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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、最強の娘たちともっふるで挑むFランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第二十四章 神話編~ パパの号令で家族が全開⁉ 格をも超えた壮麗な雷の連撃!?~

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209/235

第196話 え、パパが勇者!? 神話の守護獣降臨‼ 調査隊絶体絶命の大ピンチ!?

第二十四章「神話編」スタートです!


ついに物語は200話という大きな節目を迎えることになりました!


いつも応援してくださる読者の皆様、本当にありがとうございます。


今回の舞台は、黄金の炎が激しく渦巻く聖火山フェルナード。


そこに君臨する神話の守護獣。

調査隊はかつてない窮地に立たされてしまいます。


「今度こそ静かなスローライフを」と願うパパですが、そんな緊迫した空気などお構いなし。


一人だけお祭り気分で「200話記念だー!」と大はしゃぎし、とんでもない戦闘の口火を切ることに……!


そんなパパの号令(?)のもと、あんな、みゆ、ベアトリスが全開で大激突!


格をも超えた壮麗な雷の超極大連携が火山を震撼させます。


しかし、その渾身の絶技の先に待ち受けていたのは、さらなる未知なる展開。

絶体絶命の渦中、パパの頭の中にだけ響き渡った、選定を告げる神威の託宣。


それはただ「別の領域」の扉が開く、静かな予感の始まりでした。


さあ、神崎家はどんな奇跡やらかしを見せてくれるのでしょうか?


神崎家のドタバタ異世界スローライフ(?)


新章もぜひ楽しんで読んでいただけたら嬉しいです!


聖火山フェルナード。

そこは、もはやこの世の理から外れた場所だった。


黄金の炎が激しく渦を巻き、視界のすべてを灼熱の彩度で塗りつぶす。

誰も動けなかった。

言葉さえも熱風に奪われ 、ただ見上げるしかなかった。

空を焦がすほどの巨大な影。

ゆっくりと、それは全容を現す。


ラウル「……嘘だろ」


ディオン「まさか……この地に伝説が実在したのか」


シェリル「本当にいたなんて……」


黄金の炎の中から現れたのは、一羽の巨大な鳥だった。


いや、鳥などというありふれた言葉では、その威容を形容することすらできない。

翼を広げれば空を覆い尽くし、羽ばたくたびに吹き荒れる熱風が岩山を削る。

その瞳は太陽のように輝き、全身を包む黄金の炎は、周囲の空間そのものを歪ませていた。


神話に語られる守護獣。

聖火山フェルナードの主。


ラウル「フェニックス……」


ルーク「総員、警戒しろ! 隊形を崩すな!」


ルークが精一杯の声を上げる。

だが、その声に即座に反応できる者は少なかった。


カイル「な、なんだよあれ……。立っているのがやっとだ……」


リリナ「大きすぎます……あんなものが相手なんて……」


セシル「記録でしか見たことありません……。いえ、記録ですらこれほどとは……」


エドガー「私もだ」


オスカー「……あれは、生き物なのか? 」


ノエル「冗談でしょう……」


アルト「解析不能です」


誰もが理解していた。

これはAランクの魔物などという次元ではない。

Sランクでも足りない。

そんな尺度で語れる相手ではない。


自然災害でも天変地異でもない。もはや神話だ。


人が討伐することなど到底不可能な領域。

それが今、目の前に降り立ったのだ。


そこにいるだけで周囲を焼き尽くすほどの威圧感。


フェニックスが大きく翼を広げる。


――ゴォォォォォォォォッ!!


地鳴りのような咆哮と共に、凄まじい熱風が叩きつけられる。

岩が砕け、地面が溶け、離れた場所にいたはずの一行にまで、内臓を焼かれるような灼熱が襲いかかった。


レオン「熱っ!?」


セリナ「くっ……!」


リュシア「こんなの、防ぎきれるわけが……!」


ラウル「洒落になってねぇぞ……!」


ディオン「まだ距離があるんだぞ……! なのに、この熱量とは……!」


絶望。


その言葉以外に、今の状況を正しく言い表すものはなかった。

戦うか、逃げるか。

そんな判断を下すための思考回路すら、熱波に溶かされそうになる。


その時だった。


亮「おおー!」


張り詰めた絶望の淵に、場違いな感嘆の声が響いた。

全員が驚いて振り返る。

そこには、目をキラキラと輝かせ、空を指差す亮の姿があった。


あんな「パパ? なんでそんなに嬉しそうなの?」


みゆ「……状況分析能力が著しく低下しているようです」


亮「すげーな! 本当にいたんだな!」


あんな「神話級だよ。確かにすごいけど」


みゆ「安定のパパです。もはや解析不能です。パパはもう別カテゴリです」


もっふる「ピィー!」


亮は興奮を隠しきれない。


亮「だってフェニックスだぞ! カッコいいだろ、あの炎の羽!絶対めちゃくちゃ熱いぞ! 焼き鳥どころじゃないな! 」


その一言に、周囲の空気が一瞬だけ変わった。

恐怖でガチガチに固まっていた者たちが、思わず亮の方を向く。

亮はそのまま、空に向かって堂々と声を張り上げた。


亮「まぁ、出てきちゃったなら仕方ない! みんな、やるぞー!」


ルーク「……亮さん」


ルークは、自分の心の震えが止まったことを悟った。

亮の笑顔は、この圧倒的な絶望を、攻略すべきイベントのように塗り替えてしまう。


ラウル「ははっ! そうだな、出てきちゃったもんは仕方ねぇ!」


シェリル「もう……亮さんには勝てないわね」


ルーク「総員! 戦闘態勢! 我々の意地を見せるぞ!」


「了解!」


と、調査隊たちの声が重なる。


恐怖は消えていない。

だが、それ以上に、ここでやるしかないという覚悟が、調査隊の空気を引き締めた。


フェニックスは黄金の瞳で、地上の人間たちを見下ろしていた。

まるで、羽虫が何をしようとしているのかを観察するかのように。

そして、再び翼が動く。


フェニックスの口元に、太陽のような黄金の光が収束し始めた。


ディオン「まずい!」


ルーク「全員、防御態勢!!」


神話が動く。

その光は、この場の全てを消し去るほどの威力を秘めていた――。


こうして――

神話の守護獣の前に、神崎家と調査隊は最大の危機を迎える。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が、

神話の一ページを刻もうとしていた。

太陽のごとき黄金の炎を放つ神話の災厄・フェニックスの圧倒的な一撃に、誇り高き最大級の防御壁が一瞬で粉砕される絶望的な格の違い!


あまりの格上の存在を前に接触すら拒絶され調査隊が戦意を喪失しかける中、みゆ様直伝の氷結魔法で弟子が大奮闘する一方で、ひとりだけ暴風に派手に吹き飛ばされて崖下に転がり落ちそうになるパパの安定のダメさと神崎家のブレないツッコミ連携が今回も大炸裂!?


次回、第197話 え、パパが勇者!? みゆ様直伝の氷結魔法で弟子が大奮闘!? 緊迫の戦場でもブレない神崎家のツッコミ連携!?


頭上を埋め尽くす無数の黄金の火球、真の災厄がもたらす全滅のカウントダウンを生き延びろ!

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