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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、最強の娘たちともっふるで挑むFランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第二十六章 凱旋編~聖火山の謎を胸に抱えて、みんなで囲む祝杯!?~

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第219話 え、パパが勇者!? やる気満々なのに即却下!? 完璧フォロー最強姉妹!?

王城の大会議室。

ずらりと並んだ王国の重鎮たちを前に、重苦しい静寂が室内を支配していた。

上座に座る第一皇女レオニアが、凛とした眼差しで神崎家を見つめ、静かに口を開く。


レオニア「今回、神崎家の皆様にご足労いただいたのは、聖火山におけるフェニックスの件です。それぞれの長から報告を受けましたが、現場の状況や証言はすべて一致していました。気がついた時にはフェニックスが消え去っていた、と。それ以上の詳細は一切不明とのことですが、そのあたりの真相について、何かご存知なのではありませんか?」


亮「分かりました! 俺から説明させてもらいます!」


亮は腕まくりをし、いつになく真剣な表情を浮かべた。

しかし。


レオニア「……あ、申し訳ありませんが、亮殿ではなく、あんなさんとみゆさんにお願いできますか?」


亮「え? 何で!? 俺、今すごくやる気満々だったんだけど!?」


あんな「いやいやパパ、以前ものすごく抽象的で意味不明な説明をして、皆さんを大混乱させたでしょ! 覚えてないの!?」


みゆ「肯定。パパの報告データは感覚的供述が多く、情報としての再現性に欠けます。皇女様の指示は極めて合理的判断と言えます」


亮「うぐっ……! そんなに酷かったかなぁ……」


ベアトリス「わたくしも! わたくしも神崎家の威信をかけてご報告したかったですわ!」


もっふる「ピィー♪」


気を取り直し、あんなとみゆが聖火山で起きた出来事を、時系列に沿って克明に順序立てて説明していった。


レオニア「神殿……」


あんな「はい。その神殿がどこにあったのか、そしてその間、外の様子がどうなっていたのかまでは分かりません」


みゆ「補足。私たちが神殿内に足を踏み入れた時から外へ戻るまでの間、周囲の時間は完全に停止していたと推測します」


レオニア「……あのベーゼの時もそうだったが、今回もにわかには信じ難いような話だな


あんな「はい。でも、あのベーゼを灰色の空間に変えてしまったあの恐ろしい人が、今回も関わっています」


レオニア「何者なんだ、その者は……?」


あんな「分かりません。今回の人は女性で、スタイラスと名乗っていました」


みゆ「それ以外の構成データ、背景、目的等はすべて不明です」


レオニア「コンラート、何か過去の事件や文献等から、分かったことはあるか?」


王立記録院長コンラートは、神妙な面持ちで首を横に振った。


コンラート「申し訳ありません。進展はありません。該当する人物や組織に関する記録は、過去の資料の中にも存在しておりません」


レオニア「そうか……一体、彼女たちの目的は何なのだろうか……」


コンラート「ただ、これで確認された不審人物が三名となったことで、単独犯ではなく、組織的な犯行も視野に入れなければなりません」


王国騎士団長ライオネルが重々しく身を乗り出し、太い腕を組む。


ライオネル「組織的な犯行か。一体、何を狙っているというのだ……」


会議室は再び冷ややかな静寂に包まれた。

王国最高の頭脳と力を持つ者たちが集まっても、誰一人として答えを持ってはいなかった。

レオニアは静かに立ち上がり、一同を見渡す。


レオニア「現時点では、敵の真の目的は不明です。ですが、ベーゼ事件と聖火山事件、この二つの事件を無関係と切り離して考えることはできません。各組織は引き続き密に情報を共有し、調査を継続してください」


ライオネル「承知しました!」


マルティナ「魔術師団も全力で解明に当たります」


コンラート「王立記録院でも引き続き調査を進めます」


アルベルト「王都騎士団も警戒を続けます」


ガリオス「冒険者ギルドも情報収集を強化しよう」


レオニアは静かにうなずいた。


レオニア「本日の会議は以上とします。なお、本日報告された内容に関しましては、引き続き厳重な箝口令を敷きます」


一同「「「はっ!!」」」


王国は、新たな脅威が静かに動き始めていることを確信し、その正体を追うため再び動き出した。

その言葉とともに、出席者たちは静かに立ち上がった。

誰もが肌で感じていた。

聖火山事件は終わった。


しかし、その裏で動く何者かとの真の戦いは、まだ始まったばかりだということを。


会議が終わり、退出する人々で賑わう大会議室の隅。

みゆはふと立ち止まり、誰もいない壁の影へと視線を向けた。


みゆ「……」


あんな「みゆ? どうしたの、早く行こう?」


みゆ「……いえ。今、この部屋の空間データの中に、コンマゼロ数秒だけ、あの神殿と同じ異質な波形が混ざり込んだ気がしました」


亮「え? 影に誰かいたの?」


みゆ「……気のせいかもしれません。現時点では観測データのブレとして処理しておきます」


みゆはそれ以上語らず、歩き出した。

その微かな引っかかりが何を意味するのか、まだ誰も知る由はなかった。


こうして――

王城での緊急会議を経て、見えざる敵の存在が静かに浮き彫りとなった。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が、

忍び寄る黒幕の影を感じながら、新たな局面へと進み始める。

貸切酒場での大祝賀会で姉妹たちの親衛隊が大暴走!?


いつもの、紅蓮の花と呼び爆笑が巻き起こる中、忍び寄る大商人ゼーマンの怪しすぎる超近距離の急襲にパパもタジタジ!?


次回、第220話 え、パパが勇者!? 貸切の大祝賀会で親衛隊が大暴走!? 大商人ゼーマンの密着強襲!?


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