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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、最強の娘たちともっふるで挑むFランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第二十九章 獣人国編〜言葉なき少女と紡ぐ、絆と波乱の異国生活⁉〜

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第245話 え、パパが勇者!? 総力戦でも傷一つなし!? 森喰いの脅威に獣人戦士たちも全滅寸前!?


ポポ「助けてー!」


森喰いが、逃げ場を失った幼い三人へ爪を向け、地を蹴ろうとしていた。


ルナ「ポポ、逃げて!」


ドナ「もうだめだよ……」


森喰いが低く身を沈め、その二本角を前方に向けた。


ズドォン!


轟音とともに、一直線に突進を開始する。

死を覚悟した幼子たちの叫びが森に響く。


ポポ「いやぁぁぁ!」


その瞬間――。


シュンッ!


一筋の閃光のような踏み込み。

疾風のごとく割り込んだ鋭い一撃を森喰いの鼻先へ横から叩き込んだ。


ドゴォン!


横合いからの凄まじい衝撃を受け、森喰いの巨体が進路を大きく逸らし、太い根を打ち砕きながら地面をえぐって滑っていく。


あんな「みんな、大丈夫!?」


ポポ「……あ……」


ルナ「人間のお姉ちゃん……!」


ドナ「助かった……!」


あんな「もう大丈夫だよ。怪我はない?」


あんながポポたちの前に立ちふさがり、力強く微笑みかける。


ガサッ!


木々をかき分け、咆哮とともに虎人と熊人の戦士たちが駆けつけてきた。


虎人「子どもたちは無事か!」


熊人「包囲網を展開しろ!」


さらに頭上から羽ばたき音が重なる。


バサッ!


鳥人族の戦士たちが鋭い爪を構えて舞い降りた。


鳥人「空から援護する! 」


獣人国の精鋭戦士たちが、一斉に森喰いを取り囲む。


あんな「みんな、気をつけて! こいつ、ただの魔物じゃないよ!」


虎人「おう! 行くぞ!」


熊人「うおおおっ!」


虎人と熊人の戦士たちが怒号を上げ、同時に踏み込んだ。

上空からは鳥人たちが疾風となって急降下する。


ザシュッ!


ドンッ!


ガキィン!


獣人たちの連携による鋭い爪牙と武器の撃ち込みが、容赦なく森喰いへ叩き込まれた。

しかし硬質な樹皮に弾かれ、火花が散るのみ。

森喰いはびくともしない。


虎人「なっ……硬すぎる!?」


熊人「俺たちの攻撃が効いていないだと!?」


鳥人「そんな……装甲を打ち破れない!」


森喰いが不快そうに長大な身体を大きく揺らした。


ドォン!


巨木を薙ぎ払うような攻撃が直撃し、至近距離にいた戦士たちが弾き飛ばされる。


虎人「ぐあっ!」


熊人「くっ、踏みとどまれ!」


あんな「みんな、一回下がって!」


巨躯を揺らす森喰いが、再び大きく息を吸い込んだ。

不気味に赤く光る眼光が、戦士たちを捕らえる。


あんな「……強い。ただ硬いだけじゃない……」


あんなは汗を拭いながら剣を握り直す。

これだけの集中攻撃を受けてなお、魔獣の体には傷一つついていなかった。


そこへ。


亮「ポポちゃん、大丈夫かー!」


みゆ「ポポちゃんたちは、こちらへ!」


ベアトリス「急いで移動してくださいですわ!」


亮とみゆ、ベアトリスが、ポポたちのもとへ駆け寄る。


ポポ「パパ、おねえちゃん……!」


みゆ「よく耐えましたね、もう大丈夫です」


ベアトリス「怪我はございませんでしょうか? さあ、怖がらなくて大丈夫ですわ!」


ルナ「……うん!」


ドナ「助かったぁ……」


三人の手を取り、大木の影になる安全なところへ避難させる。


みゆ「ここなら死角になります。攻撃も届きません。パパとベアトリスはここに残り、万が一に備えてください」


亮「おう、任せておけ!」


ベアトリス「分かりましたわ!絶対に守り抜きますわ」


身を潜めたのを確認してみゆが頷く。


みゆ「これで心置きなく、火力の最大化を図れますね」


あんなが前線で森喰いへ鋭い視線を向け直した。


あんな「……よし」


トントンと足裏で地面の感触を確かめ、握り直した剣に気合を込める。


あんな「これで、思いっきり暴れられるね!」


森喰いが、立ちふさがるあんなに対して咆哮した。


あんな「行くよ!」


あんなが一気に地面を蹴り、地を這うような速度で間合いを詰める。


虎人「あの子に合わせろ! 側面を叩け!」


熊人「おう!」


鳥人「上から頭部を狙う!」


退いていた獣人戦士たちもあんなの突撃に触発され、再び波状攻撃を仕掛ける。

森喰いが大きく身体を揺らし、地揺れを起こした。


ドォン!


あんな「まだまだぁっ!」


地揺れを跳躍でかわしたあんなの剣が、鋭い一閃となって森喰いの関節部分を斬り裂く。


ザシュッ!


しかし浅い。

表皮を削った程度で、魔獣の勢いは死んでいない。


あんな「……やっぱり硬い!」


直後、怒り狂った森喰いが巨体を丸めて薙ぎ払い攻撃を繰り出した。


あんな「くっ!」


間一髪で後方へ宙返りし、獣人戦士たちも一度距離を取る。


みゆ「お姉ちゃん、無理な正面突破は危険です!」


あんな「分かってる! どこかに弱点があるはず……!」


ベアトリス「皆様、どうかお気をつけになってくださいですわ!」


ポポたちは大木の陰から、必死の思いで戦いを見つめていた。


ポポ「……みんな、頑張って……!」


亮「ポポちゃん、大丈夫だよ。おねえちゃんたちは強いから」


ポポ「……うん」


静かだった森の中に、魔獣と戦士たちの激しい打撃音が重く響き渡る。


総力戦は、まだ始まったばかりだった。


こうして――

押し寄せる脅威を前に、神崎家と獣人国の戦士たちは一丸となって立ち向かっていく。 ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が

かつてない緊迫感とともに加速する。

草木を枯らし猛威を振るう、凶悪なAランク魔物「森喰い」


絶体絶命の危機に、みゆの精密な分析とあんなの一閃が炸裂!


しかし、本来深緑の奥深くに潜むはずの怪物が、なぜこんな浅い森に姿を現したのか?


次回、第246話 え、パパが勇者!? 森を喰らうAランク魔物を撃退!? でも、なぜここに!?

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