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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第八章 温泉編〜湯けむりの中で無自覚無双!? 癒やしの源泉が聖域化(!?)〜

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第84話 え、パパが勇者!? 裸の付き合いは種族を超える!? 猿のボスと遠距離で見つめ合う姿がシュールすぎて大混乱ー!?

猿の山に、白い湯気が立ちのぼる。

岩肌を縫うように、静かに、まっすぐ空へ。

若猿たちのはしゃぐ声が、風にほどける。


その奥――いちばん高い岩の上に、ボス猿が立っている。


視線の先にあるのは、ミルナ村。

山あいの湯宿「こもれび」からも、同じ白い湯気が昇っていた。

湯桶の音。笑い声。

湯に沈む、安堵の吐息。

地上では、湯は分かれている。


猿の山の湯。


村の湯。


だが――

地下では、ひとつの源。

見えない場所で、同じ鼓動が巡っている。

湯船に肩まで浸かり、亮はふう、と息を吐く。


亮「……いい湯だなあ」


もっふるが湯縁で丸くなる。


もっふる「ピィ……」


一方、女湯では、あんなが静かに湯面を見つめていた。

みゆは指先で湯をすくい、温度を確かめるように目を細める。


みゆ「……湧出量、安定しています。地底の圧も理想的に分散」


あんな「猿山のほうも、これで落ち着いたね」


ベアトリス「良かったですわ」


仕切りの向こう、男湯にはその声は届いていない。

ただ、亮はふと、何かに導かれるように顔を上げた。

立ちのぼる湯気の向こう。


山の稜線、いちばん高い岩の上に、影があった。


ボス猿だ。


敵意はない。威嚇もない。

ただ、じっとこちらを見ている。


亮もまた、湯船に身を委ねたまま、その影を見返した。

そこには言葉も、交わすべき約束もない。


けれど――亮には分かった。


「もう、奪い合わなくていいんだな」


ボス猿が、ゆっくりとうなずく。

亮も、湯の中で小さくうなずく。

それだけで、分かりあった。


山に風が渡る。

猿の湯からも、村の湯からも、同じ湯気が空へ昇り、やがて溶け合って、ひとつの白になる。


地下では、今日も湯が巡る。

争いではなく、温もりとして。


……その夜。

山道の下、街道を行く馬車が一台、止まった。

御者台の男が、遠くの湯気を見上げる。


「……あれが、噂の湯か」


帳面に、静かに記す。

――ミルナ村。回復効果、顕著。

馬車は、音もなく闇へ消えていった。


――そして、その空のさらに澄み渡る場所。

女神は、穏やかな微笑みを浮かべていた 。


ふふ……あの家族は、本当に種族の壁さえも軽々と飛び越えてしまいますね 。

ミルナ村でのひと時。温泉を通して猿たちと裸の付き合いを楽しみ、ついにはその頂点である『王』として迎え入れられてしまうなんて 。


五メートルを超える巨獣を前にしても、あの勇者はただ隣に座り、友としてその悲しみに寄り添いました 。

使命感ではなく、純粋な気持ちで、ただ幸せを分かち合い歩む彼らの姿…… 。

それは言葉を超えた共鳴となり、争いの火種を温かな湯気へと変えてしまいましたね 。


最強の力を持ちながら、誰かを打ち負かすことよりも、みんなで浸かる温泉と、その後に囲む食卓を何よりも愛でる 。

そんな彼らの無自覚な優しさが、知らぬうちにこの世界の平和をも導いていくのでしょう 。 その純粋な想いこそが、世界で最も強く、そして優しい魔法なのですから 。


さて……次はどんな日々を紡ぐのでしょう 。

あの家族はまた一歩、新しい物語の中へと歩みを進めていくようです 。

光が揺れ、風がそっと星々を揺らす 。

その微笑みは、夜露を照らす月光のように優しかった 。


こうして――

人と猿は湯を分かち合い、同じ源を守ることになった。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)

次に湧き出すのは、温もりか――それとも、欲望か。


亮「第八章『温泉編』、最後まで読んでくれてありがとう!

お猿さんと酌み交わしたお酒、最高だったなぁ。

みんなの応援のおかげで、なんだか勇者ポイントもぐんぐん増えてる気がするぞ!

ぜひ★★★★★評価やブックマークで、俺たちの旅を後押ししてくれると嬉しいな!」


あんな「ちょっとパパ、お猿さんの王様にまでなっちゃって……。

もう、どこまで無自覚に騒ぎを大きくすれば気が済むの?

でも、皆さんが見守ってくださるおかげで、私たちもこうして旅を続けられます。

これからも神崎家と一緒に歩んでくれたら嬉しいです!」


みゆ「……温泉の成分分析、および猿の群れの行動ログ、記録完了。


明日は外伝をお送りします。

異世界に来る前の神崎家をお楽しみいただけたらと思います。

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