第7章 佐倉ふるさに幸せの風が吹く
第7章 佐倉ふるさに幸せの風が吹く
佐倉ふるさとの広場に立つと、風車の回る姿が目に入る。
オランダ風の景色が広がっている。
チューリップやひまわりが咲き誇っている。
この場所の時間はゆっくりと流れている。
オレは心地よい風を感じながら、ふと考えた。
~幸せの気は、風のようなものかも?
この気は目に見えず、触れることはできない。
軽やかな気は、今ここを流れている。
オレの頬をそっとなでていく。
人は、流れる幸せを求めるあまり、急いでつかもうとすると、
かえって遠ざかってしまう。
ただ身を任せていれば、自然とその中に溶け込んでいける。
風は、何かを運んでいる。
見えない波動や粒子も。
過去の記憶、未来への予感、人々の願い。
すべてがこの風の中に混ざって、地球とともにを巡っているのではないか。
オレは広場の中央に立ち、風車の羽根がぐるぐる回るのを眺める。
~人生における幸せも、この風車のように、止まることがない。
人のくらしはいつもと同じように回っている。
日々、中身を変えて回っている。
幸せの羽根は、感謝と愛のエネルギーを受けて回り続けるのだ。
過去に経験した悲しみや迷いも、この風と共に流れていく。
人の価値観は簡単に一般化は出来ないんじゃないかな。
好きな事がしたいが、失敗するかもしれないので、安定を望んでいる。
芸能界やアスリート、社長は憧れられるけど。
人は良い友人を欲しがる。
恋人と出会い、いい家庭を築きたがる。
親孝行したい人も少なくなく、そういう人は
幸せへの誘いが高くなるだろう。
かって、友人の清君は高3のとき、父親の会社が倒産した。
借金だけが残って、父は突然蒸発した。
彼は心がポッキリ折れた。
だが、環境を変えれば、人は変わる、と彼は思い、
上京し新聞配達をしながら夜間大学に入り、彼の可能性が開いていった。
人生には壁がやってくるものだ。
お金、裏切り、孤独、失敗など。
でも、信じてくれる人がいると、人は芽が開く。
アドバイスは素直に受け止めるも、最終判断は自分だ。
自分が受け取る前に、まず与える~
ギブアンドテイクである。
山頂に上る道はいろいろある。
色んな生き方を考えながら、オレは目を閉じ、風の中に身を委ねてわが道をいく。
幸せとは感じるものであり、無理に掴むものではない。
佐倉ふるさと広場の穏やかな空気が、それを優しく教えてくれた。
オレは風の吹くまま流れていく。
オレはオレ、人は人だ。




