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第13話 恥ずかしい制服って良いかも

 部屋に戻るとロッカーにある制服を着てみるが、ランニングシャツと下は短パンのきっちりしたものだ。色は白で青いラインが入っている。そこにブレザーのような上着を着て終わりだった。

 制服と言えば、もう少しキッチリしたものと思ったが、かなりラフな格好だし、意外と肌の露出が多い。

 しかし、着て来いと言われたので、言われた通り来て廊下に出ると、同じ制服を着た別の部屋の学生が居た。その学生はリザードマン族で身長が高く顔も怖い。

 そのリザードマン族の学生が声を掛けて来た。

「君も新入生かい。一緒に行かないかい?」

 どうやら怖いのは顔だけかもしれない。

「俺も新入生で『アルディ・モーディスター』と言って、ヘーデルランド星から来たんだ。こちらこそよろしく」

「僕は『ジョン・グリエル』と言って16歳、リザデスト星から来たんだ。これからもよろしく頼むよ」

 俺は「ジョン・グリエル」と名乗ったリザードマンと並んで歩き出した。

 二人で昨日の講堂に行くと早速マーガレットとシュリーを探すが、講堂が広すぎてどこにいるか分からない。

 もしかしたら未だ来ていないのかもしれない。

 キョロキョロしていると後ろから肩を叩かれた。振り返るとそこには白のミニスカートに胸のところだけのブラジャーにブレザーを着たマーガレットとシュリーが居た。

 その姿はとても煽情的だが、とても可愛い。

「や、やあ、おはよう」

 俺はその姿を見つめながら挨拶をした。

「ア、アルディ、ど、どうかな?」

 マーガレットから返って来たのは挨拶ではなかった。

「えっ、どうかなってどういう事?」

 質問の意味が分からなかった俺は、反対に彼女に聴く。

「い、嫌ね、この制服よ」

 見ると両足を合わせてモジモジしている。

「うん、すごく可愛いと思うよ。マーガレットに良く似合っている」

「そ、それ本気で言ってる?」

「本気、本気」

「な、なら許すわ」

 俺、何か悪い事言ったっけ?

「わ、私はどうかしら?」

 今度はシュリーが聴いて来た。

「うん、シュリーもとっても可愛いよ。良く似合っている」

「そ、そうかしら。でも何だか恥ずかしいわ」

「でも、制服なんだから仕方ないよね」

「そ、そうかな。なら、私も許すわ」

 いや、だから俺が一体何をした?

「アルディ、この二人は?」

 リザードマン族のジョンが聴いて来た。

 二人はジョンに言われて固まっている。恐らく顔が怖いからだろう。

「紹介するよ。俺と同じ惑星出身の『マーガレット・カスペリアス』さん、それと同じ船で一緒になった『シュリー・ホワイト』さんだ。見てのとおりシュリーはエルフ族、俺達二人は人族だ。

 それとこっちは隣部屋の『ジョン・グリエル』で見ての通り、リザードマン族だ」

 ジョン達がお互いに挨拶を交わすと、講堂の壇上に教師が上がった。

「それではこれから入校式を行うので、入校者は着席して下さい」

 俺たちは並んで席に座った。

 それからは学校長の挨拶があり、その後に学校の説明があった。

 そして、最後に説明を受けたのは制服についてだった。

「生徒の中には制服が恥ずかしいと思う人がいるかもしれないが、これには理由がある。我々は宇宙空間や知らない惑星での活動のため、プロテクションスーツを着用する事になるが、これは身体に密着させる必要があるため、なるべく裸体に近い姿で着用しなければプロテクションスーツの効果は発揮しない。

 場合によっては命を落とす事もある。そのため、そのような服になっている。

 現在は恥ずかしいと思う者もいるかもしれないが、その服で生活していればそのうち慣れて来るので、心配する事は無い」

 この煽情的な服には理由があったのか。それにしても女子の服は白字に赤いラインが入っていて、とても可愛いと思う。

 講堂での入学式が終わったら、100人ぐらいに分かれて授業を受けるとになるが、基本的にクラス分けは希望によるので、俺達4人は同じクラスになった。

 リザードマン族のジョンは他の種族に恐れられているのか、あまり人から近づいて来ないが俺達は普通に話している。

 だが、ジョンは顔は怖いが、心根はとても優しくて良いやつだった。

 1000人が10クラスに分かれて、講義を受ける事になるが、最初の1年間は冒険者共通として、惑星基礎理論、宇宙航行基礎理論、鑑定基礎理論、治癒基礎理論を1学年で学ぶ。

 それ以外は戦闘訓練として、ブラスターガン実習、ブラスターライフル実習、アストロゴーガン術、ブラズマブレード剣術、そしてプロテクションスーツを使った拳闘術もある。

 更には宇宙空間での戦闘を踏まえた、コスモファイターによる空中戦、惑星にある水の中での戦闘を模擬したアクアマリンによる戦闘もある。

 ただ、俺が一番注目したのは人が乗って動かすロボットだ。まさにこれは前世のアニメで見たマジンガーZやガンダムの様だ。

 そのロボットは高さ5m(5メル)あり、エアロパイロットで頭部に乗り込む。このロボットの名称は「アトラスアクター」と言うらしい。

 ただし、これらの基礎は1年目で講義を受けるが、応用は2年になった時からとなる。

 1年目は共通講義となり、専門性はないが2年目となると4つの学科に分かれる。その4つが惑星冒険者科、宇宙航行科、鑑定科、治癒科になる。

 アトラスアクターとアクアマリンは惑星冒険科のみの講義となり、コスモファイターは宇宙航行科の専攻になる。

 鑑定科では、惑星に調査装置を降下させて調査する方法と宇宙艦の中から観測する方法があり、場合によっては、鑑定士が降下させた調査装置に乗り込んで調査を行う。そのため、この調査装置も大きく、前世の車1台ぐらいの大きさがあり、4脚歩行する。

 名称は「アナリスブレイン」と言うらしく、定員は調査員1名のみである。

 鑑定士の業務としては、惑星調査以外に航路調査も含まれる。

 航路調査というのは新しい航路の調査やワープ座標の決定、宇宙での戦闘時には着弾座標の決定とかも含まれる。

 治癒科は治療方法がメインとなるが、人種によって治療方法が異なるので多くの治療方法を学ぶ必要がある。そして、身体組成としての治療カプセルの運用は治療師専門の運用になる。

 また、惑星に降下した際に戦闘などにより負傷した怪我人の回収も治療師の範囲になるため、医療用降下用コミューター「ライレスボート」の操縦も行う。

 ライレスボートは前世でのバスと同じ位の大きさで、操縦者と治癒士の2名乗車だが、医療対象者は4人まで乗せる事が出来るので、最大6人乗車である。

 これらの講義を3年間で習得し、その後は冒険者ギルドに登録して冒険者として活躍する事になるが、最初から最前線で活躍するは無い。

 どこかのパーティに所属して経験を積み、ランクアップすると一人前のパーティとして活躍できる。

 一つのパーティは120人ぐらいから成る。

 一つのパーティは自分達専用の宇宙艦を持っており、その操作に航海士として15人が必要であり、惑星冒険者が10人から50人、鑑定士が5人、治癒士が2人、それ以外に機関士や砲撃員、コスモファイター操縦者といった人数が50人位の構成になっている。

 この冒険者用宇宙艦は「アウトサイダー」と呼ばれる型で、300メル(300m)級ぐらいの大きさがあるため、航海士、機関士を合わせると宇宙艦を動かすには20人は必要なのである。

 そしてこの冒険者パーティとして帝国内で一番有名なのが「白き頂」というパーティである。

 その宇宙艦「ホワイトサミット」は1000メル(1000m)級と巨大であり、パーティ人数も500人を越える。

 そのリーダーは「アンドリュー・フォン・ペテルメギウス」と言い、皇族で天使族だ。


 入学式の翌日は各クラスに分かれて講義を受ける訳だが、教師から一番最初に渡された物がある。

 それは冒険者専用の「エアロパイロット」と「アームデバイス」だ。

 これらは職業別になっており、今まで通り農業をしているなら最初に支給された物で良かったが、冒険者になると専用の「エアロパイロット」と「アームデバイス」が貸与される。

「これから『アームデバイス』を支給する。この『アームデバイス』には身分証を挿入スロットがあるので、そこに身分証を入れると使用出来るようになる」

 配られた「アームデバイス」にカードを差し込むスロットがあったので、そこに身分証を挿入してみると、「アームデバイス」が起動した。起動すると身分証から情報が提供されるのか、俺の身分番号や氏名が表示されている。

「全員起動したか? 起動していない者は手を上げるように」

 誰も手を上げない。と、言う事は全員が起動に成功したと言う事だろう。

「問題無ければ庭に出る様に」

 芝生の庭に出るとそこには100台の「エアロパイロット」が置かれていた。

「では、『エアロパイロット』を支給する。支給されたら当日から利用可能だ。では、名前を呼ばれたら取りに来るように」

 俺の名前が呼ばれたので、取りに行くとそこにはヘーデルランドで乗っていた物よりかなり進化した「エアロパイロット」があった。

 操縦系統は同じようで、左右のアームレフトにマウスのような操縦コントローラーとボタンが4つずつあり、表示されているアイコンも一緒だ。恐らく操縦上の差異はないと思われる。

「既に『エアロパイロット』を操縦していた者は今までと同じように操縦できる。今まで、操縦した事のない者はいるか?」

 2人程が手を上げた。

「その者は放課後に特別授業を行うので、残っておくように。では、乗車して『アームデバイス』と接続する事」

 エアロパイロットに乗車し、左腕に装着した「アームデバイス」に自分の「エアロパイロット」と接続するようにアイコンが表示されるので、そのアイコンをタッチすると無事「エアロパイロット」と「アームデバイス」が接続された。

「あとから『アームデバイス』に地点登録情報を送るので、それを『エアロパイロット』に登録しておくように。

 あらかじめ『エアロパイロット』に地点を登録しておくとオートパイロットで登録地点まで到着する事が出来る。


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