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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第十一章 港町編 〜三姉妹のド派手な祝砲! どさくさ紛れに伝説を呼び覚ますパパ!?〜

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第99話 え, パパが勇者!? 三姉妹が「神レベル」の職業を解放!?  伝説の魔獣を無自覚オーバーキルー!?

荒れ狂う海面上、船を飲み込もうとする巨大な触手が幾重にもうねり、空を黒く塗りつぶしていた。

一振(ひとふ)りで軍艦すら両断するであろうその質量が、神崎家の小さな漁船へと殺到する。


絶体絶命。


港から見守る人々が悲鳴を上げ、祈りを捧げるほどの光景。

だが、そこには恐怖に震える三姉妹の姿はなかった。


あんな「……よし、やるよ。みゆ、ベアトリス、援護お願い」


みゆ「了解。全魔導回路、接続リンク。魔力充填率、120%。リミッターを解除します」


ベアトリス「はい、参戦いたしますわ! この程度のイカ、刺身の盛り合わせにして差し上げますわ!」


その瞬間、彼女たちの空気が一変した。


神崎あんな

職業【セラフィックブレイダー(聖翼剣姫)】

通り名〈光翼の守護姫〉

彼女が甲板を一歩踏み出した瞬間、その背に光の翼が鮮烈に広がり、重力を嘲笑うかのように海面へと舞い降りた。


挿絵(By みてみん)


神崎みゆ

職業【サイレントアークメイジ(静寂大魔導士)】

通り名〈無音の魔導士姫〉

静寂を纏い、呪文を詠唱することなく、空間そのものを書き換えるような高密度な魔力が彼女の指先に集束する。


ベアトリス・グラーディオ

職業【ルミナスナイト(輝装騎士)】

通り名〈聖炎の姫騎士〉

騎士の誇りを込め、その剣を聖なる炎が覆う。


彼女たちの周囲だけが沸騰し、迫る触手の吸盤を熱波だけで焼き焦がしていく。


亮「おおー! みんなすごい気合だな! よーし、パパも頑張って漕ぐぞー!」


もっふる「ピィィーー!!」


甲板が大きく揺れた。


ドォンッ!!


太い触手が叩きつけられ、船体が悲鳴を上げる。


みゆ「……来るよ」


三本の触手が同時に振り下ろされる。


あんな「……遅い」


一歩。


ただそれだけで、あんなの輪郭が揺らぎ、残像だけを残してが消える。


次の瞬間、クラーケンの触手が空を切った。


空中に静止したあんなの剣が閃く。


ベアトリス「甘いですわ!」


ベアトリスの炎を纏った剣が、あんなの斬撃に追撃を加える。


バチンッ!!


触手の一本が焼き斬られ、海へと没した。


しかし――。


みゆ「……再生を確認。超高速復元です」


斬り落とされたはずの断面がぐにゃりと蠢き、時間を巻き戻すように元通りになっていく。


ベアトリス「気持ち悪いですわ……! 騎士の誇りにかけて、焼き尽くしてやりますわ!」


あんな「数で押してくる。ベアトリス、一気に薙ぎ払うよ!」


ベアトリス「分かりましたわ!」


みゆ「……反発術式、展開。――《ウィンド・フロア》」


海面上に透明な「足場」が形成される。


あんなは翼を羽ばたかせ、重力を無視した軌道で加速する。


海面が膨れ上がる。


ドドドドドッ!!


今度は五本。

逃げ場を塞ぐように、全方向から触手が迫る。


あんな「――右、二つ」


言葉と同時に翼が羽を撃つ。


一閃。


見えない速度の二連撃が、触手の軌道を強引にズラす。


ベアトリス「なら残りは任せてくださいですわ!」


横薙ぎの一撃。

爆ぜる炎が迫る触手をまとめて弾き飛ばした。


もっふる「ピィー!」


もっふるも亮のから飛び降り、甲板を駆け回りながら、転がる木片を蹴り飛ばして三人の足場を確保する。


街の人たち「なんだあの連携は……! あの娘たち、ただの冒険者じゃねえぞ!」

     

     「見てくれ、あの光る翼を……! 本物の天使か!?」

     

     「勝てる……これなら勝てるぞ! 頑張れー!」


みゆ「......また来る。海の底、巨大な質量が急浮上中。…いえ、これは」


ドォンッ!!


今までとは比較にならない太さの触手が突き上げてくる。


あんな「……本体」


ベアトリス「やっと出てきたわね」


みゆ「違う。あれは……まだ一部……!」


影がさらに広がる。

船の下を覆い尽くすほどの巨体。

空気が押し潰され、圧死しそうなほどのプレッシャーが一行を襲う。


あんな「……来る」


ドゴォォンッ!!


甲板ごと吹き飛ばす勢いで、クラーケンの本気が叩きつけられた。

衝撃。

視界が激しく揺れる。


みゆ「……っ!」


ベアトリス「くっ、流石にこの圧はきついですわ……!」


あんな「位置を変えるよ。一度引いて、態勢を……」


みゆ「ダメ、このままだと数で押し切られる。一撃で『核』を叩かないと……!」


あんな「……なら」


ベアトリス「決めますわ。私、火力の加減はいたしませんわよ!」


三人の視線が重なる。

空気がキンと冷え、次の瞬間に熱を帯びた。


みゆ「……やるの?」


あんな「もちろん!」


ベアトリス「当然ですわ! 騎士の名にかけて!」


触手が再び、空を覆うように、すべてを押しつぶさんと迫る。

だが今度は、三人は動かない。

逃げもしない。

ただ、武器を構える。


みゆ「……了解。術式開放。《サイレント・フィールド》(無音の領域)」


一歩、後ろへ下がり、魔力の奔流を一点に束ねるみゆ。


あんな「行くよ。……聖翼開放!《セラフィック・バースト》」


ベアトリス「分かりましたわ! 聖炎の裁きを!《プロミネンス・ノヴァ》!!」


炎が天を焦がし、光の翼が海を照らす。

触手が目前まで迫る――

その瞬間、港町全体が、太陽が落ちたかのような眩い白に染まった。


こうして――

海を割るほどの巨影を前に、

神崎家の三姉妹はついに“本気”を解放する。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)は、

海上決戦の幕が上がる中、

次の瞬間を境に、港町ベーゼの運命すら変えようとしていた。


連載100話記念! 祝杯のイカ焼きパーティーのはずが、会場(海)ごと消滅の危機!?


三姉妹が放つ「神レベル」の連携奥義に、空を穿つ極大魔法!


港町が震えるほどの大スペクタクルで深海の魔獣を完膚なきまでに粉砕……

したはずが!?

神の審判すら笑い飛ばす「超高速再生」の前に、ついに三人の魔力が底を突く!


絶体絶命の100話目! 鳴り響く絶望の咆哮に、折れたオールを握るパパが動くのか!?


次回、第100話 え、パパが勇者!? 100話記念に海を割る大スペクタクル!? 絆を繋ぐ連携奥義で、深海の魔獣を海の底まで叩き伏せろー!?


「100話記念だから豪快に!」……パパ、その言葉に嘘はありませんよね!? 逆転の秘策はどこにある!?


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