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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、最強の娘たちともっふるで挑むFランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第35章 安寧編〜ドワーフ国の衝撃の真実⁉ 託された未来と家族の絆!?〜

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第310話 え、パパが勇者!? 第四部完結!? 安寧を受け継ぎ、家族は次なる冒険へ!?

神殿の中に満ちていた温かな光がゆっくりと静まり返り、落ち着いた静寂が戻ってきた。

神崎家の一行を、ランドタートルは静かに見守っていた。


ランドタートル「……ふぁあ。そろそろ寝るぞ」


地底から響く声に、大きな欠伸が混ざる。


亮「えっ、もう寝るの!?」


亮は驚いて、思わず地面に声をかけた。


ランドタートル「そうじゃ。わしは無理矢理起こされて、ずっと眠いのだ」


みゆ「先ほどもおっしゃっていました」


あんな「そうだよね、せっかく静かに眠っていたのに」


あんなが同情するように頷く。


ランドタートル「まったくだ。せっかく気持ちよく眠っていたのに」


亮「それは、ごめん……って、俺たちが起こしたわけじゃないよ」


あんな「そうだよ。 なんでパパがドキドキしてるのよ」


みゆ「パパらしいです。ですが、罪悪感を覚える要素が一切存在しません」


亮「いや、なんとなく申し訳ない気持ちになっちゃって……」


ベアトリス「どこまでも優しいパパですわ!」


もっふる「ピィー♪」


ランドタートル「相変わらずの楽しい会話の最中だが、そろそろ限界……。道はこの先を真っ直ぐ行け。繋がってお……る……」


亮「この先って?」


あんな「繋がっているって、どこにですか!?」


あんなが前のめりになって問いかける。


みゆ「道が繋がっているのはいるのは分かりましたが、具体的にどこに繋がっているのでしょう?」


ベアトリス「それに、なぜわたくしたちに教えてくださるのですか?」


ランドタートル「後の事は……お主らに任せた……」


地底からの声が、急速に小さくなっていく。


亮「えっ!? 任せたって、何を任せるの!?」


あんな「ランドタートルさん、もう少し詳しく教えてください! 丸投げすぎます!」


みゆ「質問事項が多数残っています。応答を求めます」


ベアトリス「お待ちくださいですわ!」


もっふる「ピィー!」


しかし、ランドタートルからの返事は二度と返ってこなかった。

地底を包んでいた気配が、スーッと穏やかな沈黙へと変わっていく。


亮「……あれ?」


亮がぽりぽりと頬を掻いた。


みゆ「睡眠状態に移行したようです」


神殿の床越しに、静かで規則正しい大きな息遣いだけが伝わってくる。


亮「眠るの、早っ!」


あんな「本当に……本当に眠かったのだね……」


あんなは優しく微笑んだ。


ベアトリス「無理矢理起こされたのですわ!お気の毒ですわ!」


みゆ「これ以上、無理に起こすわけにもいきません」


あんな「そうだね。今度こそゆっくり眠ってもらおう」


みゆ「それにランドタートルが再び眠りについたため、ドワーフ国を脅かす地震が再発することもなくなります」


亮「そうだな。寝てくれればもう地震も起きないもんな! これでドワーフ国も安心だな!」


ベアトリス「まさか、ドワーフ国がランドタートルの上にあったとは思いもしませんでしたわ!」


あんな「これで理由も分かって解決だね。そしてドワーフの人たちも安心して暮らせるね」


みゆ「ただし、規模の差こそあれど、パパも寝相による周囲への影響には十分気をつけてください」


亮「俺の寝相とランドタートルは流石に関係ないだろー!?」


もっふる「ピィー♪」


あんな「もう、みゆったら。でも、あの問いかけの真意は気になるよね。『道はこの先を行け』『後の事は任せた』……って」


ベアトリス「何をどこまで任されたのか、分からないまま眠ってしまいましたわ!」


亮「うーん……聞きたいことは山ほどあるけど……」


みゆ「無理矢理起こされたと主張していましたから、生物学的な限界だったのでしょう。責めるわけにはいきません」


あんな「そうだね。託された言葉の答えも、進んだ先にあるのかもね」


亮「きっとな! 分からないことを今悩んでも仕方ない! 今は俺たちにできることを楽しくやっていこう!」


あんな「いつものパパだね」


みゆ「肯定します。それがパパの基本方針です」


ベアトリス「わたくしも、どこまでもお供いたしますわ!」


もっふる「ピィー!」


亮「よーし! 神崎家、これからもみんなで頑張るぞー!」


亮が拳を高く突き上げた。


あんな「おー!」


みゆ「おー」


ベアトリス「おー、ですわ!」


神崎家の一行は、再び深い眠りについたランドタートルを背に、託された言葉を胸に抱いて静かに続く未知の通路を見据えるのだった。


ドワーフ国を舞台とした一連の大騒動は、これで一旦の決着を見た。

突如として発生した地震の原因を突き止め、太古から生きるランドタートルと出会い、あんなは『地環石』の神力と大地の安寧を受け継いだ。


そして旅を通じて、神崎家は改めて心に刻まれた。

一人で抱えて支えるのではなく、家族みんなで互いに支え合うことの本当の温もりと大切さを。


しかし神崎家の知らぬ水面下では、黒い影と謎が、未だ不穏に蠢いていた。

強引に封印を破った者たちの真の思惑も、その全貌も、いまだ闇の中に包まれたままである。


神崎家の旅は、まだ終わらない。

受け継がれてきた水環石、炎環石、そして新たに宿した地環石。


この石の本当の意味を知る者は……。

その先に何が待っているのかは、まだ誰にも分からない。


こうして――

ドワーフ国を悩ませていた地震の恐怖がランドタートルの二度寝によって見事に立ち去り、土と安寧の神力を携えた神崎家が託された言葉を胸に次なる道へと踏み出す。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が

絆をより強固なものとし、未知の領域へと向かって静かに動き出すのだった。


――そして、その空のさらに深く。


女神は、穏やかな微笑みを浮かべていた。


「ふふ……あの勇者たち、また本当に予想を超えてくれますね」


山を丸ごと覆うほどの太古の巨亀が目を覚まし、激しい大地震という世界の危機さえも、あの家族の前では家族の絆を確かめ合うための温かなひと幕に過ぎなかったようです。


過酷な試練の中で、自らの在り方に悩みながらも、互いを支え合う覚悟を胸にしっかりと大地を踏みしめた娘の姿。


そして、幾重もの理不尽なトラブルに巻き込まれながらも、底抜けの明るさで周囲の恐怖を和らげ、すべてを優しく包み込んでしまうあの勇者の存在。


使命感ではなく、純粋な気持ちで……ただ幸せを分かち合い歩む彼らの姿は、知らぬうちにこの世界の理そのものを静かに塗り替えていく。

最強の力を持ちながら、誰かを打ち負かすことよりも、ただ大切な家族と笑い合える時間を何よりも愛おしむその純粋な想いこそが、この世界で最も強く、そして優しい魔法なのかもしれません。


そうですか……。

石も……。


さて……次はどんな日々を紡ぐのでしょう。

託された未来と深まる世界の謎の向こうで、あの家族はまた一つ、新しい奇跡を日常に変えてしまうのでしょうか。


光が揺れ、風がそっと大地を撫でる。

その微笑みは、静かで神聖な空気の中、どこまでも優しかった。

【第35章「安寧編」を終えて】


ドワーフ国を揺るがした激しい地震の正体は、太古から世界を支える巨大な巨亀・ランドタートル。


眠りを邪魔された怒りではなく、家族の絆と「支え続ける覚悟」を胸に刻んだあんなは、見事に土と安寧の神力を継承。

不穏な闇の影を残しつつも、神崎家はさらなる絆を胸に次なる冒険へと歩み出します。


亮「地震の原因がまさか亀さんの背中だったとはなぁ! 記念すべき300話も超えたし、俺の勇者ポイントも大盛り上がりでどんどん貯まってる気がするぞー!」


あんな「もう、パパは相変わらず気楽なんだから。でも、ランドタートルさんとの出会いや、みんなと支え合う意味を改めて知ることができて本当によかったよ。これからも神崎家を温かく見守ってくれたら嬉しいな」


みゆ「観測データによると、パパのトラブル誘発率は相変わらず高水準を維持しています。ですが『安寧』の神力を得たお姉ちゃんのサポートがあれば安全率は向上します。引き続き【★評価】と【ブックマーク登録】を推奨します」


ベアトリス「わたくし達の絆もより一層深まりましたわ! 次なる冒険もパパと共にお供いたしますわ!」


もっふる「ピィー♪」



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