表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法学園のマキャヴェリ  作者: Kk


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
32/68

黒髪の先輩

実技試験二日目。



学園は朝から賑わっていた。



昨日の試合。



その話題も少しだけ出ている。



だが。



主役は相変わらずアルフォンス。



そしてダリウス。



レオンの話などすぐ消える。




「偶然だろ」



「たまたま勝っただけ」




そんな評価。



レオン自身も気にしていない。




訓練場。



次々と試合が行われる。



歓声。



魔法。



剣技。



学園らしい光景だった。




その時。



バルトが名前を呼ぶ。




「エルナ・ノクス!」




空気が少し変わる。




一年生たちがざわつく。




「誰だ?」



「知らないのか」



「二年最強候補だぞ」




訓練場へ現れた少女。



黒髪。



長身。



無表情。




どこか。



レオンと似ていた。




しかし。



周囲へ与える印象は全く違う。




冷たい。



近寄り難い。




そんな雰囲気。




試合開始。




相手は三年生。



実力者。




だが。



開始から十秒。




勝負は終わった。




影。




地面から伸びた黒い影が相手の動きを封じる。




次の瞬間。



首元へ剣。




終了。




観客席が静まる。




誰も何が起きたか分からない。




「勝者、エルナ・ノクス」




歓声すら遅れる。




圧倒的だった。




観客席。



アルフォンスが目を細める。




強い。




少なくとも。



自分と同格。




ダリウスも同じ感想だった。




その時。



エルナが振り返る。




視線。




レオン。




会場の端。



いつもの場所。




数秒。




レオンも気付く。




視線が交わる。




だが。



レオンは興味なさそうに目を逸らした。




エルナの眉が僅かに動く。




「……」




面白くない。




彼女は昨日の試合を見ていた。




誰も見ていない動き。



誰も気付いていない技術。




だが。



エルナだけは見ていた。




あれは偶然じゃない。




隠している。




間違いなく。




その時。



最上段。



カイルがまた寝転がっていた。




隣には長身の男。



銀髪を後ろで束ねている。




「また寝てるんですか」




穏やかな声。




カイルが目を開ける。




「リヒト先輩」




リヒト・アルゼイン。



三年生。



学園上位戦力。




リヒトは苦笑する。




「試験ぐらい見なさい」




「めんどくさい」




「後で怒られますよ」




「先輩が何とかして」




「嫌です」




いつものやり取り。




そして。



リヒトの視線が下へ向く。




レオン。




無表情な一年生。




「気になるんですか?」




カイルは少しだけ考える。




「んー」




数秒。




そして。



「別に」




そう言いながら。



もう一度レオンを見る。




「ただ」




「なんか変」




リヒトが首を傾げる。




「変?」




カイルは笑う。




「説明できない」




それだけだった。




しかし。



学園最強の直感は、


少しずつレオンへ向き始めていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ