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カイ

飼い犬との別れの表現があります。

苦手な方はご注意下さい。

カイが死んだ。


もうおじいちゃんでずっと満足に散歩も行けなくなってた。


オムツしてたりフードが食べられなくて流動食になったり、目も曇って見辛くて不自由だったろうけど、家の中でのんびり過ごしてた。


病気もなく痛いところも無く老衰で。


みんなカイが起きてる時には隣に座って声をかけて撫でてあげてた。


眠ってる時にはそのまま起きないんじゃないかってハラハラした。


そろそろ本当に危ないかもしれないってなって、ユミカも呼んで。


ユミカは寄り添って体のあちこちを撫でながらたくさんの感謝を伝えてた。

俺もみんなも忘れてたようなことにまでお礼を言ってた。





途中から泣きながら一生懸命撫でるしかできなくなったユミカが母さんに背中を撫でられてた。


俺はまだ涙が出なくて。


明日からカイがいないんだってまだ心が追いつかなくて。


みんなが撫でておやすみ、頑張ったねって言ってても動けなくて。


泣いてるユミカが手を引いてくれて、動かない俺をカイの隣に座らせて俺の手を持ってカイを撫でさせてくれた。


涙が出た。声なんか出なかった。


とにかく泣いて。泣いて泣いて泣いた。


ありがとう、カイ。


カイが俺と生きた時間が幸せだったかな。楽しかったかな。


俺とおなじようにそうであって欲しいとしか願えないけど。


おやすみ、カイ。


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