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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、最強の娘たちともっふるで挑むFランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第35章 安寧編〜ドワーフ国の衝撃の真実⁉ 託された未来と家族の絆!?〜

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第303話 え、パパが勇者!? すっかり忘れていた本来の目的!? 揺れる大地から未知の脅威!?

亮「思い出したー」


あんな「なに急に?」


亮「ドワーフ国に来た目的だよ」


みゆ「……地震が気になって来ました」


亮「そうそう、それだー」


亮は、今さらのように大きく頷いた。


あんな「ちょっとパパ、今さら思い出してドヤ顔されてもね。どれだけ経ってると思ってるの」


亮「なーんでこんな事になったんだ?」


あんな「今更なの?」


亮「調べに来ただけだったのになー」


みゆ「主にパパが原因です」


亮「えーー?」


みゆ「確率は100%です」


亮「100%!?」


あんな「間違いないよ」


みゆ「パパの特殊スキルのコンボのおかげです」


亮「おかげって、テレるなー」


あんな「褒めてないからね」


みゆ「褒めていません」


あんな「パパだよねー」


ベアトリス「さすがですわ!」


あんな「ベアトリス、そこで感心しちゃ駄目だよ。これただのトラブル引き寄せ体質だから!」


ベアトリス「ですがあんなお姉さま! どのような難局であっても正面から打ち破るお姿、真の勇者そのものでございますわ!」


あんな「まあ、最後はなんとかしちゃうんだけどさぁ……」


もっふる「ピィー」


もっふるもベアトリスの隣で誇らしげに胸を張り、可愛らしく鳴いた。


あんな「もっふるまで自慢気な顔しないでよ。 パパを甘やかす感じになってるよ」


亮「まあ、それは置いといて」


亮は、改めて周囲を見回した。


亮「結局、地震ってなんだったんだ?」


あんな「結局、原因は分からないままだよね」


みゆ「そうです」


亮「獣人国からドワーフ国に来て…」


あんな「封印された扉も見つけて」


みゆ「その扉が開いていました」


ベアトリス「そして、虫とも戦いましたわ!」


ベアトリスが拳をギュッと握りしめ、前回の激闘を思い出すように強く頷く。


あんな「本当、寄り道の規模が大きすぎるのよ。あの巨大イモムシだって、普通なら一生に一度遭遇するかどうかレベルじゃない」


みゆ「生物学的にも異常な個体でした。通常の環境下における発生確率を大きく逸脱しています」


亮「……すごいことになったよな」


もっふる「ピィー♪」


あんな「ほんとだよ」


みゆ「走行距離および消費エネルギー量も、当初の予定値を大幅にオーバーしています」


亮「最初は地震を調べるだけだったのになー」


あんな「そうだよ。原因確かめて、すぐに帰る予定だったのに」


みゆ「当初の目的は達成していないです」


亮「まあ、こういうこともある」


あんな「パパが言うと、説得力あるなぁ」


亮「だろ?」


みゆ「褒めていません」


亮「またかー」


みゆ「客観的データに基づく事実の指摘です」


もっふる「ピィー♪」


亮「いつも付き合ってくれてありがとうな」


あんな「もう……急にしんみりお礼言われてもね。だけど、早く原因を見つけて帰らないとね」


みゆ「肯定です。ポポちゃんを獣人国で待たせています」


あんな「ポポちゃん、寂しがっていないかな?」


亮「そうだよな……でも、友達もできたことだし」


みゆ「楽しくやっていると思われます」


もっふる「ピィー♪」


風が盆地を吹き抜け、遠くの岩肌をさわさわと撫でていく。

束の間の穏やかな空気が、一行を包み込んでいた。

その時だった。


――ズズズズズ……。


足元の奥深くから、低く重い音が響いた。


亮「……ん?」


あんな「また?」


みゆ「これは……」


みゆが静かに立ち上がり、地面からの微小な振動を注意深く計測するように姿勢を低くした。


ベアトリス「地震ですわ!」


――ズズズズズ……。


先ほどよりも大きく、地面が揺れる。

周りの崩れた岩石がガラガラと乾いた音を立てて転がり落ち、地面に細かな亀裂が走り、砂煙が舞い上がった。


あんな「ちょっと! 揺れがさっきより大きくなってない!?」


みゆ「補足します。揺れが遠くから伝わってきたのではなく、私たちの足元直下から直接発生しています。警戒レベルを最大に引き上げる必要があります」


亮「……どういうことだ」


亮は立ち上がり、グラグラと揺れる大地を見つめた。


亮「やっぱりこの地震、何かあるんじゃないか?」


誰も答えなかった。


ただ大地の軋む音と、崩れ落ちる小石の音だけが不気味に響き渡る。

そして地面の奥深くから、地響きに混じって低く重い、唸るような音が聞こえた。


???「…………」


神崎家は、一斉に顔を上げた。


こうして――

本来の目的を思い出しかけた矢先、大地の底から届いた異様な気配に息を呑む。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が

未知の脅威を前に静かに張り詰めていくのだった。


地底から響く不気味な重低音の正体は?


息をするだけで大地が激しく揺れ、楽しそうに笑うだけで震度七クラスの大地震が発生

ドワーフ国崩壊の危機を前に、呑気なパパが打ち出した対策は……まさかの……。


次回、第304話 え、パパが勇者!? 地震の原因は地底の何ー!? 笑うだけで震度七の緊急事態!?


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