表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、最強の娘たちともっふるで挑むFランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第二十四章 神話編~ パパの号令で家族が全開⁉ 格をも超えた壮麗な雷の連撃!?~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

210/233

第197話 え、パパが勇者!? みゆ様直伝の氷結魔法で弟子が大奮闘!? 緊迫の戦場でもブレない神崎家のツッコミ連携!?

フェニックスがゆっくりと口を開いた。

その奥で、太陽のごとき黄金の炎が限界まで凝縮されていく。


ディオン「来るぞ……ッ!」


ルーク「総員、防御!!」


オスカー「《グランド・フォートレス(大地要塞)》!」


轟音と共に大地が隆起した。

オスカーの最大級の防御魔法。

幾重にも重なる岩壁は、調査隊全員を包み込む堅牢な要塞と化す。

騎士団も魔術師団も、その防壁の堅さを知っていた。

そして、フェニックスが炎を解き放った。


ゴォォォォォォンッ!!


世界が鳴り響くような、重く、鋭い爆発音。

黄金の奔流。

それはもはや魔法などという生易しいものではなく、太陽の一部がそのまま降り注ぐかのようだった。

直撃する。

次の瞬間、誇り高き要塞は触れられた瞬間に粉砕された。


オスカー「なっ!? まさか、一撃で……!?」


ノエル「そんな……嘘でしょう!?」


崩壊する岩壁の破片の中、黄金の炎が容赦なく迫る。

絶体絶命の危機に、アルトが前へ飛び出した。


アルト「任せてください! みゆ様直伝!《アイス・アイソレーション(氷界拒絶)》」


杖が空を突き、青白い冷気の結界が展開される。

しかし、フェニックスの炎は止まらない。

結界が悲鳴を上げ、亀裂が走る。


アルト「くっ……魔力が、足りない……!」


ノエル「一人で抱え込まないで!」


ノエルが魔力を注ぎ込む。

氷の壁が厚みを増し、炎の奔流をどうにか受け止めた。


アルト「防いだ……けど、これが限界です……」


ノエル「なるほどね……この魔法、みゆさんが作ったのよね?」


アルト「はい! みゆ様直伝です!」


ノエル「これを一人で扱うなんて……本当に規格外だわ」


アルト「ええ、みゆ様ですから!」


アルトが誇らしげに答えると、みゆは表情を変えずにさらりと返す。


みゆ「別に褒められるほどではありませんが。……まだまだですね」


アルト「頑張ります!」


ベアトリス「素晴らしいですわ! その意気ですわ!」


緊迫した戦場に響く、少しズレた神崎家流の会話。

ルークはその隙を逃さず、号令を下した。


ルーク「カイル、いくぞ!」


カイル「はっ!」


レイン「リリナ、今度は私たちの番だ!あんな様直伝の連携を!」


リリナ「はい!行きます!」


四人が同時に地を蹴る。

ルークとカイルの鋭い剣閃、レインとリリナの流れるような連携攻撃。

四人の最大剣技が、フェニックスの巨体へと刻まれていく。


――はずだった。


レイン「え……?」


リリナ「今の……届いていない?」


カイル「馬鹿な。確かに直撃したはずなのに!」


ルークの剣先が、空を切っていた。

まるで、そこには絶対的な拒絶の壁があるかのように。

フェニックスは動いてもいない。

防御の構えすら取っていない。

世界の法則が、触れてはならないと告げているかのように。


オスカー「馬鹿な……接触そのものを拒絶しているのか?」


ディオン「これが、神話級か……」


シェリル「勝てるわけがないわ。こんなの……」


絶望が、再び戦場を支配する。

フェニックスは静かに翼を広げた。

その動作一つで発生した暴風が、嵐となって一行を襲う。


バォォォォォォォォッ!!


レイン「うわぁぁっ!?」


リリナ「きゃあああっ!」


ガルド「踏ん張れ! 岩を掴め!」


全員が吹き飛ばされまいと地面にしがみつく中、場違いな悲鳴が一つ響いた。


亮「うわぁぁぁぁぁっ!?」


ゴロゴロゴロゴロ……!


亮だけが見事に転がり、崖の向こうへ消えそうになる。


あんな「パパーッ!?」


みゆ「何をやっているんですか……」


ベアトリス「パパ、足元がお留守ですわ!」


ラウル「亮さん!」


ラウルが飛び出し、転がる亮の腕を間一髪で掴み上げる。


亮「助かったー! ありがとうラウルさん!」


ラウル「お前な、普通そこで飛ばされるか!?」


亮「いやー、岩がなくてさ!」


みゆ「結論。言い訳です」


呑気な会話を交わす一行の頭上で、ディオンが凍りついた声を出した。


ディオン「……おい。みんな、上を見ろ」


全員が空を見上げる。

フェニックスはいつの間にか遥か上空まで飛翔していた。

太陽を背負い、天を支配するように。

そしてその周囲には、数えることさえ不可能な数の黄金の火球が、静かに浮かんでいた。


ルーク「冗談だろ……」


オスカー「あの数は、さっきの比じゃない……」


ノエル「さっきのが、本気じゃなかったの……?」


みゆは空を見上げ、その瞳に初めて険しい色を浮かべた。


みゆ「……さっきのは前座です」


空が黄金色に染め上げられる。

神話の災厄は、ここからが本番だった。


こうして――

フェニックスの最初の攻撃は、絶望的な格の違いを見せつけるだけに留まった。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が、

刻一刻と迫る全滅の危機を前に、静かに音を立てて崩れ去ろうとしていた。

精鋭たちの全力連携が一点に集中し、巨大な爆炎が神話の災厄を呑み込む!


しかし、攻撃を受ければ受けるほどその身を包む炎はさらに巨大化し、絶望の熱量が膨れ上がるまさかの大ピンチ!?


百戦錬磨の面々が呆然と立ち尽くす戦場で、敵のエネルギー増幅を瞬時に見抜き「現状では勝ち筋がありません」と言い放つみゆの超冷静すぎる分析が今回も大炸裂!?


次回、第198話 え、パパが勇者!? 精鋭たちの総力戦開始!? みゆ様の冷静すぎる分析が炸裂!?


打つ手なしの絶対絶命、静かに削られていく希望の果てに一行を待ち受けるものとは――!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ