5.メイドさんは悩んでます
最近、私の悩みは、夢の中だと思っていたこの幼児生活が充実してきた事で、どっちが夢なのかわからない状態になってきた事だ。
主婦生活が夢だとすると、私のこの知識はなんだ?最近流行りの異世界転生ですか?!
全く持って死んだ記憶がないので、やはり幼児生活は夢か?
まあ、深く考えなくても、そのうちどっちかが夢だと判明するのだ。
そんなダラダラ生活を、既に半年満喫中。
夢は忘れてしまう事が多いというし、主婦として生活している時は、幼児生活を忘れてしまってのかもしれないから、疑問に思わないで普通に生活しているのかもね。
さて例のお茶会だが、とても好評だったようで、現在週2ペースでお茶会が催されている。そして何故か私の参加が求められるのだ。
物好きな・・・まぁ暇が潰れていいけど。
なんて思っていたら、お母様のお茶会は良縁を求める貴族の間で、大人気になったらしい。
お見合いおばちゃんと銘々されたのか?美人で若くて綺麗なのに、残念な称号だな。ププッと笑ってしまった。
さて、メイド三人は、私がお茶会の時に休暇をもらい参加した合コンで彼氏ができた。そして頻繁にお茶会に呼ばれる私を放置して、休暇申請をし、良い感じになっているんだと。
まぁ、そんなこんなで、お互いの彼氏自慢がここ最近の話のネタだ。
そう、つい最近までは・・・。---彼氏がらみで、悩みがあるようだ。
三人は、この世界では結婚適齢期にある。お茶会でご令嬢達のお相手が決まると、羨ましそうにしているのだ。
イヤイヤ・・・君達にもいるのであろう?素敵な男性が!と言いたくなったのだが、何せ幼児な者で、口を噤んでいる。
だが、三人は言うのだ!私をほったらかしにしている割には、真ん中に座らせて・・・。
「「「決め手が無いの・・・」」」
なんだ?・・・決め手って。そもそも何なのだ?
どんな人物なのか良く分からないが、顔は好みなのだろう。誰の彼氏が一番イケメンなのか、自慢をしているのだから。・・・経済力は、まぁボチボチどんぐりの背比べくらいの違いしかない。職業も、メイドさんたちが素敵って思う職業はそれぞれ違うので、何処で魅力を感じるのかは、わからない。だが、お相手の職業は、メイド3人は申し分ないようなのだ。
まぁ、あれだな・・・簡単に言ってしまえば、3人ともこんな感じだ・・・。
好みのイケメンだから逃したくない、でも、決め手がない。もしもプロポーズされて返事を先延ばしにしまいこの話がなくなるのがイヤだと。・・・まだプロポーズされてないのに??
・・・とらぬ狸の皮算用だな---彼氏達、狸にしちゃった、ごめん。てへ、ぺろ。
でもこれから、実物見るまで、イケメン狸を想像してしまうね。
そんなメイド三人の話を頭の中で整理してみたが・・・何に不満なのだろう?あとはフィーリングじゃないか?・・・いろんな場所行って、楽しんでくれば?
なんて思ったのだが、この世界、娯楽施設がすくないようだ。
一緒にお買い物、公園、お花畑、お食事、演劇、手料理披露・・・後なに?って感じなのだろう。
それで、決めてって・・・。前回のジルがしでかしたミスは三人ともクリアしており、後はご両家の顔合わせくらいしか、結婚までのイベントは残っていないようだ。
---まだプロポーズが残っているけど。
・・・されたらOKの返事をするつもりではいるようなのだ---総合的にみて問題ないからね。でも、結婚を決める決め手が欲しいんだってさっ。
若さが恨めしいよ・・・自分で考えろ!めんどくさっ!と思って、三人の話は聞いていたのだが、読書をしている風を装っているので何も言わないでいた。
「「「何か方法ないですかね」」」
って、オイオイ、私を見て言わないでくれ!推定2歳児だぞ。ジトーッて思わず顔を上げちゃったよ。
仕方ない・・・気になった事を聞いてみた。まぁ、かわいらしくね。
「けんかしたことある?」
「「「????---ありません」」」
「やさしい人、おこるのかな?」
「「「怒られた事がないので、何ともいえません」」」
そんなはっきり言われてもね。絶対怒らない聖人君子なんている訳ないし~。
いや~、私としてはさっ、その人が怒るポイントが分からないと結婚生活怖い・・・ドメスティックバイオレンスとかさぁ。
話を聞いているとストーカーっぽいのは、今のところ居ないみたいだけど、別れた後に行動をおこしそうな相手には、深入りしないうちにオサラバしたいよね。
あっ、あと潔癖症!・・・でもこの世界には居ないか??貴族だってお風呂毎日入らないみたいだから・・・なりようが無いか?
えっ、私??私は、夜寝る前に体を拭くのは当たり前!二日に一回は入りたいってアピールしている。
「おこらせてみて?」
なんてついつい、言っちゃった。でも、まあいいかな。
夢の中で、あろうとなかろうと、私の話し相手のメイドさんたちには幸せになってもらいたいのだ!!
「「「どーすれば、いいですか?」」」
もう、私が幼児だって忘れているよね??夢だからどーでもいいか?!
相手がどんな人物、まったく情報がないのに、無茶を言うね・・・。
むむ~んと、眉間にしわ寄せ考えた。・・・彼氏とお付き合いしている最中にするケンカ・・・う~んググリたい。スマホプリーズ!!
さて、そんな彼氏デートなんて昔すぎて忘れちまったわ!!初々しい気持ちなんてどっかに逃げたんだよ!!と言ってやりたい・・・。
---若い子の喧嘩って良く分からないよ。
定番だけど・・・これが一番いいかな~。
だって、
食べ物チョイスで迷って怒られるとか、そんな迷うほどメニューなさそうだし。
買ったもの勝手に食べたって・・・彼氏彼女の家に入るなんて出来ないだろうし。
行きたいところでケンカ・・・そんなに出かけるデートスポットないと思うし。
他の彼女とデート・・・別れちまえ!と思ってしまう。
むしろ、二股掛けているような男、捨ててしまえ!・・・私が別れさせてやろう、ふふふふっ。
さて、相談の内容だったよね。
「あのね・・・まちあわせに、おくれていったことある?」
「「「ありません!」」」ですよね~・・・。
「おうちと・・・ちかいこうえんで、おやくそくして。そのひ、おしえてね」
ととりあえず、必要はないかと思いながらも、2歳児らしく言ってみた。
・・・誰にしようかな・・・一番切羽詰まってそうな年上は・・・アンリちゃんかな??
「みんな、いくつ??」
「「「・・・・???」」」
「きゃろらいん・・・にちゃい」・・・分からなかったか??
私の曖昧な年齢確認のも必要なので、自分の年齢を言ってみた。
「20歳です」・・・これはジル。
「18歳です」・・・エリー。
「21歳です」・・・アンリ。・・・やっぱり~しっかり者だったからね、分かっていたよ。一番この話に食いついていたからじゃないよ?
じゃあ、指名させてもらいますか・・・。
「あんり・・・ね」
私からですか~と、どうしましょう!と慌てているアンリは、置いといて・・・。ジルとエリーにチョイチョイと顔を近づけるようにジェスチャー。
「わたしもいっしょにこうえんにいきたい。おかあさまにいっておいて」
ちゃんと、許可取ってよね~!にやり。
「「---わかりました」」
意味は通じたと思いたい。うまく通じて無くても、出かけるけどね。
「---キャロライン様は、もう3歳ですよ?」
とジルがボソリと爆弾を落とした・・・。
ナンデストー!!早く教えてくたさい!!




