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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、最強の娘たちともっふるで挑むFランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第二十九章 獣人国編〜言葉なき少女と紡ぐ、絆と波乱の異国生活⁉〜

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第243話 え、パパが勇者!? ポポちゃんの秘密が判明!? 神崎家と族長たちが語る本当の故郷とは!?

木々の隙間から光が差し込む深い森の中、子供たちの明るい声が弾けていた。


ポポ「ルナ!」


ルナ「なあに?」


ポポ「こっち!」


ルナ「待ってー!」


ドナ「ポポ、速いよ!」


小さな背中を追いかけて、ルナとドナが駆け出していく。

無邪気に笑い合う三人の楽しげな声が、穏やかな森の中に響き渡っていた。


そして同じ頃、獣人国の一室。

円卓を囲み、ポポの生い立ちについての話し合いが始まろうとしていた。


神崎家の面々と、獣人国を束ねる六族長たちが真剣な眼差しを交わし合う。


ザルガード「……まずは、我が同胞であるポポを保護してくれたことに感謝したい」


ザルガード族長が深く頭を下げる。

その武骨な手に誠実さを滲ませながら、彼はゆっくりと顔を上げた。


亮「いえ、当然のことをしたまでです。今回、私たちが獣人国を訪れたのも、ポポの両親を探すためでして」


ザルガード「そうでしたな……。では、ポポについてなのだが我々も、あの子の両親について村の者に色々と聞いてみた」


亮「はい」


ニャルミア「……私も、あの子を知りませんでした。どの地区の記憶を辿っても、ポポちゃんに該当する話は出てこないのです」


ザルガード「それに、ポポの両親の情報は一切なかった。行方不明者の届出すら出されていないのだ 」


亮「そうですか……」


あんな「では、獣人国で生まれていないということですか?」


ザルガード「分からないが、少なくとも今の段階ではそうとしか言いようがないな」


一瞬、部屋の中が静寂になる。

重苦しい空気の中、みゆが続ける。


みゆ「ポポちゃんが話せるのは日本語だけです」


ザルガード「日本語……」


みゆ「はい。そして、私たちがポポちゃんと出会った場所にも、ご両親はいませんでした」


ニャルミア「……」


みゆ「獣人国の中にも、ポポちゃんのご両親を知っている者がいない。これまでの情報を整理すると……ポポちゃんは、どこから来たのでしょう?」


みゆの淡々とした分析が、確かな事実として場に差し出される。


森では――。


ポポ「ルナ、見て!」


ルナ「わあ!」


ドナ「すごい!」


幼い子供たちの楽しげな声が、遠く静かに響いていた。

しかし、会議室では誰も答えを出せずにいた。


みゆ「……ポポちゃんは獣人国の出身ではない可能性があります」


ニャルミア「……私も、そう思います」


亮「じゃあ、ポポはどこから……」


みゆ「現時点のデータだけでは分かりません」


あんな「ポポちゃん自身も、覚えてないんだよね」


みゆ「はいそうです。前にも話しましたが、可能性としましては私たちと同じ転生者の可能性です。そして、何らかの手違いで人間の国に生まれた、もしくは六歳のまま転生したということです」


亮「手違いで済む問題ではないだろ」


みゆ「そうですが、それだと説明ができます」


あんな「あくまで可能性の話だね。確証があるわけじゃないし」


みゆ「……そうです。推論の域を出ません」


亮「ま、分からないことをいつまでも話していても仕方ないな。今は目の前のポポを大切にするだけだ」


あんな「パパらしいね」


みゆ「楽観的ですが、現状の優先順位としてはある意味合理的です」


場が少し和らいだところで、亮は表情を引き締め、族長たちに向き直った。


亮「それと、族長さん、もう一つよろしいでしょうか?」


ザルガード「亮殿何でしょうか?」


亮「……そもそも、最初に我々を捕らえたのはどうしてなのですか? 」


ザルガード「くっ……そのことについては、本当にすまない。非はこちらにある」


武骨な巨体を縮めるようにして頭を下げるザルガードに、亮は慌てて手を振った。


亮「いえ、責めているのではありません。国交がないのと何か関係性があるのではないかと……何か理由をご存じではありませんか?」


族長たちが顔を見合わせた


ザルガード「……古い言伝えなのだ。『人間は危険だ』『決して交わってはならぬ』と、幼い頃から教えられてきた」


あんな「教えられてきた……って、過去に何かあったわけではないのですか? たとえば、大昔の戦争とか…… 」


ヴァルド「いや、そのような歴史的記録や大きな戦の伝承は残ってはいません。ただ『危険だ』とだけ伝わっているのです」


ニャルミア「はい……とにかく危険としか、私たちも教わっておらず……具体的な理由は誰も知らないのです」


亮「……」


あんな「これって……なんだかすごく奇妙だよね。理由もないのに国が敵対してるなんて」


みゆ「王都でも獣人国でも原因は分からない。にもかかわらず、獣人国は人間国を敵視しているし遠ざけている。構造として明らかに不自然です」


理由なき敵意の謎が深まり、会議室に奇妙な緊張が漂い始めた、その時。


バンッ!


勢いよく会議室の扉が叩き開かれた。


鳥人「族長様!」


アルフェン「どうした!?」


羽を乱し、息を切らせた鳥人族の報告者が飛び込んでくる。


鳥人「森で……異変が!」


その一言で、部屋の空気が一変した。

さっきまでの停滞感が吹き飛び、鋭い緊張感が張り詰める。


アルフェン「……何があった?」


鳥人「それが……っ」


顔を蒼白にした鳥人は言葉を詰まらせ、それを見た神崎家と六族長の表情が険しく強張る。


もっふる「ピィ……っ!」


亮「ポポちゃん……!」


子供たちが遊んでいるはずの森で、一体何が起きているのか。


亮たちの胸に、不吉な予感が波紋のように広がっていく。

こうして――

不穏な気配が迫る中、ポポの謎を巡る物語は新たな渦へと巻き込まれていく。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が

嵐の予感とともに加速する。

静寂の森に響き渡る地鳴りと悲鳴。

子供たちの前に突如出現した、大樹をも軽々砕く異形の巨大魔獣『森喰い』


助けに入った獣人戦士すら一撃で吹き飛ばされ、逃げ場ゼロの絶体絶命な大ピンチ!?

頼れる大人は誰もいない森で、恐怖に震えるポポたちの叫びはパパたちに届くのか?


次回、第244話 え、パパが勇者!? 逃げ場なしの激震!? 子供たちが絶体絶命!?

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