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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第八章 温泉編〜湯けむりの中で無自覚無双!? 癒やしの源泉が聖域化(!?)〜

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第82話 え、パパが勇者!? 適当ダウジングで散歩してたら温泉湧いた!? 気がついたら群れの頂点・猿の王に就任してるー!?

ボス猿の依頼?を受けた亮。お猿さんの為にも温泉を作ることとなった。


亮「よーし! お猿さんの温泉作るぞー!」


亮は拳を突き上げると、アイテムボックスから取り出した二本の金属棒を左右の手に握り、うろうろと歩き出した。


あんな「……大丈夫なの?」


ベアトリス「さすがですわ! 何か秘術の匂いがいたしますわね」


もっふる「ピィー!」


亮が真剣な顔で歩き出すと、その後ろを何十匹もの猿たちが、期待に満ちた顔でぞろぞろとついて歩き始める。


あんな「……ダウジングって、村ではたまたま出ただけだよね?」


みゆ「……単なる偶然」


もっふる「ピィー!」


あんな「みゆ、地脈は調べられる?」


みゆ「やってみる」


一行は、かつて温泉が湧いていた岩風呂跡へ向かった。

みゆは静かに膝をつき、地面にそっと手を当てた。


みゆ「……鑑定」


淡い光が地面を走る。


みゆ「村に温泉が出たことで、こっちの地脈が弱くなっている」


あんな「そっか……私たちが原因になってたんだね」


みゆ「そう。お猿さんは悪くない」


ベアトリス「では、ここを掘ればいいのですわ!」


あんな「でも、村の温泉が枯れたりしない?」


みゆ「大丈夫。地下では繋がってるけど、バランスを保てるように調整できる」


あんな「よし、じゃあ……って、パパー!」


ふと見れば、亮を先頭にした猿たちの「大名行列」は、もはや森の向こうまで続かんばかりの長蛇の列になっていた。


あんな「……どうする?」


みゆ「任せて」


みゆは岩風呂の底に手を置いた。

静かに、岩が削れ、小さな穴が開いていく。

しばらくすると――

湯気がふわりと立ち上がり、温泉が少しずつ湧き始めた。


ちょうどその時、

亮を先頭にした猿の大名行列が到着した。


亮「おおー! 温泉だー!」


湧き出す湯を見た猿たちは


猿たち「キィー!」「ウキャー!!」


と、狂喜乱舞して一斉に騒ぎ出した。

その叫び声は幾重にも重なり、森全体が震えるほどの轟音となる。


亮「おー、そんなに嬉しいのかー! よかったなあ!」


あんな「……うるさーい! 耳が痛いよ!」


みゆ「……音響兵器レベル。鼓膜が限界」


ベアトリス「たまらないですわ!」


もっふる「ピィー!」


あまりの騒ぎに、神崎家一同は思わず耳を塞ぐ

その中で――


ボス猿が「ウホーー!!」と一際高く、力強い声を上げた。


すると、あんなに騒がしかった森が、嘘のように一瞬で静寂に包まれる。

ボス猿がゆっくりと亮に近づき――

そのまま亮を抱え上げた。


あんな&みゆ「パパーー!!」


ベアトリス「どうするつもりですの!?」


もっふる「ピィー!」


三人は臨戦態勢に入る。


亮「大丈夫だよー! 心配するな!」


ボス猿は亮を抱えたまま岩山の上へと登り、

自分が座っていた「ボスの席」に、亮をそっと降ろした。


亮「おおー、なんか眺めがいいぞー!」


あんな「……ねぇ、これってパパが新しいボスになったってこと?」


みゆ「新ボス、神崎亮。確定」


ベアトリス「さすがですわ!猿の王になられましたわ!」


もっふる「ピィー!」


ボス猿はさらに、ふもとに残ったあんなたちにも手を差し伸べた。


あんな「え? 私たちも?」


ボス猿はこくりと頷いた。


ベアトリス「では、遠慮なくですわ!」


ベアトリスが真っ先に飛び乗り、亮の隣に陣取る。


ベアトリス「おねーさま方、早くいらっしゃってですわ!」


あんな「……この流れ、断れないよね」


みゆ「……拒否権なし。座るしかない」


もっふる「ピィー!」


家族全員が岩山の上に揃うと、猿たちがどこからか山盛りの果物を運び込み、亮たちの前に並べ始めた。


亮「ありがとう! みんな仲良くできるのは良いことだよねー!」


あんな「まさか、ここでもこんな歓迎されるとは……」


みゆ「……予測不能」


ベアトリス「美味しいですわ!」


もっふる「ピィー♪」


こうして、猿たちから最高級の歓迎を受けることになった神崎家一行。


亮「いやー、みんな嬉しそうでよかったなぁ」


あんな「……なんか、すごい体験したね」


みゆ「……観測。パパの交渉力、規格外」


ベアトリス「パパは本当に偉大ですわ!」


もっふる「ピィー!」


宴がひと段落すると、亮は満足げに立ち上がった。


亮「よーし! そろそろ村に帰るかー!」


あんな&みゆ「賛成ー!」


ベアトリス「帰りますわ!」


もっふる「ピィー!」


ボス猿は名残惜しそうに、大きな手を振って見送ってくれた。

森の奥に、猿たちの歓声がいつまでも響いていた。


こうして――

亮の天然な行動が、村と森の間にあったわだかまりを完全に消し去った。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)は、

村に平穏をもたらしたのだろうかーー。


村に平和が戻り、祝杯の嵐!? なんと、娘たちが裏で超高度な「水脈調整魔法」を駆使する中、パパは「ただの温泉好き」として宴会で大はしゃぎ!

「猿の王」として伝説になった亮の無自覚な振る舞いに、もはや否定するのを諦めたあんなの運命は!?

次回、 第84話 え、パパが勇者!? 裸の付き合いは種族を超える!? 猿と交わした最後の約束が、村に新たな名物を生むー!?

英雄か、王か、それともただの酔っ払いか!? パパの規格外すぎる「お風呂外交」が完結!?


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