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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第十七章 再会編 〜ただの「娘自慢」のつもりが、国家を揺るがす「最強の教官」に認定!?〜

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第133話 え、パパが勇者!? 王宮重鎮が緊急集結で絶体絶命ー!? 世界消滅の謎を前にパパが思考停止で大混乱ー!?

王都は、以前と変わらず活気に満ちていた 。

高い城壁、整えられた街路、そして絶え間ない人々の楽しげな声。

見慣れたはずの景色だが、どこかだけ違って見えるのは、背負っている謎が重いせいだろうか。

街に入ってからの流れは驚くほど早かった。

門を抜け、そのまま中心部へ。

ルークは普段と変わらない様子で先導している。

その足取りには一切の迷いも寄り道もなかった。

そのまま案内されたのは、国の心臓部たる王宮だった。

石造りの建物は静まり返り、余計な音をすべて吸い込むかのようだ。

廊下を進むたびに人の気配は減り、扉の前でルークが足を止めた。


ルーク「こちらです」


軽くノックをし、返事を待たずに扉が開かれる。

外の騒ぎが嘘のような静寂に包まれた広々とした執務室。

そこに集まっていたのは、この国の中枢を担う重鎮たちだった。


王国騎士団長ライオネルをはじめ、 王都騎士団長アルベルト、王立魔術師団長マルティナ、王立記録院長コンラート、ギルドマスターのガリオス。

そして中央には、第一皇女レオニアが静かに座していた。


全員の鋭い視線が、一斉に亮たちへ向けられる。

あんなが一歩前に出て、みゆが隣に並び、ベアトリスは騎士らしく少しだけ胸を張った。


レオニア「久しいな、みんな」


柔らかな声だが、場の空気が軽くなることはない。


あんな「皇女様まで……」


レオニア「当たり前だ。今回の件は軽く見ていない。改めて説明願えるか」


みゆ「わかりました。事実関係のみを簡潔に報告します」


みゆがいつもの冷静な口調で、ベーゼで起きた「街の消失」と「人々の忘却」について淡々と説明を始める。

居並ぶ重鎮たちは、最後まで一言も遮らずにその言葉に耳を傾けていた。

話し終えた後、部屋には重い沈黙が降りた。


レオニア「報告書通りだな。コンラート、記録院としての見解は? 」


コンラート「は。過去の文献を精査したところ、類似案件が見つかりました」


ライオネル「類似案件だと?」


コンラート「はい。古い文献に『消失』の記録があります。ですが記述が不完全で……意図的に欠落させられている可能性もあります」


あんな「意図的に? でも、それって今回と同じことが過去にも起きてるってことですよね? 」


マルティナ「……魔術的観点から言えば、空間そのものが『無』に置き換わるなど、通常の術式では不可能です。神の領域か、あるいは世界の理そのものが変質しているとしか……」


コンラート「記述が不鮮明なため『類似』としか表現できません。ただ……その記録は、三大ダンジョンのひとつが発見された年と重なっているのです」


ガリオス「三大ダンジョン?では今回の新ダンジョンと関わりがあると……?」


議論は白熱し、重鎮たちの間で険しい言葉が飛び交う。


レオニア「……静まれ。今回の件は謎が多すぎる。コンラート!」


コンラート「は!まだ現状では正確なことは申し上げられません。……引き続き調査を続けます」


レオニアは深く頷き、次々と各師団長へ指示を飛ばした。

警戒、解析、情報収集。

王宮が組織として動き出す。


レオニア「くれぐれも無理はするな。単独での行動を禁止します。先ずは情報の収集に徹してくれ。そして、この件に関して箝口令を敷く。よいな」


一同「は!」


レオニア「神崎家の皆さん、ご苦労だった。……ただ、ひとつ頼みがある」


亮「何ですか?」


レオニア「しばらく、王都に留まってほしい 」


亮「……え?」


家族一同、言葉を失う。


レオニアが小さく息をつき、会議は解散となった。

張り詰めていた空気が緩み、椅子が動く音が響く。

結局、正体は分からないまま。

それでも進む方向だけが決まった。


王宮からの帰り道。


亮「……(ようやく終わった。お腹空いたな……)」


あんな「……はぁ。さすがに皇女様自らの依頼となると、断る隙もなかったわね」


みゆ「パパ、先ほどから思考停止によるフリーズ状態が続いています。空腹によるエネルギー不足と推測」


亮「あ、バレた? いや、レオニア様の話が難しくてさ。それよりルーク、帰りは俺たちだけで大丈夫だぞ」


ルーク「言ったではありませんか、王都で一番の酒場を予約したと」


カイル「ぜひ招待させてください!」


亮「お! いいねー。じゃあ、そこ行こう!」


あんな「……すっかりいつものパパに戻っちゃった。この空気の切り替え、私にも分けてほしいな」


みゆ「パパのメンタル構造は、鋼鉄を上回る弾力性を持っています。分析不能」


ベアトリス「さすがですわ! 嵐の中でも揺るがぬ大樹のような安心感ですわ!」


もっふる「ピィー♪」


あんな「でも……結局、王都でも何もわからなかったね」


みゆ「謎だらけです」


亮「大丈夫だよー」


もっふる「ピィー♪」


しばらく賑やかに歩いて行くと、ルークが足を止めた。


ルーク「ここです」


そこは、中心から少し離れた場所にある、趣のある店構えだった。

店の看板が風に揺れ、音を立てている。

一歩足を踏み入れた瞬間、あんなとみゆは背筋に、会議室の緊張感とはまた違う、違和感を覚えた。


こうして――

国家の中枢を揺るがす重大な局面を前にしても、 結局は『美味しいご飯』に落ち着いてしまうのが神崎家の日常。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)は、

王都の隠れた名店での、賑やかな食事会へと続いていくのだった。

王都帰還を祝う宴が、一瞬で国家レベルのカオスへ!?


絶叫と熱狂が渦巻く中、パパが放った禁断の「一言」が騎士団を凍り付かせる!?

愛娘たちの親衛隊が大暴走し、空気すら薄くなるほどの熱気で酒場は酸欠状態!


そんな中、酔いも手伝い無双モードのパパは、居合わせた国家重鎮をまさかの飲み会へ強制勧誘!?

騎士団長と魔術師団長の目がマジになった瞬間、神崎家の平和は木っ端微塵に吹き飛んだ――!


次回、第134話 え、パパが勇者!? 王都帰還で親衛隊が大暴走の酸欠パニック!? 国家の重鎮を「飲み会」に強制勧誘して、明日の一家全滅フラグが立ちましたー!?


パパの適当な返事が、明日への「地獄の招待状」に!? 王都の夜を揺るがすやらかし、今度は逃げ場なしですー!


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