主席の壁
翌日。
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交流戦代表選抜。
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訓練場は朝から満員だった。
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昨日のダリウス。
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そしてエルナ。
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有力候補達が順調に勝ち進んでいる。
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そして。
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今日の主役。
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アルフォンス・レイヴン。
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首席。
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学園の顔。
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一年生最強。
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「アルフォンスだ!」
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「首席!」
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「圧勝だろ!」
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歓声が飛ぶ。
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観客席。
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ダリウスが腕を組む。
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気に食わない。
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昔からそうだ。
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何をやっても。
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何を頑張っても。
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最後に前へいるのはアルフォンスだった。
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だが。
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追い付く。
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必ず。
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その頃。
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王立中央学院席。
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アイリスも訓練場を見ていた。
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「首席か」
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レオニスが頷く。
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「評判は本物だ」
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「楽しみ」
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対戦相手が入場する。
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二年生。
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カイン・ルークス。
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風魔法の使い手。
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代表候補。
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実力者。
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だが。
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開始直後。
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全員が理解する。
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差。
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それを。
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アルフォンスの剣が走る。
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炎。
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爆発。
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風の刃を正面から切り裂く。
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歓声。
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会場が沸く。
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「速い!」
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「やっぱり強い!」
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カインも必死に応戦する。
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風魔法。
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機動力。
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連撃。
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だが。
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届かない。
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アルフォンスは冷静だった。
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焦らない。
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無駄がない。
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そして。
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数分後。
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勝負は決まる。
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炎剣。
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カインの喉元で止まる。
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静寂。
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「参った」
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試合終了。
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歓声。
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大歓声。
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アルフォンスは剣を下ろす。
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当然の結果。
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誰もがそう思った。
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その中で。
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アイリスだけが笑う。
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「強いね」
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レオニスも認める。
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「ああ」
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「でもまだ完成してない」
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アイリスが頷く。
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才能。
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努力。
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実力。
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全部ある。
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だが。
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まだ伸びる。
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それがアルフォンスだった。
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観客席。
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ダリウスは立ち上がる。
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次は自分。
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アルフォンスを超えるため。
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交流戦代表になるため。
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拳を握る。
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そして。
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バルトが次の試合を告げる。
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「次!」
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「ダリウス・ヴァルハルト!」
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会場が再び沸き上がった。




