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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、最強の娘たちともっふるで挑むFランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第二十九章 獣人国編〜言葉なき少女と紡ぐ、絆と波乱の異国生活⁉〜

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第247話 え、パパが勇者!? 魔物を倒したら大宴会!? 異変の兆候より宴会優先!?

「森喰いを撃退したぞーーーっ!」


「「「おおおおおおおっ!!」」」


村へ戻った神崎家と獣人国の戦士たちを迎えたのは、地面を揺らすほどの大歓声だった。

広場に集まっていた大勢の獣人たちが、一斉に歓声を上げ、両手を突き出している。


ポポ「……!」


思わず目を丸くするポポの横で、ルナとドナが弾んだ声を上げた。


ルナ「すごいね、ポポ! みんな大喜びだよ!」


ドナ「うん! 戦士のみんなが帰ってきたからだね!」


あちらこちらから、威勢の良い声が飛び交う。


「無事の帰還を祝え!」


「今日は無礼講だ! 大宴会だぁぁぁ!」


「「「うおおおおおおっ!!」」」


勝利の余韻も冷めやらぬまま、一気に熱気を帯びる村の空気。


亮「……え、宴会?」


あんな「あはは、やっぱりやるんだ」


みゆ「異世界における戦いの後の恒例行事ですね。過去の収集データとも完全に一致しています」


ベアトリス「とっても賑やかで楽しそうですわ!」


もっふる「ピィ♪」


亮「この世界の人たちって……本当に宴会が好きなんだなぁ」


ぽつりと漏らした亮の呟きが聞こえたのか、通りかかった大きな身体の熊人が、豪快にその肩を叩いて笑った。


熊人「ガハハ! そりゃあ旦那、嬉しいことがあったら飲む! 美味しい肉があったら食う! 宴会しない理由がどこにあるってんだい!」


亮「な、なるほど……」


あんな「ほらパパ、せっかくなんだから楽しもうよ!」


あんなの言葉を合図にするように、獣人国の盛大な大宴会が幕を開けた。


広場には次々と大きな木樽や料理が運び込まれ、村はさらに活気に満ちていく。


その時――グラグラッ!


一瞬、足元を揺らす地震が起こった。


亮「うわっと!? 地震……? 最近、ちょっと多くないか?」


皿を押さえながら心配そうにする亮に、隣で肉をかじっていた犬人がひらひらと手を振る。


犬人「ん? ああ、心配いらんよ旦那。ここ最近はちょくちょく揺れるんだ」


鳥人「そうそう、いつものことだから気にすんな! ほらほら、酒が減ってるぞ!」


獣人たちはまったく気にした風もなく、豪快に杯を交わしている。


あちこちの焚き火からは、香ばしい匂いが立ち上っていた。

豪快に丸焼きにされた巨大な肉。

見たこともない彩り豊かな山菜や野菜。

大鍋でグツグツと煮込まれた、濃密なスープ。

そして、人々の絶えない楽しげな声。


亮「そっか……いつものことなら、今は思いっきり楽しむか!」


あんな「うん! 料理もすごくいっぱいあるよ!」


みゆ「栄養バランス的にも、かなりの量が用意されているようです」


ベアトリス「皆様、本当にお料理とお酒がお好きなのですわ!」


もっふる「ピィー♪」


亮「さっきまで森で命がけの戦いをしてたなんて、とても思えないな……」


神崎家が和やかにごちそうを囲んでいる頃。


ルナ「ポポ、こっちこっち!」


ドナ「一緒に食べようよ!」


ポポ「うん……!」


ポポは、ルナとドナに挟まれてちょこんと丸太に座っていた。

美味しい肉を食べていると、村の子どもたちが集まってくる。


獣人の子ども「あ、ポポちゃんだ! 一緒に遊ぼうよ!」


ポポ「……うん!」


ルナ「みんなで遊ぼう! かくれんぼにする?」


ドナ「おいかけっこもいいな!」


子どもたちの無邪気な笑い声が、広がっていく。

その大きな輪の中心で、ポポも柔らかい微笑みを浮かべ、弾むように笑っていた。


少し離れた場所から、あんなたちはその光景を温かい眼差しで見守っていた。


あんな「ポポちゃん、すっかり元気になったね。楽しそう」


みゆ「はい。精神的な緊張状態が解除され、本来の笑顔を取り戻したようです」


ベアトリス「すっかり村のお子様たちとも仲良くなりましたわ!」


亮「……よかったなぁ、本当に」


ポポの明るい表情に、亮たちも自然と胸を撫で下ろす。


その一方、賑やかな宴の輪から少し離れた木陰で、族長たちと熟練の戦士たちが静かに集まっていた。


虎人「……なあ族長。やっぱり、あの『森喰い』が出たのはおかしい」


熊人「ああ。俺も同感だ。あいつは本来、人知れぬ深緑の秘境の奥深くに棲むはずの魔物だぞ」


鳥人「なぜあんな集落のすぐ近くまで降りてきたんだ……?」


重苦しい問いかけに、族長ザルガードは静かに酒杯を傾け、深い眼差しで森の闇を見つめた。


ザルガード「……今日はせっかくのお祝いだ。子供たちに余計な不安を煽るものではない」


虎人「……そうだな。すまん」


戦士たちは深く頷き、それ以上は何も言わなかった。

彼らの視線の先には、無邪気に駆け回る子供たちの姿。

そしてその中心で、今までにないほどの弾けるような笑顔を見せるポポがいた。


ポポ「ルナ、見て見て!」


ルナ「わあ、すごい! どうやったの!?」


ドナ「私もやるー!」


夜空に響き渡る、子供たちの笑い声。


あんな「……よかったね、ポポちゃん」


みゆ「はい」


ベアトリス「本当に素晴らしい夜ですわ!」


亮「ああ……」


もっふる「ピィー♪」


愛らしい笑顔を見せるポポに、温かい眼差しを向ける神崎家。


しかし、森喰いの異例の出現。

森の深部で、静かに何かが蠢いているような気配。

そして、時折足元を揺らす不気味な地鳴り。


賑やかな宴の影で、かすかに立ちこめる不穏な空気。

足元から伝わるかすかな振動は、まるで地の底で何かが目覚めようとしているかのように、小さく、けれど確かに震えていた。


ポポ「楽しいっ!」


ルナ「うん、すっごく楽しいね!」


ドナ「もっともっと遊ぼう!」


小さな笑い声が、星空の広がる夜の森へと消えていく。

だが、亮がふと見上げた夜空の果てには、まだ誰も気づいていない奇妙な陰りが、静かに差し始めていたのだった。


こうして――

深まる不穏な謎をよそに、ポポの笑顔と豪快な料理に包まれた夜。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が

宴の熱気と共に更けていくのだった。

ポポとベアトリスが獣人語の勉強に挑戦で、まるで仲良し四人姉妹みたいな大賑わい。


もふもふいっぱいの村で美味しい料理を堪能し、パパも大満足の至高のスローライフを満喫。


しかし和やかな笑顔の裏で、風に乗って冷たい森の気配が静かに忍び寄る……。


次回、第248話 え、パパが勇者!? 言葉の壁も笑顔で突破!? 姉妹みたいな毎日でスローライフだ!?


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