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4.やりすぎちゃいました?

 さて、可愛いドレスを新調して、お茶会当日。

 今日の私は、ピンクのフリフリワンピース。これは幼児でしか着られないね。私の趣味でもないし。・・・メイドさん達大満足の出来栄えみたいだから、まあ良いか。


 いつもの三人は、こんな日しか一緒に休み取れないから〜と言って兼ねてより予定していた合コンにいそいそと出かけて行った。

 私のお世話は、誰がやっても一緒だと、そう言いたいのか!


 ・・・まぁ、検討を祈る。






 今日は、お母様が一緒に居てくれる事になっており、お母様付きメイドさんが5人もいるので、いなくても大丈夫さっ!


 アウェイ感、半端ないけどね。寂しいなんて、思ってやるものか!と悪態をついていたら、お茶会が始まっていた。


 私のお披露目なんて、集団お見合いのダシだったよ。本を手渡されて大人しく花壇の側に座っているとにした。


 手元の本を見ると、残念すでに読んでいた。---・・・なんていう事だ。

 

 仕方なく、今日は人間ウォッチングとしゃれ込もう!未知の人種貴族という生き物観察といこうじゃないか!と意気込んでみたが・・・なんだつまらん。最近巷でよく言われている草食男子か?---ここでもそうなのか?!まったく、誰も話かけなていないなんて。


 ---よし、ここは私が話しかけてみる事しよう。


 だ・れ・に・し・よ・う・か・な。・・・タイプのイケメン何処ですか?


 むむ・・・。背中じゃわからん。こっちを向け。と念を送ってみたけど効果なし。

 ・・・仕方ない奥の手を使うか秘儀!


 とてててて〜と、走ってからの、わざと転ぶの術。やさしいイケメンが釣れるはず!


「ふっ・・・えぇえ〜ん」


 そして嘘泣き。誰が助けてくれるかな。ウキウキ。

 なんて思っていたら、全員釣れた。ワオ!私って凄いね!


 お見合い相手全員集合!---ありゃ、どうしましょう。


 私を起こしてくれたイケメン①

 埃を払ってくれたイケメン②

 本を拾ってくれたイケメン③

 泣かなくて偉いねと褒めてくれたイケメン④

 と、とりあえず呼び名をつける。・・・もちろん心の中でだ。



 さて、駆け寄ってきたイケメン達の後ろから、私の心配をしてくれている、お嬢様達にも名前つけちゃおう。赤、青、黄、緑のドレスのお嬢さんなので、


 ルビー

 サファイア

 タイガーは止めてシトリン

 エメラルド

 ・・・タイガーは、強そうで、ちょっとイメージに合わなかったのだ。



 一人一人と視線を合わせてから、小首を傾げ、瞳に溢れそう涙を堪えながら

「・・・ありがと」

 と、2歳児っぽく言ってみた。涙はこぼさない、これポイント。言った後、ポロリと涙が溢れる落ちる、これまたポイント。ニヤリ。


 ワタワタ、オロオロし始めたイケメンとお嬢様たち。

 よし!私勝った!何にだ?!

 と自分に突っ込みいれてから、次行きますかと、気合いをいれる。


 さてと、いろいろ考えていたが、余りいい案が、浮かばなかったが仕方ないな。


「おにいちゃまとおねぇちゃま、そばにいてくだしゃい・・・」


 と、幼児っぽく甘えてみたよ。どうだ決まったか。なんて事を考えながらションボリポーズ、そして座り込んでみる。


「あ~泣かないで、傍に居ますから」とか

「一緒にお話しましょうね」とか

「何をして遊びましょうか」とか

「おいしいお菓子をお持ちしましょうね」とか

 頭ナデナデしてくれるとか、ハンカチ差し出してくれるとか・・・罠にかかったよ。ふふふっ。



 さてさて、私の涙が落ち着いたのにホッとしたのか、イケメンとお嬢様たちがソワソワしてきた。

 まぁ、何を話して良いのやら困っているのだろう。

 それに丁度、男女を意識し始めるお年頃の14歳~16歳くらいの年齢のようだ。


 ・・・今日は大人しくしている予定だったので、何も考えてなかったのだけど、お見合いって散歩だよね。本当は自己紹介とか必要なのだろうけど、お茶会にお呼ばれされているくらいだから予め名前は調べているよね・・・私は全く知らないけど。

 いきなり趣味は・・・なんて、私が口火を切るのも変なので、とりあえず散歩をする事にした。


「おにいちゃま、だっこ」


 座ってしまったから立ち上がらないと・・・なんて思ったけど、此処はイケメン①に抱っこをせがんでみる。

 ふふふっ、将来有望イケメンに抱っこなんて特約だよ。

 私は上機嫌で「あっち!」と池の方を指さし、イケメンとお姫様をひき連れて移動した。


 抱っこ中の私・・・本当は暴れるなんてしないけど・・・いかん!ついつい出来心が!ニヤリ。

「重くありませんか?」と私を抱っこするイケメン①に声を掛けてきたローズちゃん。

 狙った獲物は逃がさないよ!フフッと、「エイヤ!」と気合を入れてその首にしがみ付いた。もちろん結果は、二人は急接近だ。


「きゃぁっ。」「うわっ!」

 とお互いの顔が急に近づいた驚き!でも私を落としてはいけないと、急に離れる事の出来ないドギマギで、二人共顔が真っ赤ですよ。そして、私は止めを刺すのだ。


「・・・おねぇちゃま、なんだかいいにおいね」


 そして、おにいちゃまは、思わず口を押さえて黙り込んだ。


 ・・・おーいい反応だね。もしかして、良い匂いだと思った?ドギマギしたの!?

 良いね~初恋ですか?!と聞きたい気持ちがウズウズ。・・・でもそんな事聞かないよ。だって、うれしはずかしい年頃ですから。あ~なんて羨ましい。そんなドキドキもう無いね!



 後は二人で宜しくやれば?!---でも、お話だけだからね~!

 なんて思いながら、真っ赤な顔の二人に、「おろして~」とアピールして次のターゲットを探すのだ!!キョロキョロ!





 よし!君に決めた!


 ---こっそり、一番近くにいたシトリンちゃんのスカートの裾を引っ張った。

「なぁに?」下を向いて私の話を聞いてくれようとしたのだけど・・・。


「きゃあぁ!!」


 と悲鳴に変わった。

 ・・・おー、やっぱり虫は嫌いだったか。そんな「きゃあぁ!」叫ぶ程のものじゃないよ。だって、バッタだもん!

 そーっとバッタを摘んでいた指を緩めると、ぴよょ~んと大ジャンプ。おにいちゃまとおねぇちゃまの集団の真ん中に飛んでいった!


 バッタさんいい仕事しているね!グッジョブ!


 きゃぁきゃぁ騒がしいおねちゃま達は、ちゃっかりと近くにいたおにいちゃまに、それぞれがしがみ付いていた。

 ・・・なんだ、皆気になる相手の近くにそれぞれ移動しているじゃん!---ふふふ。


 バッタ騒動が一段段落して、意図して抱きついたのか知らんが、それぞれがお互い相手に謝ったりして、会話が少し弾んだ所に、不公平にならないよう一組一組に乱入をする事にした。




 まずは、手始めにサファイアちゃん。しっかり者のお姉さんタイプ。


「---おねぇちゃま、ぎゅってして」


 私温もりが欲しいの・・・?なんて幼児は言わないが、さみしい・・・びっくりしてこわかったよぉ。なんて振りでよいであろう。


「まぁ、どうしたの?」


 なんて、しゃがみ込んできた、おねぇちゃまのお胸に頭を乗せてスリスリ・・・。

 そしてそのままの体制で、斜め上に視線を上げると、私の様子を覗き込んで心配しているイケメン④と目が合った・・・チョロイ、かかった。


「---おねぇちゃま、とってもやわらかくて、あったかいね。だいすき」


 なんて言ってみる。・・・ボッ!と音が出そうな程真っ赤になったイケメン出来上がり~鼻血出さないでね。




 まぁ、そんな事を残り二組にやろうと思ったのだけど・・・エメラルドちゃんは巨乳だったので、お胸の上にお花を置いきた。エッて固まっていたけど、ガン見していたイケメン③。どうしょうかワタワタしていた、プププッ。



 お胸が残念なシトリンちゃんには下手芝居してもね〜と思って、後ろから突進して思いっきり抱きついた。よろけたところをイケメン②に抱きとめてもらうハプニングを体験してもらった。


 ちょっと青少年には刺激が強すぎたかな~?・・・鼻血には気を付けろよ!なんて思いながらお母様の所にテクテクと戻る事にした。




 お母様の隣に座らせてもらって、大人しくおやつを頂きました。


 うん、運動の後にはお菓子だね。



 暫くすると、私が居なくなっている事に気が付いた、おにいちゃまとおねぇちゃまが、それぞれのお相手と手をつないで慌てて戻ってきた。


 お母様達は、「あら、まあ」なんて、驚いていた。けど、何が問題あった?







 翌日、メイド三人が休み空け早々、おしゃべりに花を咲かせていた。ハイハイ、大人しくしています、耳はダンボだけどね。


 それで知ったのだが、昨日の様なお茶会をいろんな相手と数回やってから婚約者を決めるのだってよ。


 ・・・なんだ、暇だったから張り切っちゃったよ。


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