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12歳--2

人によっては不快な表現がありますので、ご注意下さい。

「え〜?えー・・・?」


ユタくんが頭をあっちこっちぐるぐるしながらウンウン悩んでる。


「いちごのソースかけたほうが俺好きかも。そのままも美味しかったけど」

「ほんと?よかったぁ」

「ほんとほんと。ユミカは食べた?ひとくちあげる」

「味見はした〜。じゃあひとくちちょうだい、あ」


パカッと口を開けたユミカの口に俺のケーキをひとくち入れてあげた。


「だからぁ!!」


ウンウン言ってたユタくんが立ち上がる。


「違うんだって!おかしいんだって!え!?今の小学生中学生ってコレが普通なの!?」


ユタくんはどうしちゃったの?ユミカを見ても、ユミカも首をこてんってしてるし。


「どうしたの?ユタくんが何言ってるのか全然わかんないんだけど。『彼氏できたよ』って言わなかったから?でも友達は『彼氏できても親には言わない』とも言ってたから言わなかったんだよ?」


「それはそう・・・なんだけど違くて・・・」


「俺は友達が『彼女ができたら親に言う。協力してもらうことあるかもしれないから』って言ってたんだけど忘れてて、昨日チョコ持って帰った時に『言い忘れてた。ユミカに彼氏できたから、俺も一緒に彼女できた。このチョコもらったけどいる?』って聞いたらみんな固まってて返事しないからそのままほっといて今日持ってきた」


「お前今日朝イチから来てんじゃん・・・カッちゃんもレイナさんも寝てる間に来たろ・・・?」

「え?うん」


いつものことじゃん。今日はケーキ楽しみにしてたから、いつもより早かったかも。


「えぇえええ・・・待ってぇ・・・わけがわからん・・・」


俺はユタくんがわかんないよ。

ユミカもわかってないな。


「あ〜、お前たち、とりあえず何がどうなって彼氏彼女できたのか聞かせてくれない・・・?」


ソファーにぐったりしたユタくんが聞いてくる。


「私は友達が『彼氏がいたらいいな、彼氏欲しい、彼氏欲しくないなんて変!』って言ってるの聞いてて、変なのはイヤって悩んでたら『松崎の彼氏になりたい』ってちょうど言われて『いいよ』って返事したの」

「俺はユミカからその話聞いてたし、俺のほうも友達が『タカ!お前いいかげん彼女作ってくれ!』って言われて、そのあとちょうど『タカくんの彼女になってもいい?』って聞かれたから『いいよ』って返事した。ユミカも彼氏できたしなって」

「ね、一緒だもんね」

「これでユミカも変じゃないもんな」


話してたユミカからユタくんのほうに顔を向ける。え、なんで固まってるの。

昨日のウチみたいじゃん。


「ユタくんショックだったの?友達も『お父さんにバレたら泣いてた』って言ってたけど、ユタくんも?」

「ちが・・・ショックではあるけど、そうじゃなくて・・・」


オロオロしてるユタくん見るの初めてかもしれない。


「父さんも姉貴に彼氏できたときちょっと泣いてたらしいから、父さんに話聞いてくれば?」


今も姉貴が思い出してはからかわれてるしね。


「カッちゃん・・・そうか!タカ、今カッちゃんとレイナさん家にいる!?」

「いると思うけど」

「ちょ、ちょっと俺タカの家行ってくるから!」


慌てて出てっちゃった。ユタくんも一応おとうさんだからショックだったんだな。




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