表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法学園のマキャヴェリ  作者: Kk


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
61/68

氷華の魔女①

「第十試合!」



「セシリア・アルバート!」



歓声。



大歓声。



ダリウス戦の熱気がまだ残っている。



その中を。



セシリアが歩く。



ゆっくり。



落ち着いた足取り。




「セシリア先輩!」



「頑張れー!」



「優勝候補!」




声援。



セシリアは軽く手を振る。




相変わらず余裕がある。




その姿に。



観客席の男子達が沸く。




マルクが呟く。




「人気すげぇな」




ダリウスは興味なさそうだった。




「実力もある」




アルフォンスが答える。




それが全てだった。




そして。



対戦相手。



クラウス・ベルン。




二年生。



剣術特化。




実力者。




交流戦代表候補。




観客席もざわつく。




「クラウスか」




「厳しい相手だぞ」




「セシリアでも楽じゃない」




その評価に嘘はない。




クラウスは強い。




純粋な剣技なら、


二年生上位。




そして。



試合開始。




「始め!」




瞬間。



クラウスが消えた。




速い。




観客席がどよめく。




剣閃。




一直線。




セシリアの首を狙う。




だが。



セシリアは動かない。




そのまま。



指を鳴らす。




パキン。




氷。




地面から氷柱が出現する。




クラウスが飛び退く。




「っ!」




速い。




予備動作がない。




観客席も驚く。




セシリアは笑っていた。




「いい動きね」




余裕。




完全な余裕。




クラウスは眉をひそめる。




気に入らない。




試されている。




そう感じた。




次の瞬間。



連撃。




剣。



剣。



剣。




暴風のような斬撃。




観客席が息を呑む。




しかし。



届かない。




氷壁。




氷盾。




氷の花弁。




全てが防ぐ。




そして。



セシリアは一歩も動いていない。




静寂。




観客席が気付き始める。




強い。




思っていたより。



ずっと。




王立中央学院席。




アイリスが目を細める。




「へぇ」




初めて興味を示した。




レオニスも頷く。




「魔力制御が綺麗だ」




「かなり」




アイリスが笑う。




「好きかも」




観客席。




アルフォンスも見ていた。




ダリウスも。




二人とも知っている。




セシリアは。




まだ本気じゃない。




その時。



クラウスが後方へ飛ぶ。




距離を取る。




そして。



剣を構えた。




空気が変わる。




観客席が静まる。




切り札。




来る。




セシリアも笑みを消した。




初めて。




少しだけ。



真面目な目になる。




「ようやく?」




クラウスの魔力が膨れ上がる。




訓練場を風が包む。




そして。



巨大な魔法陣が展開された。




観客席が総立ちになる。




「おい……」




「マジかよ……」




二年生代表候補。




その本気が。



ついに姿を現そうとしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ