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6.プレゼントしちゃいました

 こんにちは、キャロライン3歳です。わざとじゃない、事故だよ。年齢詐称疑惑なんて心外です!


 3歳とわかったので、少しはっきり思った事を言っても良いんじゃないの?!と感じた今日この頃。


 なので、メイド三人にももう少しちゃんとお話する事にしました。・・・ほんと早く教えて!話さないってめんどくさいんだぞ!


 今日は、アンリさんの彼氏を見に行っちゃおーツアーの日です。どんな彼氏さんかとっても楽しみです。

 公園デートを邪魔しないようこっそり覗く為、私は一番一般家庭のお子様風のお洋服を出してもらった。


 コンセプトは、・・・お屋敷の旦那様と禁断の恋!!・・・隠し子だ!---なんてちょっと裏設定を心の中にした。ニヤニヤ・・・。






 アンリさんは、お休みの予定なのだけどね、性格上遅れて行くって苦手そうだから、わざわざ顔を出すように言った・・・つまりは、本当に遅れていくしかなくなるようにするのだ。


 アンリ・・・ずいぶん時間気にしてソワソワしているね~。でも行かせないよ!


 バッチリメイクのアンリさん、顔に少量の水をかけてみました!言っとくけど苛めじゃないから!勘違いしちゃ駄目!!


「「「えっ!!」」」


 はい!そこの二人も驚いてないで、公園行くのだから!!


「ごめんなさい・・・お水ふいて、おけしょうどうぐ使ってね」

 と申し訳ないような顔をして、私は二人の手を引いて部屋を出た。


「「・・・・」」


 口をパクパクして、戻ろうかどうしようか迷っているようだが、それでは意味が無い!!


「いいの。アンリはマジメだから、おくれていくなんてできないでしょ」


 一分や二分や遅刻のうちには入らない。せめて、10分・・・15分は遅刻して欲しいのだ。

 その間、私は待ちぼうけしている彼氏さんの様子をウオッチング!!


 どんな感じかなぁ・・・イライラ??そわそわ??帰っちゃう!??


 想像しながら、わくわくしちゃうよ~。にんまりを心の中で笑いを堪えながら、私達はテクテクを公園に向った。






 さて、待ち合わせの公園に着きました。約束の時間5分前です。約束のベンチから分かりにくい場所にポジションを決め、そこで待機する事にしました。


 彼氏さん・・・まだ来てません。どうした事でしょうか?いつも待ち合わせギリギリなのか??

 と、思っていたら、金髪長身の男が汗だくで走ってきた。

 うん、顔は合格点。・・・軽くウェーブのかかった金髪、瞳の色は濃い水色。メガネをかけた知的青年だ。身長はアンリより頭一つ高いくらいかな。



 ・・・見た目知的青年なのに、いつも時間ギリギリ、走り込んでくる感じなのか?残念な感じ~。


 先に待っているはずのアンリが居ないのであたりを、キョロキョロ。---毎回ギリギリか。



 ---最初の5分、木によりかかり、気分的に余裕がある。


 ---10分、身を乗り出し、公園入り口をしきりに気にする。


 ---15分・・・明らかに機嫌が悪い様です。



 あ〜ら、なんかあれだね、何時間待てるか試したくなるね〜。


 自宅で、熱出してないとか心配するのかな?


 この世界の人達は、急用が出来たり、病気で来られなかったりしたらどうするんだろう??---メールでチャチャと済ませられないし、誰かが連絡くれるのかな?それとも自宅訪問?

 まぁ、メールで済ませられても、約束時間に「ごめ~ん、行けなくなった」なんて事メールがきたら、マジ次ぎないね、約束しない!・・・こっちが家出る前に言えよ!!って思うから。





 なんて、思って観察していたら、アンリが来た!走ってきた!汗だくだよ・・・がんばれアンリ!元凶は私だけど~。


 さぁ、第一声は何!?


「---どうしたの、何かあったの?---そんなに待ってないから大丈夫だよ」

 今にも倒れそうになりながら、走ってきたアンリを腕の中に抱きしめて、彼氏さんは言った。



 まぁ、それは普通。・・・ちょっとガッカリ、なんかツマラナイ。



「---・・・遅くなって・・・ごめんなさい。」

 ぜぇはぁ・・・言ってアンリの背中をナデナデして、息が整うのを待ってあげていた。ほんと、全力疾走だったんだね。


 ちょっと、期待はずれ・・・良い意味で。まあさぁ・・・別に性悪女じゃないから、人の幸せを邪魔する気は全然ないのだが。

 じゃぁ、最後の仕上げ・・・計画どおりにやらないとね。楽しんでくれるといいなぁ・・・ふふふ。


 ジルとエリーに、ここで待っているように言って---アンリと彼氏さんの前に飛び出した。


 私は、いかにもアンリの後を追って走ってきたお子様。・・・もちろん私はアンリの・・・・


「-----・・・・まって、おかあさん。おいてかないで・・・!」


 お子様なので、ちょっと走っただけで息切れですよ。・・・それがまた、必死感が出ていいよね。そして、びっくりして、目を丸くしているアンリの胸に抱きついた。


「・・・いや~!わたしもいく~ひとりにしないで・・・ひっくひっく」


 としゃくりあげる。・・・私最高の演技じゃない?!そんな自画自賛していると、アンリが私の頭をナデナデしながら声をかけた。


「キャロライン様・・・どうなさったのですか?私は、おかあさんではありませんよ?」

「---なんで、そんな事いうの。わたしのおかあさんでしょ・・・ずーっとまえから、しっていた・・・」と頭をスカートにグリグリと擦る。


 アンリ・・・口をパクパクして、何を言っていいのやら・・・とパニック状態です。

 さて、その後ろにいる彼氏さんは、どうするのかなぁ・・・。


 アンリの顔見えてないから、状況は隠し子疑惑です。しかも、良いとこのお嬢さん風なので、『旦那様との禁断の恋!その恋の行方は・・・子供はお屋敷に引き取られ、私はメイドとして子供の幸せを願いながら傍に居る・・・それが私の幸せ~』と長いタイトルが付き添うなドロドロ昼ドラ風。


 一番面白い・・・いや、駄目なのは『一方的怒って帰る!!』なんだけど・・・戸惑っている感じはヒシヒシと伝わっているが、騙された!って怒っている雰囲気はない。


 この彼氏さん良い人だよね・・・きっと。


「---えー・・・っと、どういうこと??アンリさんお子さん居たの??---ちょっとよく状況が飲み込めないんだけど、わかるように説明して?」


 もの凄く戸惑って、どう声を掛ければいいのやら・・・と思っているよね。よく分かる・・・。


 あ~・・・なんか、うん、ホントいい人だった。

 じゃぁ、後はがんばって?!・・・と思って、アンリから手を放した。


 ---・・・けど、アンリが涙目でこっちをみていた。うぉう!!なんだ、自分で説明すればいいじゃん。---もう3歳児に説明させるなよ。



 仕方ないなぁ・・・と、私が隠れていた茂みの方に手招きをしたら、スクッとジルとエリーが立ち上がり、私達に合流した。


「「キャロライン様!勝手に行かないで下さい」」

 と言われたが、それって・・・一人歩きして怒っているとかではなく、『かってに楽しい事してひどい!』って聞こえたんだけど~気のせいかな?



 二人のメイドの登場で、またまた訳がわからない困惑気味の彼氏さん・・・そりゃそうだ!


 さて、なんて説明しようかなぁ・・・説明なんて簡単なんだけど、それじゃぁつまんない。


「---ごうかくです!あんなはプレゼントします。しょうがいたいせつにしてくださいね。へんぴんはできませんのでごりょうしょうください」


 と言ってみた。『はて、何の事やら?』なんて、みんなの頭の上に「「「「????」」」」が浮かんだのが見えた・・・気がした。えー駄目だった?


「アンナ、たいせつにしてね?!」

 口元に指を当て、首を傾げて、確認するように彼氏さんの顔を見ながらもう一度言ってみた。





「・・・---いや~~~っ!!」


 最初に状況を理解して、復活したのはアンナさん・・・。でも奇声を上げ、顔を隠して公園の奥に走って行った。

 お~足早!なんて見送っていると、なんとな~く私が隠し子じゃなくて、働いている家のお嬢さんなんだとなんとなくだが判断した彼氏さんが、苦笑いを浮かべ、

「追いかけてきます。アンリはもうお返しできませんよ?」

 と言って、立ち去って行った。


 ・・・なんだ好青年じゃないか。


 走り去っていくアンリと彼氏さんの後姿を暖かい目で見送ってみた。


 ---おっ、アンリ捕まった。なんだここでチューか!?


 なんて、一人わくわくしていたら、ジルとエリーが私に詰め寄ってきた。


「「ちゃんと説明してくださいね!」」だって・・・いやいや、なんとなく分かるでしょ?わかんないかなぁ・・・じゃぁ、次はジルね。どんな人かなぁ~でも、警察?の人だっていっていたよね。





 ---あっ、結婚の決めてが知りたかったのに、勝手にプレゼントしちゃったよ。・・・まぁいいっか?!いい人そうだしね。


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