…死んでるの?」
「いや、さすがにそんな簡単に死にはしないでしょ。
でも確かアレだよね、人工呼吸?って言うのしないと、
このまま放置してたら死んじゃうくない?」
「え、それ流石にヤバいよ。ウチら犯罪者になるじゃん。
でもさ、ちょっと前の空人君なら人口呼吸したかったけど、
窒息フェチってわかった空人は害虫だからなぁ。
誰か、やりたい人いる?」
「先生呼びなよ~、流石に先生が来るまでの間くらい、
まだギリ生きてるっしょ~」
「ちょ、それデータとかあるんですか?」
「データなんか無いよ(笑)」
そうこうしている間にも、空人の顔面は赤黒く変色して来た。
さすがにコレはヤバいとして、数人が頬を叩く。
━ペチペチ━
「おい、起きろ空人!さすがにこんなので死なれたら、
ウチらマジでヤバいんだけど!進路とかもあるしさ、
ホラ早く起きろよ、空人、窒息フェチ野郎!!」
そこでミキが周囲に大きな声を掛けた。
「皆、退いてて。今から空人のお尻の穴目掛けて蹴るから。
さすがにコレで起きるっしょ。」
そう言うとミキは大きく足を振りかぶって、
空人のアナル目掛けて蹴り込んだ。
━ボゴッ!!━
鈍い音を立てて、確実に空人のアナルへとクリーンヒットした。
そしてその衝撃で空人は目を覚ました。
「痛ッ…アレ?ここは…?」
「あ~、空人やっと起きたぁ~。もう、窒息フェチ止めな~?
ウチら、窒息遊びしようとしたら空人があまりに弱過ぎて
死んだんじゃないかと思って心配してたんよ~」
「え?あ、あぁ、ごめん。
だけど最高の経験が出来たような気がする…皆、ありがとう。」
空人は尻の痛みを手で押さえながら、女子生徒達に礼を言った。
窒息フェチは大変に危険を伴うフェチズムである。
そしてそれがひとたび情報漏洩してしまえば、社会的に死ぬと言える。
もし窒息フェチの知人がいても、無暗にフェチに付き合う事は無いだろう。




