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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、最強の娘たちともっふるで挑むFランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第二十三章 聖山編〜 灼熱の聖火山の脅威を大前進⁉ 火山丸ごと氷漬けの大騒動⁉〜

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200/236

第187話 え、パパが勇者!? 曖昧な昔話を娘たちがデータとツッコミで強制却下!? 容赦ない最強姉妹コンボ!?

第二十三章 聖山編


神崎家に最大の危機!?

どうなるの新章?


カルデア村を脅かす異変を解決するため、ついに灼熱の聖火山フェルナードへと足を踏み入れた神崎家一行。

ですが、またしてもとんでもない波紋を呼ぶことに!?


さらに、お馴染みの魔物たちに紛れて、あんなとみゆが絶対に許せない「あの天敵」が文字通り地を埋め尽くす物量で襲いかかる!

限界を迎えた次女みゆの、手加減を完全に行方不明にしたとき、燃え盛る聖火山は未曾有の銀世界へと姿を変えてしまう……!?


パパの親バカが加速し、あんなの鋭いツッコミさえも凍りつく、大波乱の聖山編が開幕します!

不穏な影が潜み、山の奥底から本物の天災が目を覚まそうとする中でも、変わらないのは家族の温かい絆と楽しげなざわめきです。


新章もぜひ楽しんで読んでいただけたら嬉しいです!

カルデア村を出発した調査隊は、目的の聖火山フェルナードへ向かって順調に進んでいた。

しばらくは馬車に揺られる快適な移動が続いていたが、やがて前方を進んでいたルークが、全体の進行を止めた。


ルーク「馬車はここまでです」


亮「え?」


ルーク「この先は歩きになります」


亮「歩き!?」


ガタゴトと心地よく響いていた振動が止まり、亮は信じられないといった様子で窓の外を見た。

目の前にそびえ立つのは、見上げるほどの雄大な聖火山である。


ラウル「まぁ、山だからな」


亮「馬車は? ほら、このまま馬車で行けるところまで……」


ルーク「無理です」


亮「そんな……」


もっふる「ピィー!」


あんな「予想できたよね?」


みゆ「むしろ何故行けると思ったのか」


ラウル「諦めろ」


亮「いや、でもさ! ここはほら、異世界だし、魔法で浮く馬車とかあるんじゃないかって!」


ベアトリス「山登りですわ! 新しい試練の始まりですわ!」


亮「よーし! 山登りだー!」


ラウル「切り替え早っ!」


亮「せっかくだし、みんなで頂上で綺麗な景色を見るぞ!」


ラウル「ハハッ、いいなそれ! やっぱり亮さん、最高だよ」


あんな「ちょっとパパ、遊びじゃないからね。私たちはあくまで調査なんだからね」


みゆ「今回の目的は調査です」


ベアトリス「頂上の景色、私も本当に楽しみですわ!」


ルーク「はは、いつもの神崎家だな」


カイル「そうだな。どんな場所でも緊張感をほどよく緩めてくれる」


もっふる「ピィー♪」


こうして、調査隊は本格的な山道へと入っていった。


行軍の先頭を務めるのは、このあたりの地形にも詳しいAランク冒険者パーティ流星。

その後ろを、神崎家や魔術師団、Bランクパーティ紅蓮の輪。

そして王立記録院が続く。

最後尾は騎士団が固め、万全の陣形を敷いていた。


エドガーとセシルは、歩きながらも手元の紙に素早くペンを走らせ、移動ルートや周囲の環境を克明に記録している。


ラウル「山道はどうだ。まだついて来られるか?」


亮「余裕余裕! 俺に任せろ!」


ラウル「おっ、いいねぇ。その意気だ」


亮「これでも昔はよく山も登ったんだからな!」


あんな「ちょっとパパ、それいつの話?」


亮「遠い昔!」


みゆ「……記憶のデータが極めて曖昧。信頼性は低め」


もっふる「ピィー!」


ラウル「ガハハ! いつも仲の良い家族だな、あんたたちは」


ディオン「……ふっ、確かに。こんな険しい山道でも、不思議と場が和むな」


ルーク「亮さんたちと一緒にいると、どんな時でも楽しいですね。過酷な任務を忘れそう」


カイル「そうだな」


調査隊は一歩一歩、確実に行路を進めていった。


そして――。


それから半日後。


亮「はぁ……はぁ……ちょっと、みんな……休憩しよう……」


ラウル「おいおい、冗談だろ?」


亮「山登り、しんどい……無理……」


ラウル「早くないか? まだ半分も来てないぞ」


亮「足が重い……もう足が棒というより、丸太。誰か俺の足に重力魔法かけてない?」


ラウル「さっき余裕余裕って、言ってただろ!」


亮「気のせいだ。そんな記憶はふっと溶けてなくなった」


ラウル「絶対違う!」


あんな「パパ、しっかりして。ほら、お水飲んで」


みゆ「まだ登り始めて半日。予測される消費カロリーに対して、パパの音を上げるスピードが早すぎる」


ベアトリス「先は長いですわ! ここからが騎士としての根性の見せ所ですわ!」


ディオン「ベアトリスさんの言う通り、本格的な登山はここからです。ここまではただのなだらかなアプローチに過ぎません」


亮「まだ先なの!? これが本番じゃないの!?」


ラウル「頑張れ頑張れ! ほら、足元に気をつけてな!」


亮「ラウルさん、なんでそんなに元気なの……!?」


ラウル「俺たちは依頼で山を歩き回るのには慣れてるからな!」


ルーク「はは、それだけ騒ぐ元気があるなら体力的には問題なさそうだな」


亮「俺の憧れた、のんびりとしたスローライフには程遠い……」


あんな「だから、最初からこれは調査だって言ったでしょ」


みゆ「お姉ちゃんの言う通り。最初からそういう契約」


ベアトリス「私は皆様とこうして歩けて、とっても楽しいですわ!」


もっふる「ピィー♪」


こうして――

火山調査は比較的順調に始まったが、肝心の体力は早くも限界を迎えつつあった。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)は、

火山の奥へ進む調査隊と共に続いていく。

だが、その先では、彼らの想像を超える思わぬ異常が待ち受けていた――。

まるで巨大な溶鉱炉!


肌を焼く暴虐の熱波と跳ね上がる気温に調査隊も限界寸前の大ピンチ!?

そんな危険すぎる過酷な火山道で、まさかの「誰が一番涼しい顔をしていられるか我慢比べゲーム」を提案するパパの驚異的な空気の読めなさが今回も大炸裂!?

一触即発の過酷な環境に容赦なく新たな魔物の足音が迫り、かつてない極限の火山調査はまさに予測不能の事態へ!?


次回、第188話 え、パパが勇者!? 溶鉱炉並みの異常熱波で限界寸前なのに我慢比べゲーム開始!?


引き返すことすら許されぬ絶体絶命の地、陽炎の向こうで待ち受ける新たな脅威を打ち破れ――!


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