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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第十三章 港町編 〜平和なパン屋で親バカ全開!? 団らんの裏で街を蝕む『影』の正体とは〜

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第114話 え、パパが勇者!? 堤防釣りでスローライフ満喫……のはずが、ベアトリスの「超・弱火」で堤防が火だるまパニックにー!?

港町ベーゼの朝。

潮風が心地よく吹き抜け、通りには朝の賑わいが広がっている。


亮「スローライフだー!釣りでもして今日はのんびりしよう」


あんな「朝からテンション高いのはいいけど、また、巨大魚とか釣らないでよ」


みゆ「……パパの『のんびり』という発言。過去のデータから推測すると、何かが起こる前触れである確率、97%です」


ベアトリス「釣り、良いですわ!勝負ですわ!」


もっふる「ピィー♪」


海底王国での試練を終えた神崎家は、久しぶりの“普通の朝”を楽しむように、堤防へと向かった。


亮「ここらで良いかー」


あんな「そうだね」


みゆ「問題ないです」


ベアトリス「釣りは集中力が大事ですわ」


もっふる「ピィー♪」


思い思いに釣り糸を垂らした。

静かな時間が流れる。

ぽちゃん、とウキが沈む音。

波が堤防に当たる音。


あんな「……きた」


軽く竿を引くと、銀色の魚が勢いよく跳ねた。


亮「お、早いな。幸先いいぞ」


みゆ「無駄がない。見事です」


ベアトリス「お見事ですわ!次は私ですわ」


もっふる「ピィー!」


その後も、のんびりと魚は釣れた。


街の人「釣れますかな?」


通りかかった地元の釣り人が、亮に気さくに声をかける。


亮「ぼちぼちですよ」


街の人「それは何よりですな」


ベアトリス「これは真剣勝負ですわ」


街の人「こりゃー威勢のいいお嬢さんだ」


笑いがこぼれる。


あんな「これ、今日のお昼ご飯にいけるね。新鮮なうちに食べちゃおうか」


亮「いいね、焼き魚にしてたべよう。おじさんも一緒にどうですか?」


街の人「ありがとう。でも遠慮させてもらうよ。妻が待っているのでな」


亮「そうですか。では、また機会がありましたら」


街の人は手を振って去っていった。


ベアトリス「では、わたくしが火を――」


あんな「火加減気をつけてね」


みゆ「火力制御、大事」


ベアトリス「任せてくださいですわ。今回は海底での反省を活かします。超・弱火ですわ!」


亮「その言葉が一番怖い」


あんな「ほんとそれ」


みゆ「前例がある」


もっふる「ピィ……」


ベアトリス「いきますわ――《ファイア》」


ぼっ――


……ゴォッ!!


亮「強い!」


あんな「全然弱くない!キャンプファイヤー再来じゃない!」


みゆ「計算外の過剰出力。熱量が飽和しています」


一瞬で火柱が跳ね上がり、堤防の上が一気に熱気に包まれる。

結果――。


ベアトリス「……あらですわ?」


網の上には、芸術的なまでに真っ黒に焦げた「元・魚」が鎮座していた。


もっふる「ピィー……」


あまりの惨状に、一同に沈黙が流れる。


あんな「はい、交代」


みゆ「決定」


ベアトリス「そんな……!」


がっくりと肩を落とすベアトリスを余所に、みゆが冷静に焼き、今度はちょうどいい焼き加減に仕上がった。


ベアトリス「勉強になりますわ」


亮「よし、いただきます」


あんな&みゆ「いただきます」


ベアトリス「いただきますわ……」


もっふる「ピィー!」


一口。


亮「……うまい。 潮風の中で食べるのは格別だな」


あんな「美味しい。やっぱり獲れたては違うね」


みゆ「焼き加減、最適解です。味の安定を確認」


ベアトリス「次は成功させますわ……」


悔しそうにしながらも、どこか嬉しそうだった。

穏やかな食事の時間。

家族の笑い声。

それだけで、十分だった。


食後は腹ごなしに街をぶらつくことにした。

通りには露店が並び、活気ある人々の声が溢れている。

いつもの港町。


子供たち「あー、もっふるちゃんだー」

    

    「本当だー」

    

    「さわってもいい?」


亮「おぅ!いいよ、な、もっふる?」


もっふる「ピィー♪」


子供たちに囲まれ、ふかふかの毛をなでられるもっふる。

のんびりとした、平和そのものの時間が過ぎていく。


亮「おーし、そろそろ行くかー。みんな、ありがとなー!」


あんな「そうだね」


ベアトリス「行きますわよ」


子供たち「またねー、もっふるちゃん♪ おじさんもねー!」


亮「おじさんかぁ……パパって呼んでくれてもいいんだけどな」


あんな「パパ、変なこと言わないの」


歩き出しながら、亮がふと思い出したように口を開いた。


亮「ところでお米の情報もあるかな?」


あんな「前に商人が言っていた話だよね」


みゆ「情報としては不確定」


ベアトリス「街の人に聞いてみますわ」


亮「ついでだからな」


もっふる「ピィー♪」


こうして――

釣りに食事に街ぶらと、港町ベーゼでの穏やかな一日を満喫する神崎家。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)は、

お米の情報収集で、新たな手がかりを探すことに――!?


「南か西か、白いから似たようなもん」!?

運命の羅針盤は、ボケ気味おじいちゃんの超テキトー記憶!


港町ベーゼでついに掴んだ「お米」の手がかり!

「水で炊くと増える白い粒」という有力すぎる特徴に、神崎家のテンションは最高潮!

しかし、その情報源である老人の記憶は、賞味期限切れ寸前の超あやふや物件だった!?


次回、第115話 え、パパが勇者!? お米の情報源は記憶喪失寸前の老人!? 「南か西か、白いから似たようなもん」という超適当な導きに、家族の運命が翻弄されちゃうー!?


「白いから似たようなもん」で片付けられたパパたちの運命やいかに!


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