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魔法学園のマキャヴェリ  作者: Kk


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古代魔法

地下封印区画。



静寂。



誰も動かない。




アーヴェル。



レオン。



互いを見ている。




エルナだけが状況についていけなかった。




番人。



古代教師。



封印。




分からない。




だが。



一つだけ分かる。




この男は危険だ。




アーヴェルが笑う。




「面白い」




「まさか残っていたとはな」




レオンは答えない。




右手を前へ出したまま。




その周囲。



銀色の魔法陣。




学園で見るものとは違う。




複雑。



異質。




エルナは思わず目を見開く。




見たことがない。




こんな術式。




その瞬間。



アーヴェルの表情が変わった。




初めて。



笑顔が消える。




「なるほど」




「本当に残っていたか」




そして。



小さく呟く。




「古代魔法」




エルナが固まる。




古代魔法。




伝説。



神話。



失われた術。




現代では再現不可能とされる魔法。




それを。



レオンが使っている。




あり得ない。




その時。



アーヴェルの周囲に黒い魔力。




広間が揺れる。




床が砕ける。




「ならば試そう」




「どこまで継承されている」




次の瞬間。



消える。




速い。




エルナの目でも追えない。




そして。



レオンの目前。




拳。




だが。



レオンは動かない。




銀色の魔法陣。




一文字だけ光る。




【拒絶】




瞬間。



アーヴェルが吹き飛んだ。




轟音。




壁へ激突。




広間全体が揺れる。




エルナが息を呑む。




今。



何をした。




詠唱もない。




攻撃魔法にも見えない。




理解できない。




アーヴェルが立ち上がる。




口元から血。




しかし。



笑っていた。




「素晴らしい」




「やはりそうか」




レオンの目が細くなる。




アーヴェルは続ける。




「お前は知らない」




「何も」




エルナが眉をひそめる。




何の話だ。




だが。



アーヴェルはレオンだけを見ている。




「何故封印されたか」




「何故選ばれたか」




「何故あの男が絶望したか」




その瞬間。



レオンの表情が僅かに変わる。




エルナは見逃さなかった。




初めてだ。




レオンが反応した。




アーヴェルは笑う。




「そうか」




「名前だけは知っているか」




そして。



ゆっくりと言う。




「勇者アークを」




広間が静まり返る。




だが。



次の瞬間。



レオンの魔法陣が輝く。




轟音。




銀色の光が広間を包み込む。




エルナは思う。




まずい。




今。



聞いてはいけない名前が出た。




そして。



レオンが本気で怒っている。


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