第3章 原岡桟橋につながる幸せ
第3章 原岡桟橋につながる幸せ
原岡桟橋は、波穏やかな海にまっすぐ伸びている。
その先端にはひとつの灯りがあり、誰かを待つように佇んでいる。
オレは桟橋をゆっくりと歩きながら、「つながり」を考えた。
人間は人と人の間で生きる動物である。
人間の幸せとは、孤独の中で生まれない。
人間どうしは言葉、時間、感情、距離をこえて結びつく。
海に映る夕陽は赤く染まりながら、波に揺れている。
赤い光は、オレの人生の断片をひとつに束ねる。
ふと、問いが浮かぶ。
~人生の桟橋は、何をつなぐのか?
桟橋は陸と海とを結ぶ境界線だが、
歩き進めば進むほど、陸地から離れ、海へと向かっていく。
人生もまたそうだ。
過去から未来へ。
ひとつひとつの瞬間がつながって、一本の大きな道を描く。
時間が空間を創る。
幸せは、今立っている場所だけで決まるものではない。
どこへ向かって、どのように進むか。
目標へ進む過程で、幸せは形を変える。
桟橋の先端に立ち、静かに波の音を聞きながら思った。
自分は何とつながっていくのか?
何を次へと渡していくのか?
人生は自分探しの旅である。
否、青い鳥を探す楽しい長旅である。
本当の自分らしさを見つける---
そこから人生の魂の旅が始まるのだ。
人生の旅路で誰かと語り合い、心を交わし支え合う。
そのとき、人は本当の幸せを実感できるのだ。
オレは桟橋の灯りをひとつ見つめた。
それは、道の先にある希望の象徴であった。
今日も、この灯りを頼りに歩いていこう。
そう思いながら海風の温もりを感じた。




