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49.取り扱いには注意が必要です

初感想を頂いて、こっそり小躍りして喜んでいます。ありがとうございます!

そしてブックマークありがとうございます。


キャロラインは、4年の月日はダラダラと過ごしたという事で、すっ飛ばしました。

 だだ漏れ、全てをあばく直通電話・・・私はそう痛感した。


 一歩使い方を誤れば、大変な事になると、驚愕の事実を今更ながら気づきました。


 キャロライン、8歳です。


 急に大きくなったなぁ~と思う方もいらっしゃるかと思いますが、特にこれと言って問題も起こさず平々凡々と生活をしてきたからだという事です。


 ・・・誘拐とか、何か作ってみたりとか、私に好きな男性あらわれたとか、そんな変化はありませんよ。


 さて、今日一日を振り返ってみましょう。











 本日も、暇な1日窓際読書。場所は、お父様の執務室の奥にある書庫です。


 最近の私の1日を簡単に説明しよう。


 午前は、お勉強

 午後は、自由時間


 ざっくりしすぎですが?

 でもこの予定に、お茶会とか、マヨネスの打ち合わせとかが、入って来るので暇な日はあまり無いのです。


 読書もしなくちゃいけないし、折角の専用キッチンも使いたいし、暇なんてありません。




 マヨネスですが、レインさんに託した手紙のお返事がすぐ来まして、警邏隊長に面会する事が出来まして、配達弁当出入りの許可をもぎ取りました。


 ・・・侯爵家の力って恐ろしいです。ガクブルです。


 噂を聞きつけ、他の部署からも依頼が入ったりして、今は大繁盛しているみたいです。他にも販売先が増えていて忙しくしているんですって。


「---マヨネーズ!おいしいですからね!!」

 って、メイドさんたちが口を揃えて言うんだけど・・・マヨネーズの力だけだったら、それは恐ろしい事です・・・。



 私からは、出来るだけ身寄りのない子供達を保護して、生活出来るようにみんなで頑張ってくれればいいので、すべてガイにお任せしている。


 多分、ギルフォードさんが目を光らせたり、料理長が指導しているところがあるので、ダラけたりする事は無いと思って、既に人任せな感じになっている。


 それとマヨネーズはいまだに、我が家の独占だ。お父様の許可が無いとダメなんだって・・・私がいろいろ言った所為もあるんだけどね。


 まぁ、そんな感じで日々を過ごし---アンリとジルが結婚したのだ。


 結婚後も、実現するとは思っていなかったのだが、アンリとジルはちゃんと私付きのメイドとして今も勤めてくれている。





 そんな毎日が、続いていたある日の午後。・・・今日だけどね。


 マヨネスのお弁当の、商品がマンネリにならないようにとガイと打ち合わせをして見送った後、アンリとジルがクスクスと顔を合わせ、楽しそうにしていた。


「・・・やっぱり、そうよね」

「間違いないわ~」

 と、何かを確認し合っていた。


「何?!どうしたの!私にも教えて下さいな!」


 私は、二人にそう尋ねてみる。なんだか楽しそうなのだ。


「若いっていいですよね?」

「本当に、人知れずただひたすら想いを募らせる・・・なんて素敵なのかしら。私もそんな時期があったかしら」


 なんて、頬に手を当てキャアキャアと、騒ぎ立てる。


「若いって誰の事?二人も若いよね?・・・まだ24?、22?」


「違います!もう、24です!」

 って、ジル。


「・・・私はもう25歳です」

 って、アンリ。


 イヤ、十分若いですよ?!


 ハテナ?と首を傾げてみると、誰の事なのか教えてくれるつもりになってくれたようだ。


「エリーの事ですよ!」


 って、オイオイ・・・エリーも22歳で、二人と変わらないんですけど?!


 年下はみんな若者か!?年上はみんな年寄りなのか!?


 と、聞いてしまいたい衝動に囚われるが!そこはジッと我慢する。話が進まなくなるからだ。そこはまた次回問い質すとしよう。


「で?エリーがどうしたの?!」

 やっと最初の問いに戻る。


「鈍いですね!」

「お嬢様は気付いてないのですか?!」

 とジル、アンリ、・・・なんだよ、何!鈍くないし。


 むむっと、眉間にしわを寄せたら、仕方がないですね~・・・と、教えてくれる気になったようだ。


「まあ、お嬢様が気付いてらっしゃらないのは仕方がないかも知れませんね。エリーが、想いを寄せているのはガイさんですから~」

「今日も、進んでお見送りしています」


「「ね~」」


 と、二人は顔を見合わせ、声をハモらせた。


 オイオイ何処の女子高生だよ。年を考えろ!


「ガイねぇ・・・好きな人聞いた事ないな・・・もう24歳?それくらいだっと思うんだけど?ダメな相手ではないな??

 むしろ優良物件だよね~。今話題のマヨネスの経営者だし?

 いろんな何処から縁談来ているんじゃないかな?物凄い美人さんが、身体を使って既成事実とか!!」


 と、ついつい思いつくままに妄想を口に出した。


「---・・・やっぱりそうですよね、私は気にも止めてもらえないですよね・・・」



 って、おい!いつから聞いていた!二人は、何で戻って来たって教えてくれないの!?


 部屋の隅で黄昏始めたエリーに、思わずたじろいだ。


「いや、今のは全く現状を知らない部外者が勝手にガイの現状を思い浮かべただけでね、本当かどうかは分からないんだよ。

 ・・・そんな話した事ないし。

 だから、---・・・調べてきます」


 言葉を連ねても一向に顔を上げる気配がないエリー。・・・苦し紛れの一手を言ってしまった。


 ・・・とりあえず、こっそり身近な所から聞いてみるしかないのかな---、こう言うの苦手なんだけど。






 はぁ~エリーが好きなのは、ガイか・・・。とりあえず、私は読書をするという事にして書庫に篭る事にした。


「---じゃぁ、後はよろしくね」


 と、キッチンに立っていた私は、煮込むだけになった鍋を3人に任して、窓辺に置かれた長椅子に座り本を手に取った。


 あれから、マヨネーズだけじゃなくて、トマトケチャップも作ったり(これは思ったより簡単)、ソースも作ってみた。


 ・・・ソースはいろんな野菜と果物を入れてドロドロになるまで煮込んで香辛料を入れて・・・と作るんだけど---最初試作品を作っている姿は、食べ物?毒ですか?と思われる程だった。


 まぁ、材料と手順が分かってしまえば、トマトケチャップもソースもかかる時間は大してかわらないし、こがないように煮込むのが大変な作業なのだが---3人でお世話して?ってお願いしています。


  大量に作っているソースとトマトケチャップがなくなるのは、もちろんマヨネスでも使われているからだ。・・・そろそろ外部にお願いしてもいいんじゃないかな?


  今日は、そろそろ作り置きがなくなってきたソースを作ってしまおうと、専用キッチンで作業しながら、ガイの身辺調査をしようと思うのだ!


 今日の3人は、エリーの恋の話でもりあがるそうなのだ。



 そもそも、なんでエリーがガイの事を好きになったのかと・・・聞いてみた。


 そりゃね、見た目は悪くない、どちらかというと、ちょっと乱暴な雰囲気を持ったチョイマッチョな感じだ。腕も立つし、やさしいよ。・・・でも接点って、私のところに来て打ち合わせをしているガサツな男でしかなかったはずだ!


 惚れる要素は・・・将来性と意外にもワイルドイケメンだという事だろうか?!


「---確かに、私はガイさんとは直接お話をさせていただいたことはございません。ですが・・・ちょっとぶっきらぼうな乱暴な言葉使いの言葉の中に、ちゃんとお嬢様の事を考えてお話されているんだなぁ・・・とか、不器用だけど、ちゃんと働いている子供達を見守っている姿がとても素敵でした」


「---街中で会った事があるの?」


「何度か・・・年下の子供達がお弁当を配達している姿を、後ろからそっと付いていかれているのを・・・とても素敵な方です」


 あー~あれか?雨の中、ずぶぬれで捨てられた子犬を思わず抱き上げて、困ったなぁ・・・と言う顔をしながら、懐に入れて立ち去る人を見て『素敵!』『やさしい!』と気になり始め、惚れていたことに気づいてしまう!よくわからない乙女の恋心ってやつですか?!


 ・・・確かに、人物的には問題ないと思うよ---私もね。優良物件だし、やさしいし、頼りがいがあるし、腕もたつ!---こう並べてみると、なかなか私が立候補してもいいんじゃないか?!


「---よくよく考えてみたりいい相手かも」

「お嬢様もそう思いますよね!!」


 おっ、エリー乗ってきたね。


「・・・・・私が立候補しようかな?!」


「「「---お嬢様、お止め下さい!!」」」


 ---・・・いや、冗談ですよ?!本当に。全力で引き止めなくても大丈夫だからね。





 さて、エリーがガイのどこに惚れたのが分かったところで、読書をしている振りをしながらの状況調査だ。


 もちろん、調査員は有能だ!!・・・ガイもこんな身近に個人情報を漏らす存在が居るとは気づくまい!!ふふふふふっ。


『ねぇ、ランセイ・・・ガイに内緒でリーンと話出来る?』


 私→ランセイ→リーン→ガイと、会話をする事ができる・・・と言っても伝言ゲームみたいになっちゃうのが・・・微妙な性能だ。今回は、リーンと話をするのでガイには内緒だよ。


『できるよ。・・・なに?!』


 私に用意されたお茶菓子をぽりぽりと食べながらランセイがこっちを向いた。


『ガイが好きな人居るのか聞いてみて?』


 返答待ち時間は、ランセイがお菓子を一口食べて、ぽりぽりと咀嚼して飲み込む時間くらいなので、まぁ感度良好だろう。


『う~ん、居ないみたいだよ。・・・お弁当配達先のお嬢さん方に沢山お手紙もらっているみたいだけど---もらいすぎでドン引きしているみたい』


 ・・・おう、ドン引き言うな!一応妖精みたいなもんだろうよ?!---これは私がいけないのだろうけど。


『---ガイは、どんな人が好きなのかな?知っている?』


『容姿の好みは分からないみたいだよ?・・・ただ、お化粧の濃い人とか、子供を無視する人とか、面識が無いのに親しげに体に触れてくる人は嫌いみたいだよ。って、言っている』


 ・・・それって、リーンが?ガイが?---まぁ、ガイが苦手としているのはリーンも苦手って事だよね。フィーリングが会うから、契約したんだろうから、分かり易くていいけどね。


『---もう一つ聞いてくれる?ガイはエリーの事知っているよね?』


『もちろん、キャロラインのメイドさんの一人だよね。濃い青色の髪と瞳の人だよね。お化粧も濃く無いし、臭くない優しい香りのする人で、子供と鬼ごっこしたり、ドロだらけになっても笑顔で居る人!だよね!って』


 ・・・そうなんだけど、3人ともそんな感じだからね。髪の色からエリーと認識しているようだ。


『ガイの雰囲気はいい感じなんだって・・・ただ自分の感情に鈍いっていうか、恋愛した事がないからなのか、よくわかってないみたい。---でも一緒にいるのはとても心安らぐみたい。そんな感じなんだけど・・・時間かかかりそうだよ~って』


 ---そうか、一応いい感じではあるんだね。リーン万能だね。


 リーン聞いた以上の情報をくれる・・・助かるんだけど、どうなんだろうね。プライバシーないでしょ?そんな事考えてないよね。---ガイに対しての個人情報超えた感情まで、私に駄々漏れだよ?!


 もしかして、私の感情とか今日何したとか、何失敗したとか、何にイライラしたとか、リーンからランセイに聞かれたら駄々漏れ?


 ---いや、マジそれは駄目。レディーの個人情報は大切なんだから!!・・・しっかり口止めしないとね。


 マジ、怖い・・・これって専用電話のように便利に使用していたけど、互いの情報が駄々漏れる可能性があるって事だよね。


 ---今好きな人とか、何考えているとか・・・。まぁ、子供の私はそんな隠すことは無いから今のところ気にしないで居られるけど、これから気をつけよう。


 ガイの事は、私が聞く内容を気をつければ大丈夫だろう---。



『リーンに私がガイの事聞いていたって、内緒にしてくれるように伝えてくれる?』


 ---ガイに忠告したら、なんでそんな事に気が付いたって、問いただされるのは目に見えているのでそれは勘弁です。


『ねぇ、ランセイ---リーンに私の事聞かれても、私の感情を読み取って伝えないように気をつけてね』


 守られる気がしないけど、一応お願いしておきます。


『・・・守れなかったら、お菓子抜きだから!』






 さて、・・・どうしようかな。きっかけが大切だよね。


 ---高校生が運命の出会いを夢見るような素敵な・・・それは演出できないな。だって夢見る高校生やってなかったからね。バリバリの・・・現実主義ですから!!


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