表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の4380日+α  作者: 雪柳
9/26

10歳--8

「ユミカちゃん・・・って、長いからユミカって呼んでいい?」


ずっと頭の中とかお腹の中とかがイライラモヤモヤしてて、どうしようもなくて、何も考えずに言葉が出た。

ユミカちゃんはびっくりしたのか目を丸くして、またあの笑った顔で言った。


「ダメ」

「なんで?」

「ユミなら良いけど、ユミカはダメ」

「なんで?」

「ユミカって呼んでくれる人は特別だから」


意味がわかんない!


「俺のこともタダタカって呼んで良いから!」

「えぇ?別に・・・」


なんでだよ!


「じゃあ、じゃあ!カイに毎日会わせてあげる!毎日散歩一緒にしよう!」

「えっ?」


ここだ!カイだ!カイも頑張って!


「カイもまだ知らない場所だから怖いよな〜、ユミカが一緒なら迷子にならなくて良いよな〜。ユミカにお水もらえて嬉しかったろ?」


カイ様お願い!!とカイに話しかけたらわかってんのかわかってないのか、カイもワン!って鳴いてユミカの顔を舐めた。


「ほら!カイもユミカと散歩したいって!決まり!俺はユミカの事ユミカって呼ぶし、ユミカは俺の事タダタカって呼ぶ!んで、毎日カイの散歩に行く!もぅ決まり!!」


強く言い切って、押し切ってやった。

でも急に心配になって恐る恐るユミカの顔を見ると・・・


「もぅ呼んでるじゃん、も〜・・・」


困ったような、呆れたような、また見た事ない顔で俺を見てた。


「良いよ、しょうがないから。特別じゃないけど、タダタカはユミカって呼んで良いよ」

「え!?ユミカって呼んだら特別なんじゃないの!?」

「違うよ。タダタカはユミカって呼んでも特別じゃない。嫌ならユミって呼んで」

「それは嫌だ!」


結局どっちも譲らなくて、帰らなきゃいけないしって強引に納得した結果が



『タダタカはユミカの特別じゃないけど、ユミカの特例でユミカって呼んでいい人』



ってことになった。特別と特例の違いってなんなの?

でもでも、俺はこれからユミカをユミカって呼べる人になった!


だいぶウキウキで家への帰り道をカイとユミカと歩いた。

イライラもモヤモヤも無くなって、楽しい散歩だったと思う!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ