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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、最強の娘たちともっふるで挑むFランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第三十四章 絆結編〜家族の絆で乗り越えろ⁉~

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第293話 え、パパが勇者!? 虫嫌い姉妹、限界突破!? 業火と大地斬で巨大イモムシを焼き尽くせ!?

あんな「いやぁぁぁぁぁっ!」


みゆ「無理ぃぃぃぃっ!」


視界を埋め尽くす白い巨体の波を前に、悲鳴を上げるあんなとみゆ。


亮「二人とも、落ち着け! まずは一度引いて――」


あんな「無理よパパ! こんなの絶対に無理!」


みゆ「こっち来ないでぇ!」


そのとき、最前列にいた一匹が、ぬちょりと大きな音を立てて身をくねらせた。


あんな「来たぁぁぁっ!キモすぎるー!」


恐怖で限界を迎えたあんなが、なりふり構わず大剣を力任せに振り抜く。


あんな「大地斬!」


地を這う圧倒的な衝撃波が爆発的に走り、迫っていた巨大なイモムシをまとめて数匹ごと吹き飛ばした。

だが、その背後の草むらから、まるで何事もなかったかのように別のイモムシが這い出してくる。


あんな「嘘でしょー!まだいるー!!」


みゆ「また来たぁっ!」


みゆの頭上に、目も眩むような巨大な火球が一気に膨れ上がる。


みゆ「《インフェルノ・バースト》(地獄の業火) !!」


ドォォォンッ!


凄まじい轟音とともに紅蓮の炎が周囲へ広がり、押し寄せていたイモムシの群れを根こそぎ焼き尽くす。


しかし……。


みゆ「いやぁっ! まだいる! 全然減ってません!」


さらに左右から、ぞくぞくと巨大なイモムシが姿を現す。


あんな「みゆ、右! 右からも来てる!」


みゆ「見たくない! 見たくありませんっ!」


みゆ「インフェルノ・バースト!」


ドカンッと激しい業火。


みゆ「インフェルノ・バースト!」


またしても圧倒的な業火が爆破散乱する。


みゆ「インフェルノ・バーストォォッ!」


次々と超威力の業火が弾け飛び、迫る巨大なイモムシが次々と焼き払われていく。

それでも、周囲を覆う総数は一向に減る気配がない。


あんな「なんで!? なんでまだ湧いてくるのよっ!?」


みゆ「もうーいやーっ!」


限界を迎えたみゆが頭を抱えて叫ぶ。

そのすぐ目の前の草むらを、新たな巨大イモムシが悠然と這っていく。


みゆ「いやぁぁぁっ! もう全部、一粒残らず燃えてくださいっ!」


あんな「そうよ! こんなやつら全部消し飛ばして!」


みゆの全身から、かつてない密度の魔力が噴き出し、周囲の空間で炎が一気に巻き上がった。


ゴォォォォォッ――!


巨大な炎の渦は天へとまっすぐに伸び、瞬く間に盆地の空すらも赤く染め上げていく。

その猛火の中心で、みゆが正気を投げ打つように叫んだ。


みゆ「《インフェルノ・エクスプロージョン》(煉獄の爆炎) !!!」


ドカンッ――ズズズズズズズンッ!


巨大な炎の暴風と爆炎の波が、盆地全体を容赦なく飲み込んだ。

大地を激しく揺らすほどの巨大な爆炎が一気に広がる。


圧倒的な炎の壁が巨大なイモムシたちを残らず包み込み、広い盆地の全域を真っ赤な炎で埋め尽くしていった。


亮「みゆ! 待て、そこまでやったら――!」


あんな「やっちゃって! 逃がさないで!」


亮「あんなまで!?」


あんな「こんなの全部、この世から消して!」


あんなが血相を変えて大剣を高く振り上げる。


あんな「大地斬っ!」


ズバァァァンッ!


大地を深く割る斬撃が走り、炎の中から這い出そうとしていたイモムシを遥か彼方へ吹き飛ばした。


ベアトリス「お姉さま方! まだ残っていますわ!」


必死な姉妹の姿に押され、ベアトリスも慌てて剣を構える。


ベアトリス「全力ですわ! 火炎剣!」


灼熱の炎をまとった気迫の斬撃が走り、残りかけた巨大なイモムシを果敢に焼き払う。


もっふる「ピィー!」


もっふるも勢いよく駆け出し、横から迫ってきたイモムシの鼻先へ飛びかかって牽制する。


亮「ちょっと待て! みんな一旦落ち着けって!」


あんな「落ち着けるわけないでしょうっ!」


みゆ「無理です! 生理的に絶対に不可能です!」


ベアトリス「まだ奥から来ますわ!」


亮「だからって、そんなに一気に魔力を使ったら――」


みゆ「インフェルノ・エクスプロージョンっ!」


ズドォォォンッ!


再び天を突く爆炎が弾け散る。


あんな「大地斬っ!」


ベアトリス「全力ですわ! 火炎剣!」


もっふる「ピィー!」


爆風と圧倒的な斬撃が次々と重ねて叩き込まれ、巨大なイモムシが次々と黒焦げになって吹き飛んでいく。


それでも鬱蒼とした草むらの向こうから、また一匹。

そのさらに奥から、もう一匹。

どこからともなく次々と巨大な白い身体が這い出してくる。


みゆ「……まだ、いる……」


あんな「嘘でしょ……なんで……」


亮「……数が多すぎる……」


みゆ「もう見たくないです」


あんな「私も……」


絶望に顔を強張らせた二人は、再び容赦のない殺気を込めて剣と魔法を構え直した。


あんな「みんな燃やせぇぇぇっ!」


みゆ「一匹残らず全部燃やします!」


ベアトリス「わたくしも全力でいきますわ!」


もっふる「ピィー!」


亮「待て、みんな!!もっふるも!」


再び凄まじい炎と衝撃波が盆地全体を覆い尽くした。

だが、荒れ狂う炎と煙の向こうには……。

なおも、無数の巨大なイモムシが静かに蠢いていたのだった。


こうして――

パニックに陥った神崎家は全力の攻撃を叩き込むも、底知れぬ数の前になすすべもなく追い詰められていく。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が

さらなる混乱と悲鳴の中で加速していくのだった。

超大技でも全滅しない無限イモムシの群れに、最強姉妹の理性がついに完全崩壊。


パニックで暴走する悲鳴と魔力が吹き荒れる中、姿を現したのは怪しい二人組……。

「対神崎家の切り札」として仕組まれた最悪の罠に、パパの静かな怒りがついに解き放たれる。


次回、第294話 え、パパが勇者!? 対神崎家の切り札!? 巨大イモムシの罠に娘絶叫でパパの静かな怒りが爆発!?


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