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61.皆様にご紹介します!

「では、紹介します。『ココン様』です。宜しいですか!私が『毛玉様』とお呼びしても、皆さんは『ココン様』とキチンと呼んで下さいね」


『主は、我の名をきちんと呼ぶ気はないのだな・・・」


 と、呆れ顔。・・・毛玉様の方がぴったりだもん。間違えたらゴメンね。


「ココン様は、意外に(間違えた)・・・ゴホン!見た目通り賢いので、話せばわかってくれます。もし、ココン様が悪戯をしたり、困った行動があった場合はキチンとココン様に話をして下さい」


 そんな、疑いの眼差しで見なくても。・・・これ重要だよ。気付いてないみたいだけど、変な噂話していると、全部聴かれている事になるんだから。・・・まあ、変な噂以外に興味は無いから大丈夫だけど、何を聞いてくるかな~。ふふふっ。



 私の部屋の一角に専用スペースを用意して「毛玉様」改「ココン様」の生活が始まるのだ。

 皆にお世話のお手伝いをお願いしないといけない。


 ・・・特に、食事の用意なんだけどね。


「宜しいですか?ココン様、この3人はココン様のお食事を用意して下さる重要人物です。きちんと、お話を聞いて、決まりを守って下さいね。悪戯したり、汚したり、物を壊したりしてはいけません」


 私はココン様の頭をナデナデしながら説明すると、こくこくと、頭を動かし了承したと、首を動かしてくれた。


『悪意のある噂話も聞いておけばいいのだな』

 と、私がこっそり心の中で思った事が聞こえたらしい・・・余計な一言付きだ。


「あの~お嬢様、ココン様は私達の言葉を理解されているのですか?」


「はっきりとは、分からないけど、行動を見ているとそう感じ取れるよ?」

 と、曖昧にしておいた。


「そうですね、私は・・・半日程、様子を拝見しましたが、理解されていると思います」

 と、ジルが二人に説明した。


「他の人には言ってはいけませんよ?---理解している気がする?程度にしておいて下さいね」


『面白い噂を聞くためにも、誤魔化しておけ!』

 ---ココン様の声は私にしか聞こえて無いので、会話に参加しなくてもいいのですけどね。・・・私が困惑するので、少し待っていて欲しい。


 私は、3人にココン様の説明を終えると、ココン様と一緒に厨房へ挨拶に向かわせる事にした。


 ・・・食事を用意してもらう為には、ちゃんと紹介しておいた方がいいと思ったからだ。


「ココン様の食事は、私と同じ物で塩を入れてない状態の食事を用意して下さい。熱い物は苦手でしょうから、味付け前に取り分ける等して、簡単に用意出来る方法で構いません。と、お伝え下さいね」


 作り分けるのは、手間だからね。簡単でいいのですよ!


『・・・マヨネーズはどうした』


「・・・マヨネーズも、付けてあげて下さい」


「「「マヨネーズですか!」」」


 ・・・苦笑いを浮かべ、肯定しておいた。


「手元にあった物を食べさせたのですが、使われていたマヨネーズが気に入ったみたいなのです・・・太らないよう程ほどにして下さい。・・・私は、粉挽小屋が出来ているか見に行って来ますね」


 あまり突っ込まれて聴かれている前に、逃げるが勝ちである!後はよろしく~。


 私は、専用キッチンの隣に、粉挽小屋を作ってもらった。粉挽小屋は水車付きだ・・・でも、それは普通の水車とは違う。ココン様の運動用に、中に板を張ってある。イメージは、その中を走る巨大ハムスター・・・かな。


 高カロリーな食事をしたら適度な運動が必要になる。ハムスターの様に中に入って回ってもらおう!そして、その動力を使って粉挽きをしてもらうのだ!


 そして、私は見て楽しむ!---完璧だ!!


 様子を見ながら、連結部分に油を差さして・・・すべりを良くするのだ。抵抗が少なかったら、回転速くなって楽しいかもね。


 主婦していた頃、子供が飼っていたハムスターが全力で走ってたまにコケるんだよね。・・・そうすると、高速回転中だから外に投げ出され---ベチャってなっていたんだけど、凄い白狼様だからそんな無様な事にはならないよね。---くふふ。


 水車だから、ココン様が頑張らなくても粉は挽ける。でもそれは内緒!






 一人、うきうきっと、私専用のキッチンに向かうと、仁王立ちのガイが姿を現しました。


 おう、感がいいな?と、思ったけど、ランセイ・・・ここに向かっているって、報告したな?!


「---きっちり説明してもらおうか!」


 ・・・ええっーと、なんの事だろう?心当たりがあり過ぎて、下手に口を開くと墓穴を掘りそうだ。


 エリーとの事、報告もらってたとかの話だったら激怒だろう---それがばれたか?違ったら、薮蛇だ。火に油を注ぐだろうし。さて、・・・困った。足引っ掛けたのは、リーンの単独行動なんだけど・・・。


「・・・エリーとのデート楽しかった?」

 二ヘラ?と笑って誤魔化して、様子を見よう。


 先制攻撃のつもりは無かったけど、何かあったらしい。視線を、泳がせている。



「うっ、・・・今日は、その話して来たんじゃない!」

 やっぱり、何か進展があったのか?・・・まあ、温かい目で見守るつもりなので、突っ込まないよ。・・・大人だから、大人のお付き合いに口出しはしないよ。


 エリーの事ではないと言うと・・・毛玉様か?おっと、ココン様だったか。


「何がどうなって、白狼と契約する事になったんだ!」


 筒抜けですよ!・・・説明する事あるのかなぁ。


 怒りを納めるべく・・・もう聞いているであろうココン様との出会いを説明した。


 面倒な少女に絡まれ、ココン様が逃げた先に私が居たと。

 契約すれば、隷属契約されないで済むから偶々いた私と従属契約する事にした事。

 ココン様が食いしん坊さんで、マヨネーズが食べたくて山を降りて来たんだと---。


「だから、ココン様はマヨネーズがあれば大丈夫!・・・それにもう契約しちゃつたしね~友好的な従属契約ですよ・・・私が主なのに、ココン様は、俺様なんだよ!プンプンなんだからね」


 最後は、愚痴っぽくなってしまったけど、仕方ないね。


「---マヨネーズなのか、ならば・・・俺が契約したかった」


 ガックシと脱力しているけど、どうしたんですか?


「大丈夫ですか?」

「・・・お前は知らないかもしれないがな、白狼はなぁ、魔獣の中でも上位に位置する孤高の気高く美しい魔獣なんだ!俺たち冒険者ギルドの男達の憧れなんだ!・・・それがマヨネーズだと!あり得ん、白狼な訳がない」


 いや、憧れとかわからんよ。


「・・・私が白狼って言ったのではなくて、あの人達が言っていただけですから。---ガイが確認して下さい・・・もう直ぐ来ますから」


 マヨネーズ食べてからだと思うけど・・・。


 なんて会話をしていたら、ココン様の声が頭の中に響いてきた。


『主、何処におるのだ!我を助けに来んか!』


 何をそんなに必死になっているの?ジルやアンリと一緒だから、大丈夫なはずなんだけど

 ?


 ランセイに場所を、聞いて行ってみると・・・そこはお母様なお茶会の席だった。


 あ~、ここに来ちゃったのか!


 きゃあーきゃあー・・・騒がしい場所に目をやると、ココン様が子供達の間を掻い潜り、走っている。


 おー、頑張れ~走っているね。・・・可愛いね、魔獣っぽくない。真っ白で、フワフワで小さな狼さんだね・・・見た目は!


「きゃ~。待って!」

「なでなでさせて」

「逃げないで!」

「追え!捕まえるのだ!」

「待つんだ!」

 と、お子様軍団に追いかけ回されていた。


 威嚇しないで、逃げるだけにしてくれた様だ。・・・なかなか賢いよね。




「あれが、ココン様です」

 と、共にやってきたガイに教えるが、固まっている。


 仕方ない・・・エリーに任せて、私はココン様の何処に行くとしよう!




 私の姿を確認すると、ココン様が、ぴょんっと、私の腕の中に飛び込んできた。


『お疲れ様です、毛玉様。子供達と遊んでくれてありがとうございます」


 ココン様は、グッタリしている。


 私に大人しく抱かれているココン様の元に、今度はちょっと大きいお姉様方がやってきた。


 ・・・その後ろには、お兄様方だ。

 ---可愛い女の子達が幸せそうなのは嬉しいけど、ニヤけた男はいただけない。気を引き締めろ!


「フワフワだわ」

「触らせて下さいな」

「キャロライン様とココン様---なんて可愛らしいのかしら」


『カッコいい我に、可愛らしいだと!』

 ココン様、また、ガーンって、変な顔になっていますよ。


 だが、今はそんな事はどーでもいい!


 お姉様達の後ろにいる、お兄様方だ!


 可愛い!可愛い!言っている婚約者達に頬を緩ませている。

 ・・・ふわふわなココン様をナデナデする可愛らしい婚約者!に、デレデレなのは、私も理解できるが!デレっとした顔を見せてはダメだ!ビシッとしろ!


 私を囲むお姉様方の後ろにそれぞれの婚約者のお兄様が立ち、さりげなく側にぴったりと寄り添い肩を抱いている。

 そして、ココン様に手を伸ばすと同時に、お姉様を後ろから抱きしめるくらいに密着したのだ。


 ・・・一組だけでは無く、ほぼ全部のカップルがその状態で、私とココン様取り囲んでいる。


 お嬢様方は、お相手のお兄様の香りに包まれて顔が真っ赤です!


 ・・・ちょっと、私、独り身なんですけど!いちゃいちゃしたいなら他に行って!


『---ココン様、お兄様方の手は前足で叩き落として下さい・・・撫でられてはなりませんよ!でも・・・爪は出さないで下さいね』


『良かろう!・・・我も雄に撫でられたくは無いからの!主は我を落とすで無いぞ!』


 お兄様方から伸ばされる腕を、ペシンペシンと、ココン様は次々と叩き落として行く。


 もちろん、お兄様方はびっくりだ!手を伸ばしては叩かれ、お姉様方の手は叩かないと、いった徹底ぶりだ!


 ふふふっ、ざまぁみやがれ!




 ・・・そんなこんなで、予定外のココン様のお披露目となった。


 ココン様、夕飯には、マヨネーズを出すから頑張って子供達と遊んでくださいね!


 ・・・お茶会の度にいい運動だ。折角、粉挽き小屋の水車を作ったのだが活躍する時くるのかな?




 騒ぎの中、放って置いたらガイはいつの間にか居なくなっていた。


「---白狼のイメージが!」って、帰られましたよ?と、エリー。


「ふーん、そう。それで、お休み中に、何があったの?」


 って、聞いてみた。ガイが動揺していたから、何かあったに違いない。


「・・・未成年のお嬢様には、言えません!」

 って、そんな返答していいのか!?・・・何があったのかは、深くは突っ込ま無いでおくけどね。


 だから、代わりにこう聞いてみた。


「・・・結婚式は、隣の教会でいいよね?」

皆様!ブックマークありがとうございます。そして、評価を頂き嬉しいです!!


いろいろと書き込むとこの先のポロリと書いてしまいそうなので・・・書き込みは苦手なので・・・申し訳ない。


どう表現していいのやら難しいのですが、読んでいただけて嬉しいですvvありがとうございます。

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