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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、最強の娘たちともっふるで挑むFランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第四部【創地編】第二十七章 架橋編〜異世界の迷子を笑顔に!?~

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第221話 え、パパが勇者!? 新スキル『トラブルホイホイ』発動で平和が一日で終了!?

第四部 創地編

~300年の沈黙を破る大冒険! 大地の異変と巨大な闇に挑む最強一家の絆ー!?~


第四部 第二十七章、始まります!


王都で束の間の平穏を満喫(?)したのも束の間、今回も神崎家の周囲は賑やかさでいっぱい。


言葉が通じない謎の子供との出会いをきっかけに、物語は300年間閉ざされていた道のりへと動き出します。


「今度こそ静かなスローライフを」


と願う亮ですが、持ち前の引き寄せ体質が大人しくしているはずもなく……?


娘たちの鋭いツッコミとあたたかな家族の絆。

そして『トラブルホイホイ』が巻き起こす新たな旅路が開幕します!


神崎家のドタバタ異世界スローライフ(?)


新章もぜひ楽しんで読んでいただけたら嬉しいです!

王都の爽やかな朝。


神崎家が滞在している宿屋「白風亭」の部屋には、窓から柔らかな日の光が差し込んでいた。

木々で羽を整える小鳥のさえずり、街道を行き交う人々の笑い声。

そのすべてが、久しぶりの平穏を告げていた。

ベッドから体を起こした亮は、両手を高く突き上げて大きく伸びをした。


亮「ふぁ〜あ……! いやぁ……久しぶりだなぁ、こんなに晴れやかな朝は」


あんなは身支度を整えながら、不思議そうに振り返る。


あんな「何が?」


亮「朝からのんびり出来てるってことだよ! いやぁ、心が洗われるようだねぇ」


ここ最近は、聖火山での調査をはじめ本当に色々なことが怒涛の勢いで起こっていた。

思い返せば、家族で落ち着いて心穏やかに過ごす時間など、ほとんど無かったと言っていい。


亮「よし! 決めたぞ! 今日は一切の予定を入れない! 完全休養日だ!」


あんな「……」


みゆ「……」


亮「な、何? なんで二人してそんなじーっと俺のこと見るの?」


あんなは呆れたように苦笑いを浮かべた。


あんな「いや……パパがその宣言するの、すっごく久しぶりだなって思ってさ」


みゆ「過去の行動記録データを照合・確認します」


亮「え? データ?」


みゆ「パパが、今日はゆっくりする、と発言した過去の事象において、その後の出来事を分析すると……」


ベアトリスが目を輝かせて身を乗り出した。


ベアトリス「わくわくしますわ!」


みゆ「98.2%の高確率で何らかの大騒動に巻き込まれています。もしくは自ら騒動に首を突っ込んでいます」


亮「……うぐっ」


あんな「あはは、さすがはパパだね!」


亮「それ、絶対に褒めてないよね!?」


もっふる「ピィー♪」


亮「大丈夫だって! 今日は本当に何もないから! これぞ正真正銘のスローライフだー!」


王都の街道。

神崎家は久しぶりにのんびりとした足取りで、賑やかな街並みを歩いていた。

活気溢れる市場には、数多くの露店が立ち並んでいる。

みずみずしく鮮やかな野菜。 甘い香りを放つ色とりどりの果物。

見たこともない珍しい異世界の食材。


亮「やっぱり市場って歩いているだけで楽しいなぁ」


あんな「パパ、また美味しそうな食べ物ばっかり見てる」


亮「いやいや、これは大事な食文化の研究だよ!お米みたいな穀物はないかな」


みゆ「異世界における食文化の比較調査ですね」


亮「そうそう! 理解が早くて助かるよ」


もっふる「ピィー♪」


亮「お、もっふるも興味津々みたいだな」


みゆ「もっふるの食欲指数は常に高値安定です」


ベアトリス「どのお料理も美味しそうですわ!」


「あ! 亮さーん!」


亮「ん? 誰か俺のこと呼んだ?」


あんな「あれ、リオさんじゃない?」


亮「リオさん?」


あんな「ほら、ミルナ村の!」


みゆ「補足。王都で学問を修めたいと志し、伯爵様についていった少年です」


亮「おおーっ! リオじゃないか! どうだ、しっかり勉強頑張ってるか?」


走ってきたリオは息を整え、嬉しそうに背筋を伸ばした。


リオ「はい! 伯爵様には本当に良くしていただいています!」


ベアトリス「それは素晴らしいことですわ!」


リオ「皆様のおかげです。……あ、すみません! 今は伯爵様からのお使いの途中なので、これで失礼します!」


亮「おー、気をつけて頑張れよ!」


あんな「あんまり無理しないでね!」


みゆ「学問の習得、応援しています」


ベアトリス「応援していますわ!」


もっふる「ピィー♪」


ペコリと一礼して走り去っていくリオの後姿を、一同は温かい眼差しで見送った。


亮「あいつも、しっかり頑張っているみたいだな」


あんな「そうだね。大好きな村のためだもんね」


みゆ「彼の努力値は非常に高く、成果が期待できます」


ベアトリス「彼の将来がとっても楽しみですわ!」


昼を過ぎても、恐れていたトラブルや事件は一切起きなかった。


亮「……ふぅ」


太陽が少し傾きかけた頃、亮は街道のベンチに深く腰を下ろし、娘たちの姿を眺めた。

楽しそうにおしゃべりを咲かせるあんな。

周囲の人間観察をしつつも、どこか穏やかな表情を浮かべるみゆ。

そして、嬉しそうに露店を眺めるベアトリスと、もっふる。


亮「こういう何もない平和な時間って、やっぱりいいなぁ」


あんな「うん。たまにはこういうのもいいね」


みゆ「肯定。平穏な時間の共有は、家族の心理的結びつきを強化します」


ベアトリス「まさに家族団らんですわ!」


もっふる「ピィー♪」


すっかり陽が落ち、宿屋「白風亭」へ戻ってきた神崎家。


亮「ほら見ろ〜! 今日は本当に何事も起こらなかっただろ! これこそが俺の目指すスローライフだー!」


亮が胸を張った、まさにその時だった。


コンコン。


部屋の入口から、丁寧なノックと共に声が聞こえてきた。


「神崎様はいらっしゃいますでしょうか?」


亮「はいー?」


扉を開けて振り返ると、そこには見覚えのないキリッとした身なりの人物が立っていた。


「突然の訪問、大変失礼いたします。私、ゼーマン様にお仕えしておりますフェリクスと申します」


フェリクスはすっと背筋を伸ばし、深く丁寧に頭を下げる。


フェリクス「ゼーマン様より、明日ぜひお時間を頂戴したいとの伝言を預かってまいりました」


亮はぽんと手を叩き、昨夜の祝宴を思い出す。


亮「あぁ! そういえばゼーマンさんが、何か相談したいことがあるって言っていたね」


あんな「何だろう? 相談って……」


みゆ「王都トップクラスの大商人であるゼーマンさんが、わざわざ直接相談を求める案件……通常の商業取引とは異なる特殊な事態の可能性があります」


フェリクスは少し困ったように、再び頭を下げた。


フェリクス「……実は、ゼーマン様が非常に心を痛めておられる幼い子がおりまして」


亮「心痛めている子……?」


フェリクス「詳しい内容につきましては、明日ゼーマン様より直接お話しいただけると思います」


亮「分かりました。明日お伺いします」


フェリクスを見送り、亮たちは顔を見合わせた。


あんな「子ども、かぁ……何があったんだろう?」


みゆ「……ただ事ではなさそうです」


ベアトリス「困っている子がいるなら、参りますわ!」


もっふる「ピィー♪」


その日の夜。 亮は宿の窓辺から、星が瞬く王都の夜空を見上げた。


亮「まあ……今日は一日、平和に過ごせたからな」


あんな「パパ」


亮「ん?」


あんなは隣に並び、いたずらっぽく笑った。


あんな「いつも通り、一日でスローライフ終了だね」


亮「えっ!?」


みゆ「パパの固有スキルが発動しました」


亮「何のスキル!?」


みゆ「今回は――『トラブルホイホイ』が発動しました」


ベアトリス「でも、今日一日はとっても楽しい休日でしたわ!」


もっふる「ピィー♪」


久しぶりの穏やかなスローライフな一日は、静かに幕を閉じた。

そして翌日。

神崎家は、大商人ゼーマンの元へと向かうことになる。

そこで新たな運命の出会いが待っていることを、まだ誰も知らずに。


街を包む夜の静寂。

ゼーマンの屋敷の奥深く、灯された蝋燭の小さな光の中で、一人の小さな影が膝を抱えて震えていた。

その存在が神崎家に何をもたらすのか、その答えは……。


こうして――

束の間の平穏を享受した神崎家に、早くも新たな出来事の予感が忍び寄る。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が、

大商人の屋敷で出会う“謎の子供”によって、また新たな騒動へと踏み出すことになる。

読者の皆様、本日も最後までお読みいただき本当にありがとうございます!


王都での束の間の平穏を満喫した神崎家でしたが、やはりパパの持ち前である『トラブルホイホイ』が発動。


大商人ゼーマンからの相談と屋敷の奥で怯える謎の子供の存在が、300年間閉ざされていた未知の道筋を再び動かし始めます。


言葉の通じない子供を巡る新たなトラブルと絆の物語が開幕!


新章もぜひご期待ください!


亮「いやぁ、一日だけでもスローライフを満喫できて俺は満足だよ!」


あんな「満足している場合じゃないよ。ゼーマンさんの話、すっごく気になるじゃない」


みゆ「肯定。続きが気になる、あるいは特定個体の推し感情を感知した場合は、下部にある【★評価】や【ブックマーク】の送信を強く推奨します。それらの観測データは、今後のパパのやらかし予防および精神安定に極めて大きな効果を発揮します」


ベアトリス「お困りの方がいるなら、わたくしも全力でお助けいたしますわ! 新たな章も、皆様応援よろしくお願いいたします!」


もっふる「ピィー♪」

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