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23.4歳になったのです

 こんにちは。キャロライン4歳です。

 この度めでたく誕生日を迎える事ができ、めでたく誕生パーティを開く事ができました。予定してあったガーデンパーティですね。

 参加メンバーは、いつものお母様のお茶会のお家の方々と、私のお友達作ろう会のお家の方々だ。


 まあ、基本交流があるお家が、呼ばれたらしい。


 そこに・・・オマケがいた。レッドだ!呼んでないと思うのだが、お兄様に聞いたのか、当然の様にやってきた。


 ・・・お兄様が家に帰る為の馬車に、既に乗り込んでいたので、仕方なく連れてきたらしい。プレゼントは用意してある!と言って参加する気まんまんだったらしい。


 黒猫の可愛らしい置物くれたから、いいかな。寛大な心で参加の許可を与える。


 お兄様からは、ミニピアノのです!あの雑貨屋さんで、出会ったあのピアノですよ。テンション上がりました。


 手始めに弾くのはもちろん、チューリップの花が咲いた歌だろう。鍵盤が足らないので、仕方ない。


 人差し指で、ポンポンポンとリズム良くね。周りが大袈裟に褒めてくれたので、ちょっとドン引きしました。


 ---なんだろうこれは、やらかしたか?でも、4歳でこれは普通だと思うよ、おばさんの私の経験からして。幼稚園に通っているお子様はこれくらい弾けるのだから。それに指一本じゃあ弾けるって言わないよ。まあ、激甘の肉親なので、おおごとにはならないだろう、たぶん。


 さてさて、誕生日会とは名ばかりで、プレゼントを受け取り終わると大人達はいろいろ忙しいらしい。

 来年、婚約者をそろそろ決めたい親たちとか、今まで交流があまり無かった家同士の顔合わせとか、いろいろだ。


 その中で、コッソリと素敵な恋人を作りたい思春期の子供達と、遊びに夢中のお子様達。私は、どこに混じればよいのやら。


 なんて思って、大人の周りをウロチョロしながらカラフルなお料理をみていた。


 うん、どれも美味しかった~。・・・あれ、大抵のお料理は食べてもらえているのに、味付けしてある野菜は人気ないんだね。これは残念だ。


 じーっと、野菜の影から私を見つめる視線、ランセイだ!いつの間に・・・。


 ランセイは、私以外姿が、見えていないらしい。本当に私以外に見えていないのか、何らかの適正が必要なのかはわからない。ちょっとわかった事は、以外にも器用で私が出来る事は出来る。ランセイが、持っている特性は針金加工の他は未だによくわからない。

 あと、名前をつけたからなのか、私が出来る事は器用にやって見せた。


 まあ、出来る事なんて家事スキルが、大半なんだけどね。家事スキルとか、動きとかは、私の頭の中でハッキリとイメージの出来る動きは得意みたいだ。剣捌きが素的な舞うような動き・・・剣舞とかイメージすると出来ちゃうみたいだよ。・・・戦闘に役立つとは思えないけどね、このサイズなので。

 火とか水とかは不思議パワーで動かす事出来ないみたい。某アニメの特性の様なものがあるのかな?と貴金属性??なのかと漠然と考えております。部屋引きこもりの私としては実験できないので致し方ないね。


 私がお皿見ていると、ランセイがニヤリと口元を上にあげイタズラを思いついた顔をした。


 脇に差した刀をスラリと抜き、ふふん~と私に視線を投げかけ、見ていろよ!とばかりに刀をかかげ、振り下ろす。


 シュッ、シュパ!とかの効果音が聞こえてきそうたけど、何も聞こえない。


 小さいけどダイナミックな動きと剣さばき、まるで剣舞を、見ている様だなあ・・・と思っていたら、見る見るうちに野菜たちが姿を変えていた。


 お皿の外から刀を振っていただけなのに、大きいお皿に守られた野菜達が、見事に動物に変身していた・・・。


 タイトルは・・・「森のかわいい仲間達」とでもしておこう。



 私はコッソリその場所を後にした。・・・やり過ぎです。確かに、動物の型とかでデコりたいと思ったけどね・・・。言い訳付かないので退散するしかない。


 私は、木の影に身を隠しホッと一息つくと---。


『まあ!』

『素敵だわ!』


 と、ワイワイガヤガヤと、騒がしくなって来た。その声を聞いた子供達が集まって来る。私はコッソリとその流れに乗る事にして、いかにも何があったの?という顔をしながらお皿の前に身を乗り出す。


「まあ、野菜で動物を作るなんて、とってもステキ!」

 私は、今とても感動しています!!という顔をして大げさなリアクションをした。


 ---もう心臓に悪いったら!!


 お皿の横で、得意げになっているランセイ。もう、ため息しかでないよ。

 お母様に呼ばれた料理長が、困り果てている。他家の婦人から物凄く褒められてもね・・・・。自分で作ったのならまだしも、違うなのだし。ほんと、ごめんなさい。



「はい、あーんして?」


 私は、クマに型どられた人参にフォークをグサリと刺し、いかにも人参嫌いだ!という勝手なイメージを思い浮かんだランディの口元に差し出す。


 えっ・・・。


 興味津々だった顔が固まった。


 やはり、嫌いだったか?・・・ニヤリ。


「クマさんが、食べてって言っているの~」


 ヤダヤダ食べて~と、我がままぶりっ子してみる。じーっと顔をにらみながら。さあ、どうする?!


「・・・うっ!食べるよ!食べればいいんだろ!」

 そう言うと、ガブッと一口。---と思ったら、耳を少し。


 ・・・おいおい、勢いだけか。じゃあ次の手だ。


「きゃ~耳がなくなっちゃったよぉ。クマさん痛いって言っている、早く全部食べてあげて!」


「!なっ、そんな事言ってないだろ!」


「痛いって!早く食べて~」


 おっ、情けない顔しながら全部口に入れた!

 痛いって言っているのに食べるなんて、非道きわまりないね~ふふふふっ。


「美味しかった?」


 モグモグ中だけど、変な顔はしていない、食べず嫌いか?


 さっき私も食べたけど、甘めの味付けで柔らかく煮てあって美味しかったんだよ。


「・・・うん、食べられた。おいしいと思う」


 まあ、食べられる様になれたみたいだしいいかな。


 料理長に集まっていたお母様達の注目がこっちに移ってきた。子供達が、進んで野菜を食べ始めたからだ。


 子供達が、キャーキャー言っているのは、私が原因です。


 まず、野菜嫌いっぽい子が、端っこをカプリ。


「痛い痛い。早く食べて!」と、私がチャチャを入れる。

「痛くないよ!」と言いながら一口で食べたりする子や、周りの子のチャチャが楽しくて少しずつ食べる子といろいろだ。


 楽しく食べられて良かったね。


 お母様達の注目がこちらに移ったので、料理長はコッソリ裏方に戻るかと思ったら、野菜の動物達を観察している。

 次回からこのお皿みたいなのを料理長が作れるだろうから、騒ぎにはならないかな?


 ホッと一息ついたら、遠くからこちらを見ているお兄様とレッド。その後ろ立つフォードおにぃちゃま。


 まあ・・・いいか。用があったら呼ばれるよね---と思ったんだけど、私は、人参のウサギをお皿に乗せてお兄様達のいるテーブルに移動する事にした。


 だって、いつもニコニコしているフォードおにいちゃまが・・・なんだかいつもと雰囲気が違う気がした。なんだか無表情というか、なんだろう・・・?お兄様たちに意地悪されたのかな?




 グサリとウサギにフォークを刺して、フォードおにぃちゃまの口元に持っていく。


「はい、あ~んして?」


 腰を屈め、そっと口を開いてモグモグしてくれた。頬を真っ赤にしている。


 やっぱり、おにぃちゃまくらいになると恥ずかしかったかな?



 レッドは、頬杖をついて私達を凝視している。お兄様は、むむっと小難しい顔をしているが、何か問題ありました?


「お兄様達も人参ウサギ食べたいですか?」


 コテッと首を、傾げ人差し指を頬にあてて、かわいい女の子を演出するのを忘れない。


「持ってきてくれるの?」


 とお兄様。もちろんですとも!


「ちゃんと痛がれよ?!」


 ニヤリとレッド。・・・いやだね。


 むむむっと、眉を寄せてしまった。


 やっぱり、持ってくるのはやめましたよ・・・。私は、フォードおにぃちゃまの手を取って、逃げる事にした。


「・・・メイドさん達にお願いしてください。おにぃちゃま、あっちで遊んで下さいな」


「---はい!」


 少し困った顔で、おにぃちゃまは私の手をとり転ばない様にスピードを考えて走ってくれる、やっぱり素的なおにいちゃまだ!レッドとは比べ物にならんね。


 やっぱり、一緒がいいよね!


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