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24.ここはどこなのでしょうか?

 こんばんは。キャロラインです。


 ただいま、囚われの身の上であります!


 何故こんな事になっているのかと言うと、簡単な事です、知らない人に攫われたんですよね。


 ここは、どこかの倉庫でしょうか?

 レンガに囲まれた、地下の物置のようですが。天井近くに、換気の為なのか格子のついたレンガ数個分の小さいな穴が空いていて、草が見えます。


 なんとか格子がらなければ通れる穴ですが、身長が足りません。・・・うむ。あそこの箱を移動してよじ登ればなんとかなりますかね?



 何でこんなに落ち着いていられるかって・・・ランセイが一緒だからという点が大きいですね。

 あと、私をここに連れてきたうちの一人が、オロオロしていて、悪そうな人に見えなかったからでしょうか・・・。


 ここに閉じ込める時も、

「ゴメンね、しばらくしたら出してあげるから・・・辛抱してね」

 なんて優しく、話しかけるなんて、変な誘拐犯ですね。









 -----現状を整理してみましょう。


 今日は、お家のお庭でかくれんぼして遊んでいたんですよね・・・珍しく。

 お母様のお茶会のお子様達と一緒に。

 範囲は決まっていたのですが、少し疲れてしまって、フラフラしていたらお客様の馬車待ちの場所の近くに来てしまったのだ。


 これがいけなかった!!

 後ろからヒョイと抱き上げられ、あれよあれよと気が付いたら馬車の中。泣くとか騒ぐとか暴れるとか、大人精神の私にはそんなスキルはない。こんな事なら、もっとお子様の振りの練習しておけば良かったよ。


 でも、チラリと視界の端に馬車待ち場所で、我が家の家令が走り寄る姿があったから・・・直ぐに私が攫われたと家中に知れ渡ったと思う。


 それもあって、誘拐犯を刺激するのもどうかと思って静かに耳をすまして情報収集していたんだ。


 誘拐犯の一人が、泣きもしない騒ぐ事もしない私を心配そうに気遣いながら、隣に座る。

 ガタゴト揺られ、外の景色を見る事も出来ず、気付いたらここに居たと・・・まぁ、そんな感じである。


 今、私が確認している誘拐犯達は、馬車を操っていた男Aと、馬車の中で怒鳴り声をあげ煩い男Bと、私を気遣ってくれる隣に座っている人Cだ。あと、会話の端々で出てくる主犯と思われる黒幕であろうXがいるようだが、姿がない。


 ちなみに犯人Cは犯人らしくない。AとBの顔見知りで、なぜかこんな事に・・・と困惑気味の様で・・・私もどう接してよいのやら。


 犯人さん達の話しを聞いていて気づいたのですが、誘拐する人を間違えているようです。


 なんでも、王子アルフレッド殿下・・・レッドの婚約者の第一候補であるランディの姉上様を連れ去る予定だったとか---。


 ・・・何で間違えた?!髪の色が全然違うのに!

 ランディの姉上様、クリスィーナ様はかも朱色をしているのだが、輝いて見える素敵な朱色なのだ。


 全くもって私とは、真逆の髪の色なのに!犯人達の目は節穴なのか!


 しかも年齢も8歳と4歳間違えるなんて、節穴もいいトコだ!眼科行く事を、オススメするよ。


 ---レッドはまだ、8歳でなのにもう婚約者候補とか・・・王子も大変なんだなぁ・・・とつくづく思う。巻き込まれる令嬢は・・・どうなんだろう?好き好んで選ばれたいならいいけど---私なら迷惑だな。


 既にこんな事になっているし、マジ!フラグは

 いらないね。


 ・・・今現在、トラブルに巻き込まれている身としては、本当に無関係ですから~!と声を大にして公言しておきたいと思ってしまう。


 レッドのトラブルに巻き込まれないように、早く婚約者を決めて発表するのが一番か!?・・・と変な方向に思考が行ってしまったが、・・・こうやって間違えられるなら意味無いよね。



 ・・・さて、私の話を聞いてくれそうな犯人Cはいるけど、Bが人違いだとわかって簡単に帰してしてくれないと思う。・・・Aはどうだろう。手っ取り早く・・・証拠隠滅なんてのだったらどうしよう。


 だってねぇ、顔見られているし、今頃大騒ぎになっているはずなのだ。もう、辺りは暗くなり、月が昇っている。



 長い時間馬車に揺られ、連れてこられた場所はお家からどれくらい離れてしまったのだろうか。休み無しに此処に連れてこられて、一度きしか外に出た事のない私には、距離感が全くないのだ。



 あ~ぁ、心配しているだろうなぁ。自分の家からの誘拐って、迂闊すぎてビックリだよね。



 見上げた先の格子の隙間から、丸いお月様が見えた。

 殺風景な地下倉庫の様なこの場所もにも月の光が差し込んでいた。


 こんなとこから月を見た事ない・・・私、このまま一人になっちゃうのかな---。








 ・・・って、人がシンミリ感傷に浸っているのに、ランセイは何やっているの!?


 いつの間にか、月が差し込む格子の中央に立ち、月明かりを背にして、刀をスラリと抜き天に翳した。




 ---何、カッコつけているの?!空気読む気は全くないよね!

 ちょっとでもシンミリしちゃった私が馬鹿みたいじゃん!


 どうやってそこに登ったの!


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