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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、最強の娘たちともっふるで挑むFランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第三十三章 回廊編〜パパが無自覚にフラグを回収⁉ 炸裂する新技と仕掛けられた罠!?〜

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第278話 え、パパが勇者!? スローライフ持続時間わずか3分!? 朝の平穏を突き破る激しいドアのノック!?

第三十三章、スタートです!


ドワーフ国での宴会を終え、今度こそ平和な朝……と思いきや、スローライフ持続時間はわずか3分?

ドワーフ王からの要請で向かった先は、古の封印が眠る禁忌の地下回廊。


あんなの覚醒(?)や、相変わらずのパパのトラブルホイホイぶり、そして暗闇の奥に潜む不穏な影と予期せぬ事態に!?


ドタバタと謎が交差する回廊編、開幕です。


今回もぜひ楽しんで読んでいただけたら嬉しいです!

窓から差し込む清々しい光を受け、亮はゆったりと身体を起こした。


亮「朝だー。スローライフだー」


あんな「朝からどうしたの、突然叫んで?」


あんなが呆れたように腰に手を当てて振り返る。


みゆ「朝から騒がしいです。それと朝からフラグを立てないでください」


亮「いやぁ、今日も本当に清々しい朝だなと思ってな」


あんな「あれだけ飲んで騒いでたのに相変わらずタフだよね……」


みゆ「はい。パパのアルコール分解速度は異常です。これよりパパの身体構造はドワーフ並みと決定しました」


昨夜の光景が脳裏に浮かぶ。

地下深層での調査から無事に帰還したと思ったら、そのままドワーフ王の呼びかけで大宴会になだれ込んだのだ。

最初は巨大な木樽の数々に驚いたものの、気がつけば陽気で酒豪なドワーフたちに囲まれ、朝方まで大笑いしていた。


亮「昨日の宴会、すごかったよな」


あんな「王城での宴会というだけはあったよね。料理も豪快で豪華だったよ」


ベアトリス「素晴らしい宴会でしたわ! 職人たちの絆と熱気が、まるで炎のようでしたわ!」


亮「王様も気さくな方でよかったよ」


あんな「パパ、気さくはいいけど相手は一国の王様なんだからね……」


みゆ「あまりに無防備で失礼な態度をとると無礼討ちにされます。十分気を付けてください」


亮「大丈夫だよー、すごく話しやすい王様だったしー」


もっふる「ピィー♪」


朝の宿屋には、いつもの温かく賑やかな時間が流れている。


亮「やっぱり、ドワーフ国っていいなー」


あんな「突然何?」


みゆ「良い場所なのは同意しますが、脈絡が唐突すぎます」


亮「地下なのに、ちゃんと立派な街になってるところだよ。昨日もいろんなところを見たけど、まだまだ見てない場所がたくさんあるだろ?」


みゆ「確かに、この地下都市構造そのものが想像以上に広大です」


亮「そういえば、その地下都市で見つけたあの扉だけどさ」


みゆ「……封印されていた、あの重厚な扉ですね」


あんな「話が飛びましたよ」


亮「細かいことは気にしない気にしない」


ドワーフ王から聞かされた言葉が、亮の頭に蘇る。


――開けてはならぬもの。


――遥か古より封印されし場所。


亮「まさか、あんな物物しい場所があるとはな」


みゆ「王家の古い記録にしか残っていない最重要機密区域でした」


あんな「パパ、うっかり開けなくて本当に良かったね……」


みゆ「それと王は非常に寛大な方でした。私たちが許可なく勝手に行ったにもかかわらず、頼んだと言って許してくださいました」


あんな「そうだよね。本当に感謝しなきゃ」


亮「結果オーライということで!」


もっふる「ピィー♪」


そのときだった。

廊下の向こうから、ドタバタと慌ただしい足音が近づいてくる。


ドンドンドン!


静かな朝の空気を突き破り、激しく扉を叩く音が部屋中に響き渡った。


亮「何だ?」


あんな「こんな朝早くから誰なの?」


みゆ「……スローライフ終了の時間です」


亮「まだ終わるって決まってないよ!?」


あんな「いや、いつものパターンだよねこれ」


みゆ「計算しました。今回のスローライフ持続時間は約三分でした」


亮「いやいや、まだトラブルと決まった訳ではないぞ」


返事を待たずに、もう一度扉が荒々しく叩かれる。


ドンドンドン!


亮「はいはい、いま開けますよー」


亮が立ち上がり、ゆっくりと扉を開ける。

そこには、息を切らせたドワーフ兵が直立不動で立っていた。


ドワーフ兵「神崎様! 朝早くに失礼いたします!」


亮「どうしました?」


ドワーフ兵「ドワーフ王がお呼びです! 至急、王宮までお越しいただきたいとのことです!」


亮「分かりました」


あんな「すぐに向かいますね」


ドワーフ兵「では、よろしくお願いします!」


ドワーフ兵は深々と頭を下げると、嵐のように去っていった。


亮「王様が? なんだろ」


あんな「頼まれてた調査隊の話かもよ?」


みゆ「確率論で言えば、おそらくそうだと思います」


亮「そうだよね。なら良かったー!」


あんな「え? 何でそんなにホッとしてるの?」


亮「いやさっき、みゆが無礼討ちとか言ってたろ? 正直一瞬どきッとしちゃったんだよ」


あんな「え、もしかしてパパ、実は気にしてたの!?」


みゆ「意外でした。表面上はのんきに見えて、内心はドキドキだったのですね」


ベアトリス「恐れながら……怯えるパパも大変可愛らしいですわ!」


亮「はっきり言うなよー。照れちゃうよー」


もっふる「ピィ……♪」


亮「よし! じゃあ王様を待たせるわけにもいかないし、行こうか!」


あんな「うん!」


みゆ「行きましょう」


ベアトリス「行きますわ!」


もっふる「ピィー♪」


平和な朝の静けさを背に、神崎家は再びドワーフ王の待つ王宮へと向かうのだった。


こうして――

朝の短い静寂は去り、王からの呼び出しによって新たな波乱の予感が漂い始める。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が

地下深部の謎へ向け、再び大きく動き出そうとしていた。

古の記録すら途絶えた謎の扉。

その封印が、今まさに崩壊の危機に直面。

王公認の調査隊を結成するも、安定の親バカ爆走&いつもの自己紹介。


次回、第279話 え、パパが勇者!? 封印の力が弱まって現場は緊迫!? 予防線を張る暇もなくパパの自己紹介暴走!?

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