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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、最強の娘たちともっふるで挑むFランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第二十四章 神話編~ パパの号令で家族が全開⁉ 格をも超えた壮麗な雷の連撃!?~

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212/233

第199話 え、パパが勇者!? Aランクパーティの最大大技でも無傷!? 絶体絶命の聖火山!?

火山の頂に、圧倒的な存在が君臨していた。

天空を覆うのは、まばゆいばかりの黄金の翼。

フェニックスはただ悠然と宙を舞っているだけで、周囲の空間を支配している。


みゆ「炎が増えています」


みゆが静かな声で告げた。

全員が、息を呑んでその姿を見上げていた。

フェニックスの全身を包む黄金の炎。

それは確かに、先ほどよりも一層激しく、巨大に膨れ上がっていた。


オスカー「あり得ん……」


ノエル「攻撃を受けて強くなるというの……?」


オスカー「そんな存在、どうやって倒せというのだ……」


ディオン「そんな性質を持つ魔物は、今まで聞いたことがない」


誰もが戦慄する中、フェニックスの黄金の翼がゆっくりと広がった。

凄まじい威圧感が、まるで見えない壁のように押し寄せる。

ただ呼吸をするだけで、肺の腑まで焼き焦げそうなほど空気が震えていた。


ラウル「なら、やることは一つだろ」


そんな絶望的な空気の中、一歩前に出たのはラウルだった。

剣を構え、その顔に迷いは一切ない。


ラウル「ぶっ飛ばすぞ!」


ディオン「当然だ」


シェリル「異議なしね」


三人が並び立つ。

フレイアスが誇る最強クラスのAランクパーティ流星。


ルーク「全員、総攻撃だ! 切り開くぞ!」


ルークの号令が響き渡り、全戦力が一斉に動き出す。


カイル「行くぞ! 遅れるな!」


レイン「はい!」


リリナ「負けません!」


騎士団が地を蹴り、猛然と駆け出す。


ガルド「俺たちもいくぞ! 派手にブチかませ!」


レオン「おう、任せとけ!」


セリナ「言われなくても、一番乗りを見せてあげるわ!」


リュシア「最大出力でいきますわよ」


ミレイア「皆さん、支援します!」


オスカー「魔術師団、詠唱開始!」


ノエル「援護します!」


アルト「みゆ様の前で、無様な姿など晒せません……!」


戦力が一つとなり、放たれた一斉攻撃。


無数の剣気

鋭い槍の突撃

空を覆う矢の雨

そして攻撃魔法


色とりどりの輝きが空を埋め尽くし、フェニックスへと殺到する。

大地を揺るがす轟音。

視界を真っ白に染め上げる爆炎。


だが――。


フェニックスは止まらない。


そればかりか、黄金の炎が周囲に放たれた攻撃を、まるで最初から存在しなかったかのように全てを焼き尽くしていく。


ルーク「くっ、まだだ!」


ラウル「ここからが本番だ!」


ラウルが再び剣を天に掲げた。

隣ではディオンが槍を鋭く構え、シェリルが矢を極限まで引き絞る。

三人の体から、これまでにない密度の魔力が立ち上った。


シェリル「ふふ、三人で合わせるのは久しぶりですね」


ディオン「ああ、出し惜しみしている状況ではないからな」


ラウル「行くぞ! 最高のやつを叩き込む!」


三人が同時に大地を爆裂させて飛び出した。


ラウル「剣よ!」


ディオン「槍よ!」


シェリル「矢よ!」


空中で三人の魔力が完璧に同調し、重なり合う。

それぞれの光が一つに溶け合い、巨大な流星のごとき輝きへと昇華していく。

まばゆい閃光が火山全体を照らし出した。


ラウル「流星の名に懸けて!」


ディオン「貫け!!」


シェリル「届けぇぇぇ!!」


ラウル「《流星閃りゅうせいせん》!!」


文字通り、光の流星となった三人の合体技が空を裂く。


――ドォォォォォォン!!


それは間違いなく、フェニックスのど真ん中に直撃した。


巨大な爆発が巻き起こり、猛烈な衝撃波が火山全体を激しく揺らす。

その威力に、誰もが腕で顔を覆った。


レイン「すごい……」


リリナ「これが、Aランクの実力……」


カイル「一撃必殺の切り札か……!」


誰もが固唾を呑んで空を見上げた。

立ち込める爆煙。

吹き荒れる炎。

視界が完全に遮られる。


ラウル「……決まっただろ」


ディオン「……いや、まだだ」


シェリル「……嫌な予感がする」


ゆっくりと、遮る煙が流れていく。

だが、そこに現れたのは、再び世界を照らす黄金の光だった。


ガルド「嘘だろ……」


レオン「おいおい、無傷かよ……!」


セリナ「そんな馬鹿なこと、あるわけないじゃない……!」


煙が晴れた中心に、フェニックスは平然と佇んでいた。

傷一つない。

ただ静かに、美しい黄金の翼を広げている。

そして、周囲の熱を吸い上げるように、その炎はさらに凶悪に膨れ上がった。


ノエル「また……増えている……」


オスカー「やはり、あらゆる攻撃が効かないというのか……」


みゆは静かに空を見上げ、黄金の炎の揺らぎを見つめていた


みゆ「……観測。フェニックスの炎が、さっきよりもさらに濃くなっています。 攻撃を受けた瞬間、熱量が逆流して増加しました」


絶望が周囲を支配する中、炎の流れ、熱量の推移、魔力の循環。

その瞳は、全てのデータを冷静に観察し終えていた。


みゆ「結論」


その一言に、周囲の者たちが一斉に振り向く。


みゆ「現状の戦力による攻撃は、ほとんど通りません」


オスカー「本当か、みゆ殿」


みゆ「はい。鑑定結果を共有します。フェニックスは火属性の攻撃、およびこの火山の熱量をすべて自身のエネルギーとして吸収します。さらに風属性は相殺され、物理攻撃に対しても極めて高い耐性を持っています」


再び訪れる、重苦しい静寂。

誰も言葉が出ない。

火山の魔物に火属性が効かないのは当然としても、物理も風も無効化されるとなれば、打つ手がない。


ルーク「ならば……我々に勝ち目は……」


みゆ「あります」


あんな「みゆ、それって……」


みゆ「ただし、条件があります」


みゆが言葉を続けようとした、その時だった。


亮「おおー!」


それまで後ろで見守っていた亮が、急にやる気満々で拳を握りしめた。


亮「よし! みんな凄かったぞ! 次は神崎家の番だなー!!」


もっふる「ピィー!」


全く緊張感のない、いつものパパの明るい声。

だが、その声が響いた瞬間。

フェニックスの黄金の瞳が動いた。

初めて、はっきりと、明確な意志を持って、その視線が神崎家へと向けられる。


神話級の災厄と呼ばれる存在からの、絶対的な圧力。

その視線を真っ向から受け止めながら、家族は静かに一歩前へ踏み出した。


こうして――

絶対的な絶望を前にして、なぜか一人だけお祭り気分で盛り上がるパパ。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が、

世界の命運を懸けた決戦の火蓋を切って落とす。

祝・連載200話記念!


お祭り気分で大盛り上がりのパパをよそに、みゆ直伝の神話をも超える極大三連撃『雷王』『神龍』『雷皇』が不死鳥へ炸裂!


全火力を出し尽くしたシリーズ史上最大の極大三連撃!?


世界の終わりを告げる黄金の光に包まれる中、誰もが覚悟を決めた絶対的な絶望の渦中で、未だに緊張感ゼロのパパのチートな運命が試される!?


次回、第200話 え、パパが勇者!? 200話記念の極大三連撃!? 『雷王』『神龍』『雷皇』で神話をぶっ飛ばせー!?


すべてが灰へと帰すカウントダウン、絶望の炎を切り裂く奇跡を信じて突き進め!


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