第4章 屏風ヶ浦のナチュラルな時間
第4章 屏風ヶ浦のナチュラルな時間
銚子市の屏風ヶ浦の浜辺を歩いていく。
海岸線にそびえ立つ断崖絶壁は、約10キロにも続いている。
その荒々しい岩肌は、長い年月をかけて波に削られ、今の姿になった。
オレはその崖の上に立ち、遠く水平線を眺めながら思った。
~時間とは、形を変えながら積み重なるものか?
人生もまた、屏風ヶ浦の岩肌のように、経験によって刻まれていく。
波は何度も打ち寄せる。
時には穏やかに、時には激しく。
浜辺に波がなんど打ち上げられても、崖は揺るがない。
ただそこにあり続ける。
人生も然り。
どれほどの波にさらされようとも、
その根底には揺るぎないものがある。
幸せとは、流れに逆らうことではなく、流れに乗ることだ。
時々刻々の変化を受け入れながら、その本質を失わないことだ。
屏風ヶ浦の岩壁に手を触れた。
オレは静かに言葉を紡ぐ。
~岩肌が語るものは、時間と耐久の美しさだ。
今までの人生で、自分はどれほどの荒波に耐えてきたか?
失敗や苦難、迷いと葛藤。
そのすべてが、時間の流れの中で自分を変えてきた。
岩のように揺るがぬ心。
波に削られながらも変わらぬ存在。
この岸壁が教えるのは、ナチュラルな時間の恩寵である。
時間の流れは、人間の力ではコントロールできない。
時が経つことで心の傷が癒えされる。
そのことで、物事が自然と良い方向へ向かったりする。
時は万能の薬だ。
今まで見えなかった全体像が見えてくる。
過去の苦しみに対し、新しい意味を見い出される。
過去が新しく生まれ変わる。
太古から生まれた巨岩も日々内部が生まれ変わっている。
時間の流れがすべてを解決に向かわせる。
オレは再び海岸線を眺めて、新たな一歩を踏み出した。




