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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第二部 第十章 道中編 〜ただの釣りのつもりが、伝説の聖域を揺るがす大騒動にー!?〜

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第91話 え、パパが勇者!? 目指すは日本の心、お米と刺身!? 呆れる娘たちと海を夢見るパパの、新たな珍道中がスタートー!?

第十章、そして――第二部スタートです!


「あぁ……炊きたてのお米に、新鮮なお刺身が食べたい……」


パパのそんな「日本の心」への渇望から始まった、神崎家の新たな旅。

海を目指して突き進む一行が迷い込んだのは、数百年もの間、人を寄せ付けなかったという「伝説の聖域」

神秘的な静寂に包まれるはずのその場所で、パパが「ただの釣り」を始めたことから、事態は聖域の主をも巻き込む未曾有の大騒動に!?


「ただの青虫」がA級魔獣扱いされ、一振りの竿が湖を割り、拾った石が古代の遺物を凌駕する――。


娘たちの(物理的に)熱すぎるバックアップと、もっふるの癒やしも全開でお届けします。


果たしてパパは、伝説の主と「ガチンコ勝負(?)」の末に、念願の白米へと辿り着けるのか。


――ここからでも楽しめる、新しい旅の始まり。

神崎家の無自覚すぎる珍道中、ぜひ気軽に読んでいただけたら嬉しいです!

ミルナ村を後にした神崎家の一行は、街道をのんびりと進んでいた。

背後に遠ざかる村からは、今日も穏やかな湯気が昇っていることだろう。


亮「いやぁ、温泉よかったなー。心も体もリフレッシュできたよ」


あんな「そうだね。色々と大変なこともあったけど、無事に解決できたし。またいつか、みんなでゆっくり行きたいね」


みゆ「……温泉成分による疲労回復効果、および村の経済基盤の安定。ミッション完了」


ベアトリス「本当に素晴らしい日々でしたわ! また一つ、思い出が増えましたわ」


もっふる「ピィー♪」


あんなはふと、前を歩く亮の背中を見て首をかしげた。


あんな「ところでパパ、どこに向かってるの?」


みゆ「……迷子の可能性、上昇中」


ベアトリス「迷子ですの!? それもまた、新しい発見がありそうで楽しそうですわ!」


亮「いやいや、目的地は決まってるぞ! 東だ!」


あんな「東ーー!?」


みゆ「情報が雑すぎます。……パパ、その根拠は?」


亮は満面の笑みで、振り返って言った。


亮「商人のルイスさんが言ってたんだよ。東に“お米っぽい何か”があるって!」


あんな「“ぽい”って何よ!? もっと具体的な根拠はないの!?」


みゆ「信頼度、限りなくゼロ」


亮「あはは、確かにルイスさんは『お米』っていう名前自体は知らなかったんだけどね。白くて小さくて、炊くとふっくらして甘い粒……それらしいものが取引されているっていう噂を教えてくれたんだ」


亮がそう言って道端の斜面に目を向けた時、ふと足が止まる。

苔むした岩の隙間に、不自然に転がっていたのは、五角形の奇妙な形をした鈍い色の石だった。


亮「お、これいい形だな。見てよ。釣りの重りにちょうど良さそうだ」


あんな「ちょっと、パパ! 旅の途中でゴミを増やさないでって言ってるでしょ! どこにでもあるただの石じゃない」


みゆ「……スキャン中。特異な魔力反応なし。ただの堆積岩(たいせきがん)と推測されますが、形状の対称性が不自然に高い」


亮「いや、なんかこれ……『呼んでる』気がするんだよね。お米への案内石かも!」


亮は鼻歌混じりにその石をアイテムボックスに入れると、再び歩き出しながら話を戻した。


亮「それに、東には海もあるってさ!」


ベアトリス「海……! 私、見たことありませんわ! ぜひ行ってみたいですわ!」


もっふる「ピィー♪」


亮「だろー! 広い海を見ながら、獲れたての魚を食べるんだ。刺身に煮魚、焼き魚……想像しただけでお腹が空いてくるよ!」


あんな「……ちょっと、お米はどうなったのよ」


みゆ「……目的が既に食欲に変換。いつものパパです。しかし、東へ向かうルート上、不可解な霧が発生しているエリアを確認。注意が必要です」


亮「よし、決まりだ! 港町で釣りをしながら、今度こそ本物のスローライフを満喫するぞー!」


あんな「はいはい、スローライフね」


みゆ「……嫌な予感しかしない。トラブル遭遇率、既に上昇を始めています」


ベアトリス「釣り……? 魔法で一気に獲ればよろしいのかしら?」


もっふる「ピィー?」


亮「よし、説明しよう! 釣りとは――」


あんな「パパ、歩きながら説明して、また道間違えないでよ!」


亮「そんなわけ……あるかもしれないな!」


みゆ「自覚がある分、救えません」


「東にお米があるらしい」という、あまりにも頼りない情報。

そしてパパが拾った「重りの石」。

一行は白い霧が待ち受ける未知の領域へと足を踏み出した。

ただ――

新しい出会いと、パパの規格外な「勘違い」が巻き起こす大騒動の気配だけは、 確かに風に混ざっていた。


こうして――

お米と魚という、日本人の魂(?)を求めるパパの暴走により、旅の舞台は未知なる聖域へと移る。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が、

水平線の向こうで待ち受けるのは、 美味しい食卓か、 それとも新たな大騒動か


幻想的な霧の結界を「ノーガード戦法」で突破!?

たどり着いた先は、数十年間誰も足を踏み入れなかった伝説の聖域!


神秘の守り手・バルト老人を前に、緊張感ゼロで「釣りしていい?」と食い気味に誘うパパの鋼のメンタルが炸裂!


「邪心」がないから通れた……って、パパの頭の中はお米と遊びのことだけなの!?


次回、第92話 え、パパが勇者!? 霧を抜けたら伝説の聖域!? 挨拶もそこそこに釣り糸を垂らすパパのせいで静寂が台無しー!?


鏡のような湖面の底で、パパの無自覚な魔力に「巨大な主」が目を覚ます……!?


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