↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、最強の娘たちともっふるで挑むFランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第三部【神炎編】第二十一章 南征編 〜お米を求めて南国へ出発したはずが、国家規模の精鋭調査隊に⁉〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

181/273

第169話 え、パパが勇者!? 脳内全振り(?)国家の重鎮たちが王城会議で世界の危機に大混乱!?

南へ向かう街道。

馬車は足早に進んでいた。

王都はすでに遠く背後へと消えかけている。


亮「また、ルークさんとカイルさんと旅が出来るとはね」


あんな&みゆ「よろしくお願いします」


ベアトリス「よろしくお願いしますわ」


もっふる「ピィー♪」


ルーク「よろしくお願いします」


カイル「こちらこそ、よろしくお願いします」


ルーク「今回は志願しました」


亮「志願?」


カイル「訓練に参加出来なくて悔しかったですからね」


ルーク「志願者も多かったのですよ」


亮「へー」


あんな「興味なしなんだから」


みゆ「パパですから」


ルーク「ただ、最終的な決定は上層部です」


カイル「先日の会議で決まったと報告を受けています」


亮「そういえば、なんで急に調査隊が出来たんだ?」


あんな「今さら?ガリオスさんから正式な依頼が来たと言っていました」


みゆ「今さらです」


ベアトリス「さすがですわ!」


もっふる「ピィー!」


ルークは苦笑した。


――三日前。


王城・執務室。

扉の向こうには、王国の中枢を担う者たちが集まっていた。


第一皇女レオニア。

王国騎士団長ライオネル・グランバーグ。

王立魔術師団長マルティナ・アーヴェント。

王立記録院長コンラート・ヴィーラント。

王都騎士団長アルベルト・バルクハイム。

そして王都冒険者ギルド・ギルドマスター、ガリオス・クレイグ。


会議室の中央には一枚の地図が広げられていた。


レオニア「今回はマルティナ、コンラート両名による緊急事案です」


マルティナが立ち上がる。


マルティナ「南方地域において異常な熱量変動が観測されています。当初は火山活動の活発化と判断していました。ですが、観測結果に不自然な点が確認されました」


ライオネル「自然現象ではない可能性がある、と」


マルティナ「現時点では否定できません」


続いてコンラートが資料を開いた。


コンラート「記録院でも過去の資料を調査しました。類似した事例は存在します。共通しているのは異常な熱量変動です」


会議室の空気が重くなる。


コンラート「記録院での記録通りであるならば、この現象が発生する『周期』がまったく合いません。本来ならまだ数十年は先のはずなのです」


レオニア「ガリオス、ギルドはどうですか?」


ガリオス「は!冒険者ギルドでも急に南の依頼が増えています。火属性魔物が活発になっています」


レオニア「そうか……他に異変の報告はありますか?」


アルベルト「は!王都の街でも少しづつですが、火の暴走が見られます」


マルティナ「師団員たちの火魔法も制御が乱れています」


しばらく沈黙が続く。

そしてレオニアが口を開いた。


レオニア「分かりました」


全員の視線が集まる。


レオニア「本件を王国案件として扱います。南方地域へ調査隊を派遣します」


一同「了解致しました」


レオニア「人選は、現場を知るお前たちに任せます。くれぐれも、油断のないように」


静かな、だが確固たる意志のある声だった。


そして、その一言で、すべてが決まった。


王国は、正式に動き出したのだ。

国家の命運を賭けたその決定から、わずか三日後。


各地への派遣で人手が逼迫ひっぱくする中、組織の垣根を越えた精鋭たちが異例の速さで集められたという事実こそが、王国の抱く強い危機感を何よりも物語っていた……のだが。

その道中、亮の頭の中は、南国にあるという白米のことでいっぱいであった。


亮「南国のお米っていうのは、やっぱり細長いやつなのかなぁ」


あんな「それって地球の話?パパの頭の中はお米の存在でいっぱいだよ。少しはこれからの調査に緊張感を持ってよ」


みゆ「忠告。パパの脳内処理能力がお米のシミュレーションに全振りされているため、周囲の危機的状況を感知するセンサーは現在完全にオフラインです」


ベアトリス「いいえみゆお姉さま、パパはすでに現地の熱量変動を考慮した上で、最も適した調理法を模索されているのですわ!さすがですわ!どこまでも先を見据えていらっしゃいますわ!」


もっふる「ピィー♪」


そんな賑やかな一行を乗せて、馬車は足早に街道を駆けていく。


こうして――

世界の危機を察知した王国が慌ただしく動き出す中、南国の美味しいお米に想いを馳せていた。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が、

世界の危機と白米の幻を抱えたまま、静かに南方の大地へ踏み出していくのだった。

国家任務の調査に赴く道中、まさかの最初からクライマックス級の脱線劇!?


南方の物資が集まる大交易都市やAランク冒険者の合流。

そして異変の中心である聖火山へのルートが明かされるなか、パパの頭脳は最初から最後まで「幻の南国米」に完全支配されていた。

世界の命運を握る緊迫の野営会議を、究極のマイペースと米欲センサーで秒速でゆるふわ空間へ塗り替える!


次回、第170話 え、パパが勇者!? 南への道!? 幻の南国米しか考えてないパパ !?


シリアス展開を置き去りにしたブレないパパの食欲が、灼熱の南国遠征に早くも笑いの新風を巻き起こすー!?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。