↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
44/74

44.いつの間にか距離ができてました

 私はリクルと別れ、お家に帰る事にしました。後ろからコッソリ、ガイが着いてきているので安心です。


 裏門からコッソリと我が家に帰ってきました。ガイは、私が屋敷の中に入るのを確認して、家に帰るようです。


 イソイソと、お部屋に戻り、身支度を整え、キャロラインになります。今日は、これから昼食の準備をするので、私サイズのエプロンをつけるのです。


 ---うん、まだお昼には時間があるね。


 メイド3人を引き連れて、庭の池にある小さなお家に向かいました。赤い屋根のお家です。


 そうです!!私専用のキッチンを作ってくれるというので、池の脇に作ってもらいました。


 キッチンと、テーブル・椅子だけ置いてある一部屋の家です。10人程が座れるテーブルと椅子が置かれているので、一部屋が広いと思います・・・。試食してくれる人が座れるテーブルを---とお願いしたはずなのですが、10人掛けって・・・大きくありませんか?


 あとは、お庭にピザ釜を作ってもらいたいと計画中です!自分用のスペースがあると夢が広がりますね!


 メイドさんたちは外で待機してもらい、周りを警戒という名目の、休憩をしてもらっています。


 ・・・今日は秘密の作業なんだからね!!


 急いで、キッチンに入り、私がお気に入りの組み合わせで、厚切りベーコンとサラダのサンドを作ります。後は、お魚フライサンドです。料理長にはまだ教えてないのですが、マヨネーズを使ってタルタルソースを作りました。


 ---これはスペシャルなんだから、いいのです!・・・魚のフライにはタルタルなんだよ~。


 スープは、料理長にお願いして保温ポットに入れたものを二つ用意してもらいました。


 後は・・・折角なので、スペシャルデザートを・・・って言っても、メイドさんたちも入れてないのでキッチンで火を使うことは許されていません---危ないって、言うんだよ!!・・・そりゃそうなんだけどね。


 だから、この食材はみんな料理長が火を通し味付けしたものなのだ・・・ちょっと納得いかないけど---仕方が無い。


 鉄で出来た筒を用意しておきました。

 この中に、卵黄・砂糖・牛乳をいれ混ぜる。そして、料理で使うボール用意しました。ボールの中に氷と塩・・・そして筒を入れ、クルクルまわします。---高速回転です。

 腕が疲れるくらい回しましたよ。もう分かったと思うのだけど・・アイスクリームの出来上がりです。


 まだ、誰にも教えてないデザートです---初お披露目ですよ!!スペシャルだからね!!スペシャルは特別な人と秘密にして食べるんだよ~くふふふふっ!!


 テーブルにお料理を並べて、アイスクリーは・・・お皿に入れて、保冷庫に入れておきます。


 魔石の力で冷やしておくんだってさっ!!凄いね!!ファンタジー。原理は興味がないので割愛します。


 さてと・・・では、迎えに行きましょう!!






「---お兄ちゃま!!」


 私は、木陰で訓練用の剣を振っているフォードお兄ちゃまに走りよった。サイラスさんは、午前中はお仕事があるようなので、本日は一人での訓練のようです。


 ・・・いろいろ忙しくて、なかなか書庫にもいけない状況で・・・。---お兄ちゃまも姿を見せていないようで・・・、行動範囲が違うのかお家の中でも話す事が最近では余りありませんでした。


 ・・・なんだか避けられている気も・・・---でも!そんな事を気にする4歳さんは居ません!!今日は楽しくゆっくり一緒に食事をしたいと思っているのです!


 私は空気を読むつもりは全くないのです!!思うがままに突っ走りますよ!



「---っ、お嬢様・・・」


 振り下ろした剣と額から流れる汗が、振り返りざまに空気中に舞う。


 ・・・!!いや~---爽やかさんなの~!でも・・・これじゃあ変態幼児ですよ。


「・・・走らないで下さい。転んでしまいますよ」


 って、走り寄ってくれる。・・・さすが、フォードお兄ちゃまです。やっぱりお兄ちゃまが一番だね。ウンウン・・・と再認識しました。



「お兄ちゃま~お昼一緒に食べよう。私が用意したんだ」


 腕を掴み、力一杯引っ張り、このまま池の畔にある私専用キッチンまで連れて行くのだ・・・今日は逃さないんだから。


「ちょ、ちょっと待って下さい」






「これは・・・?」


「---火を使っちゃダメだっていうから、用意してもらった具を私の好きな物を挟んだの!食べてみて?お兄ちゃまに食べてもらいたくて用意したんだから」


「---今日は、お一人ですか?他にも誰かに声をお掛けしているのであれば・・・僕は、、、」


 なんで・・・周りを気にしているのかな?周りにはメイドさんたちが居るけど。他に誰か来る予定はない。


 誰も来ないのに、やっぱり・・・私の傍に居るのがイヤになっちゃったのかな。なんでだろう・・・。


 いつもの、笑顔が見たかったのに---。


「何かあったの?私は、お兄ちゃまが一緒じゃなくて、ちょっと寂しかったよ?」


 そう、なんだか物足りなくて、フッと何かに迷った時に斜め後ろを見てしまったり、考え事しながら周囲を見渡したり・・・。



 それなのに・・・。



 ずーっと、困った様な落ち着かない、居心地が悪そうな・・・こんな調子なのだ。


「---お嬢様はずっと忙しそうで・・・僕よりも他の方々とご一緒されていた方が楽しいのではないでしょうか・・・?」


 って---そう見ていたんだ。



「・・・何それ!だったら今日だって声掛けない・・・誰も来ないし、呼んでない---頑張ったんだよ。お兄ちゃまにお話したい事が沢山あって、それなのに・・・全然傍に居てくれないし。やっと終わったから---お父様にお願いして、お兄ちゃまのご予定なくしてもらったのに・・・それなのにさっきからズーッと私を見てないんだから~・・・」


 絶対に!私は眼を逸らさないんだから!!


 ・・・全くもって腹の立つ。このお子様感情もだけど!

 一度爆発した思いは口に出してしまいたい衝動に駆られる。言いたい事は言って感情をぶつけるのだ!お子様だから許されるはず。


「---僕は・・・お嬢様のお役に立てないから」


 何それ!そんなの求めてない!!なんだか、よくわらかないけど、寂しいのか、悲しいのか、悔しいのか、よくわかんないグチャグチャの感情だけど、絶対に!泣いたり・・・なんて---しないんだから。



 ギュッと握り締めた手の中で、皺一つ無かったエプロンがクチャクチャになっている・・・なんて、思ったら、なんだが・・・すうっと、気持ちが冷めてきた。


 ・・・まるで今の私の感情のようだね~・・・なんてね。頑張ったのに。---ちょっと疲れた。

 精神的には大人なのだから、もっと客観的に状況を見れば良かった---お子様だからっていい気になって、人によりかかってみたいという感情は、とりあえず蓋をして・・・離れてみてれば良かったのかな。


 涙を堪えるように、・・・思わず睨みつけていたフォードお兄ちゃまから視線を外し、私は、はぁ~と、息を吐いた。



 まあ、私の勝手な感情で振り回されるよりは、お兄ちゃまは私から解放されて、スッキリ、サッパリしたのかもね!



 ---・・・うん、大丈夫。別に問題ない。お兄ちゃまにはお兄ちゃまの自分の世界があって・・・、毎日顔を合わせる必要なんてないんだよね。


「折角・・・お兄ちゃまに用意したので、食べていって下さい」

 ニッコリと笑顔を向けられただろうか・・・少し涙目になってしまったのは、仕方がないかな。


「・・・あの、、お嬢様、僕は---」


「---もう、いいのです。だから・・・食べてみてください。おいしいですよ、料理長が調理したものですから」


 あ~、よく韓国ドラマ見て思ったんだけど・・・なんで人の話を最後まで聞かないんだろうって、毎回思っていたけど、今の私は完全シャットアウト中です。閉店ガラガラ~状態です。


 突貫工事で立て直した気持ちを、また穿り返されたくない・・・お子様感情の制御は難しいのですよ。


 毎回思っていたんだけど、話を最後まで聞いていたらここまで拗れる事もなかっただろうし、大事にならなかったと思うんだよねぇ~って突っ込み入れていました。


 ---私もそのパターンになるのはいやだなぁ~・・・そんな事を思ったけど、今は聞きたくない。そんな、どーでもいい事を考えていました。


 浮き浮きした気分は、一気に冷め、なんだかどーでもいい会話をして、食事を終えました。



 ・・・何を話したのかよく覚えてない。---おいしく出来ていたかな。



 あっ、アイスクリー・・・忘れていました。

 ---もう溶かしてしまおうかな。食べる気分じゃなくなった。プリンに作り直す・・・なんだかそれもメンドクサイね。



 しばらくの間、池を眺めながらぼーっと過ごし、一人遊ぶランセイを見ながら、深い溜息をついてしまった。


 いつもの様にお話出来ると思ったのに、ダメだったね。


 書庫に寄って、本借りてこよう。

 あ~でもそれじゃあ・・・ダメだ、成長してない・・・めんどくさい感情を見なかったふりをする為に本に逃げる。何も解決しないのに---。





 そうだ、忘れていました・・・仕事が終わったレインさんをお屋敷に呼んでいたんでした。急いで準備しないとね。


 折角なので、ランセイのおやつにアイスクリームを出してあげました。


 ・・・少し多いかもしれないけど、お腹が痛くならないように気をつけて食べてね?食べ終わったら戻ってきてね。


 と、ランセイに告げて、私は部屋に戻ることにした。


こんな予定ではなかったけど・・・なんでかこうなった。おかしい。。。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。