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魔法学園のマキャヴェリ  作者: Kk


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34/68

首席対雷帝

訓練場。



静寂。



先程までの歓声が嘘のようだった。



誰もが中央を見ている。



アルフォンス。



ダリウス。



学年最強を決める戦い。




バルト教官が前へ出る。



「始め!」




瞬間。



二人が消える。




激突。




剣と剣。



火花。



衝撃。




「速っ!?」



観客席がどよめく。




ダリウスが距離を取る。



魔法陣展開。



紫電。




轟雷。




雷の槍が放たれる。




しかし。



アルフォンスは避けない。




炎。




赤い魔法陣。




炎の壁が立ち上がる。




激突。



爆発。




会場が揺れる。




「すげぇ……」




一年生とは思えない。




そのまま両者突撃。




剣。



炎。



雷。




激しい攻防。




誰も近寄れない。




観客席。



マルクは拳を握っていた。




「勝て……!」




セシリアも見入る。




強い。




本当に。




その時。



ダリウスが笑った。




初めて。




「やっぱりお前は強いな」




アルフォンスも笑う。




「お前もだ」




次の瞬間。



雷鳴。




ダリウス最大出力。




紫色の雷が訓練場を覆う。




観客席が悲鳴を上げる。




だが。



アルフォンスは退かない。




炎が渦を巻く。




巨大な炎柱。




衝突。




轟音。




白煙。




視界が消える。




誰も結果が見えない。




やがて。



煙が晴れる。




立っていたのは。




アルフォンス。




ダリウスは膝をついていた。




静寂。




そして。



歓声。




「勝者!!」




「アルフォンス・レイヴン!!」




大歓声が響く。




アルフォンスは息を切らしていた。




ギリギリだった。




ダリウスも笑う。




悔しそうに。




「また負けたか……」




アルフォンスが手を差し出す。




ダリウスはその手を取った。




観客席がさらに沸く。




良い勝負だった。




その頃。



最上段。



カイルは立ち上がっていた。




「終わった?」




リヒトが呆れる。




「最後だけ見てましたよね」




「うん」




カイルは伸びをする。




そして。



ふと。



観客席の端を見る。




レオン。




誰よりも静かに拍手していた。




無表情。




しかし。



ほんの僅かに。



満足そうだった。




カイルはそれを見て、


初めて少しだけ眉をひそめる。




「……」




変だ。




勝敗に興味がない。




強さにも興味がない。




なのに。



今の戦いを見ていた。




まるで。



何かを確認するように。




その時。



試合終了の鐘が鳴る。




実技試験予選終了。




そして。



誰も知らない。




その夜。



第七封印区画で、


再び異変が起きることを。


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