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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第十三章 港町編 〜平和なパン屋で親バカ全開!? 団らんの裏で街を蝕む『影』の正体とは〜

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第117話 え、パパが勇者!? 港町ベーゼに響く、穏やかな波音と家族の笑い声!? 何も起きない夜こそが、パパが求めた「最強の幸福」の形ー!?

港町ベーゼの夜。

昼間の活気ある人々の声も落ち着き、街は穏やかな夜の空気に包まれていた。

窓の外からは、寄せては返す波の音が心地よいリズムを刻んでいる。


神崎家の泊まる宿の食堂。

テーブルの上には、今日買ったパンと宿自慢の温かい料理が並んでいた。


宿屋のおかみさん「はいはい、お待たせしましたよ。出来立ての熱いうちに食べておくれ」


亮「おー、美味そう。疲れも吹き飛ぶな」


あんな「本当に美味しそう。お腹空いちゃった」


みゆ「タンパク質、脂質、炭水化物。栄養バランス完璧です」


ベアトリス「良い香りですわ……。たまりませんわ!」


全員「「「いただきます! わ!」」」


もっふる「ピィー♪」


ふかふかのパンをちぎる。

スープからは白い湯気が立ち昇り、食堂の中は一気に幸福な香りに満たされた。

いつもの、けれど何物にも代えがたい食事の時間。


亮「やっぱ落ち着くな、こういうの」


あんな「ねー。バタバタしてないの久しぶり。海底に行ったり魔物と戦ったり、ハードすぎたよね」


ベアトリス「平和が一番ですわ。剣を振るうのも騎士の務めですが、こうして美味しいものを囲むのも、また勤めですわ!」


みゆ「同意。精神的安定が戦闘継続能力に直結します」


もっふる「ピィー♪」


亮「海底も大変だったしなぁ」


あんな「最後ちょっと意味分かんなかったよね」


ベアトリス「試練とはそういうものですわ!」


みゆ「結果は成立。女王の評価も得ています。プロセスはともかく、成功と言えます」


亮「まぁ、なんとかなったし結果オーライだな」


あんな「うんうん!パパらしいっていうか、なんというか!」


ベアトリス「さすがですわ!」


もっふる「ピィー!」


食堂に明るい笑い声が広がる。

何気ない会話。

とりとめのない冗談。

それだけで、空気がやわらぐ。


亮「そういえば、あのお米の話さ」


あんな「あの老人の言ってた、あの曖昧な情報ね」


ベアトリス「南の方、でしたわね」


みゆ「現時点での優先度は、中。情報の確度を考慮すれば、即座に移動を開始するのは合理的ではありません」


亮「そうなんだよなぁ。すぐ行くか、もうちょいここでゆっくりするか」


あんな「私はもう少しのんびりしたいな〜」


ベアトリス「賛成ですわ」


みゆ「いつもの『パパの即決』がないのが、逆に不気味ですが……この提案には同意」


亮「じゃあ決まりだな」


あんな「ベーゼ満喫だね!」


もっふる「ピィー♪」


食事を終え、それぞれがくつろぎの時間を過ごす。

窓の外には、月明かりに照らされた静かな港の夜景。

波の音が心地よく響く。


あんな「ほんと、いい街だね。海があって、活気があって」


亮「ああ」


ベアトリス「落ち着きますわ」


みゆ「環境良好。ストレス指数、低下を確認」


亮「こういう時間が一番大事だな」


あんな「だね。これぞ、パパの目指す生活じゃない?」


亮「ああ、スローライフ満喫中!」


静かな時間が流れる。

誰も急がない。

何も起きない。

ただ家族が隣にいて、今日という日を無事に終える。


みゆ「……問題なし」


小さく確認する。


あんな「そろそろ寝よっか」


亮「だな。明日は何しようか」


ベアトリス「明日も楽しみですわ」


みゆ「同意」


もっふる「ピィー♪」


灯りを落とす。

一日が終わる。

港町ベーゼの夜は、静かに更けていく。

変わらない日常。

変わらない家族。

そして——

何も起きないまま、穏やかな夜は過ぎていく。


――そして、その空のさらに穏やかなる場所。

女神は、穏やかな微笑みを浮かべていた。


ふふ……あの家族が、ようやく手にしたはずの穏やかな港町の日常。

けれど、その凪いだ水面の底で、世界は静かに、けれど確実に歪み始めていたようですね。


さて……次はどんな日々を紡ぐのでしょう。

誰もがスルーしてしまう「小さな違和感」が、やがてあの家族をどんな数奇な運命へと誘うのか。

真実の夜明けは待っているのでしょうか。


光が揺れ、風がそっと「昨日あったはずの記憶」をさらっていく。

その微笑みは、何もかもを見通しながらも、どこまでも優しかった。


こうして――

港町での穏やかな一日を終え、神崎家はいつも通りの夜を迎える。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)は、

引き続きスローライフ満喫編、それとも新たな展開が待っているのか――!?


【第十三章「港町編」を終えて】


ここまで読んでいただき、ありがとうございます!


第13章では、過酷な海底の試練を終えた神崎家が、再び地上(港町ベーゼ)でのスローライフを満喫する姿を描きました。

……はずだったのですが、どうにも街の様子がおかしいようです。

昨日会ったはずのパン屋の店主が「初めまして」と言い出したり、記録上は店が閉まっていたことになっていたり。

パパの「美味ければOK!」という能天気パワーで強引に日常を維持していますが、その裏で世界が静かに歪み始めている不気味さが、今章のスパイスとなっています。


そして、ついに浮上した「お米」の手がかり!

情報源が「白いから似たようなもん」で済ませるテキトーなおじいちゃんという不安要素はありますが、一行は(気づかず)南を目指すのか、それともこの街の違和感に飲み込まれてしまうのか……。


次回、『ぱぱやら!』


明日朝8時、本編第十四章スタートとなります。

女神さえも微笑みながら見つめる、この「歪んだ日常」の先にあるものは何なのか。

神崎家の次なるやらかし(?)に、ぜひご期待ください!


亮「いやぁ、やっぱり地上のパンは最高だな! おじいちゃんが言ってた南の方に行けば、ついにお米に会えるかもしれないし、ワクワクが止まらないぞ! みんな、応援(★★★★★評価)よろしくな!」


あんな「パパ、お米もいいけど街の違和感も少しは気にしてよね……。でも、パパが笑ってるなら、まだ大丈夫なのかな。読者の皆さんも、私たちの旅を応援してくれると嬉しいな!」


みゆ「……報告。港町ベーゼにおける整合性エラーは、現在進行形で拡大中。皆様のブックマークという『観測』こそが、この不安定な世界で家族を繋ぎ止める定数となります」


ベアトリス「わたくしの『超・弱火』、次は必ず成功させてみせますわ! 堤防をサウナにするのはもう卒業ですの! 次の冒険もド派手にいきますわよ!」


もっふる「ピィ、ピィ……!」


次回、第14章

物語は港町を離れ、ついに南の地へ……?

それとも消えた「昨日」の正体が暴かれるのか。

引き続き、神崎家のスローライフ(?)をお楽しみください!


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