65.ホンワカしてたら怒られました
カボチャ料理をみんなで食べて、お兄様と本を読んで。
・・・恥ずかしかったけど、膝に乗るには私が大きくなったので、途中からは降りました。お兄様の足が痺れそうだったし、私の体重で潰してしまったら悪いでしょ?
長椅子でベッタリくっついて本を読んでもらったよ。
いや~顔福ですよ!お兄様、銀髪の青い瞳の美形!しかも・・・青い瞳が冷たい輝きを放つと、身も凍る程冷たい眼差し!
大好きです!・・・そして私を見ると、氷が溶けたかの様な優しい眼差し!
この温度差が、堪りません!!---萌えですよ!萌え!
イチャコラしていた私達の邪魔をしに来たお父様を見る冷たい眼差しと、視線を私に移した時の差が凄すぎ!・・・それと、アルフレッド様に向ける表情を消した眼差し!
大好きです!って、ギュッと抱き着きたくなった!
・・・もう、ベッタリくっついているから、ギュッってするだけなんだけどね、耐えたよ!やり過ぎると、お兄様にドン引きされたら嫌だしね、少し自重しますよ?
さて、そんな1日はすぐに終わり、お兄様はいつもの様に帰って行きました。
アルフレッド様の前に出ると、いつもの無表情に近い感じになる。
・・・アルフレッド様が嫌いとかでは無いらしいのだけど、周囲に集まる人達にいろいろな状況を悟られない様にする為なのですって。
---アルフレッド様が表情豊か何だから意味無いのでは?と思うけど、王城ではアルフレッド様も表情を引き締めているんだって。相手に感情を読ませない為にも・・・アルフレッド様はチグハグな感じで丁度いいらしい。
アルフレッド様はにこやかでもOKで、お兄様はNGって・・・側近の表情が緩んでいると舐められるって事なのかな?
そんなこんなで、慌しく城に戻って行きました。
「近い内に会いに帰るってくるから・・・」
って、お兄様は私の耳元で囁いて---。
うわぁ~~!!ヤバイ!顔が真っ赤になりましたよ!!・・・お兄様、妹に容赦ないです!私を落とすつもりですか?妹なんですけど!!
それは、婚約者さんに言ってあげて~と思ったけど、お相手がいなかったよ!
でも、いいっか!?私が独占しても、暫くは私のです!
さて、暫くのほほ~ん・・・と過ごしていたら、私はお父様に怒られ---ギルベルトさんに呆れられました。
何故かって?!
お兄様と作ったカボチャ料理は、アルフレッド様、シシリア様、お兄様、ココン様、こっそりランセイ、私で食べました。夕食もあるので、まあ少なめで食べたんです。残りは、メイド三人に味見兼ねて食べてもらいました。
その後が、拙かったらしいです。
ランセイからリーンに情報が周り、翌日、カボチャ料理の作り方を聴きにガイが来た。
「冬の料理に向いているんだろ!勿論、売り上げに貢献するんだろうな?」
って。
そりゃ、教えるよ?だって、ガイには頑張ってもらわないといけないから!いろいろとね!!
勿論、カボチャ料理は流行った!話題になった。
『我が一番だ。お前達は遅れているなぁ~』
と、小鳥達に自慢をするココン様は、御満悦。
でも、カボチャ料理が流行るのはお父様達にしてみれば良くなかったようだ。
流行になれば、カボチャという食材がわかっているのだから料理人達は買っていく。
・・・注目されてない、今まで見向きもされなかったカボチャだ。安い値段で買い叩かれたようだ。
「冬の保存食なのに、安い値で買われていくと皆の生活が困るだろう」
と。
---確かに!おっしゃる通りでございます。考えなしでした。申し訳ありません。
もう弁解の余地がありません。
「こちらでなんとか手筈を整えておくが、次は、一声かけるように」
と、書類に目を通し初めた。
執務室の扉を開けてくれたギルベルトがこっそり教えてくれました。
・・・お父様もギルベルトさんも試食会に呼ばれたかったと「次は、お声をお掛けください」っだって。
はい、いろいろ、気遣いが足りませんでした。
・・・はてさて、そんなこんなで平和な日々を過ごしていたのですが、フッと気がつくと・・・幸せ一杯、夢一杯だと思っていたエリーさんの元気がありません。ため息が多いですね。
只今リア充の筈です。
だって、侯爵家のメイドで、今話題の店の店主ガイと交際中ですよ?
何があったのでしょうね?
「悩み事ですか?」
って、アンリやジルが聞いても「なんでもありません」って、答えてくれません。
「ガイと何かあった?」
「・・・関係ないです。他に用事があるので、失礼します!」
速攻、逃げられました!ガイか!?やらかしたのか?
う~ん、別にガイと別れたからってそれはそれなんだけど、別れたって感じではないな・・・何だろう?
ここはひとつ、呼び出しますか?
・・・誰をって、勿論ガイをですよ!
ここはひとつ、お父様から呼び出ししてもらいましょう!・・・私だけ注意を受けるなんて納得いきません!
なんて、思っていたら、アンリがこっそり私に話しがあるそうで・・・、ジルとエリーにはお茶の準備をお願いしました。
「・・・珍しいね?」
「エリーの事なんですが、先日こんな事を尋ねられたのです。『結婚で家族が増えるのは・・・不安ではないですか?』って・・・。エリーがこのお屋敷で働き始めたのは事情が他の者とは違うのです」
と、少し寂しげな表情を浮かべていた。
短めです・・・。
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