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魔法学園のマキャヴェリ  作者: Kk


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27/50

封印を守る者

翌朝。



学園中に噂が広がっていた。



昨夜。



教師たちが慌ただしく動いていた。



何かあった。



生徒たちはそう感じている。




だが。



当然。



真実は知らない。




「また旧校舎らしいぞ」



「最近多くないか?」



「なんか怖いよな」




そんな話を聞きながら、


セシリアは教室へ向かっていた。



昨夜の出来事が頭から離れない。



消えた日誌。



黒いローブ。



そして。



【封印は守られるべきだった】



という言葉。




あの人物は。



敵なのか。



味方なのか。




分からない。




昼休み。



生徒会室。



セシリア。



アルフォンス。



バルト。



三人は再び集まっていた。




「妙なんだ」



バルトが口を開く。




机の上には紙。



昨夜の筆跡分析結果。




「同じ人物の可能性が高い」




「何がですか」




「地下の壁」




【封印は既に破られている】




「昨夜の紙」




【封印は守られるべきだった】




セシリアが息を呑む。




同じ人物。




つまり。



地下へ入った人物。



そして。



日誌を持ち去った人物。



同一人物。




アルフォンスが腕を組む。




「矛盾しているな」




「どういう意味だ」




「封印は破られている」




「だが守るべきだった」




確かに。



おかしい。




破った側なら。



守るべきだったなどとは書かない。




つまり。



その人物は。



封印を破った者ではない。




封印が破られた事を知っている者。




その可能性が浮上した。




沈黙。




その時。



学園長が現れる。




「一つ分かったことがある」




全員が顔を上げる。




学園長は古い資料を机へ置いた。




学園創立記録。




かなり古い。




そして。



その中の一文。




【第七封印管理者 三名】




三名。




「封印を維持する役目だ」




学園長が説明する。




「当時は定期的に地下へ入っていたらしい」




「その三人は?」



セシリアが聞く。




学園長は静かに首を振る。




「名前が消されている」




まただった。




誰かが消している。




徹底的に。




「だが」



学園長が続ける。




「一人だけ分かった」




全員の視線が集まる。




学園長は資料を指差した。




そこには。



掠れた文字。




【アーヴェル・グランツ】




封印された教師。




つまり。



封印対象であり。



封印管理者でもあった。




部屋の空気が変わる。




あり得ない。




封印される者が。



封印を管理していた。




何かがおかしい。




その夜。



学園の外れ。



誰も来ない森。




黒いローブの人物が立っていた。




手には日誌。




消えたはずの封印管理日誌。




人物は静かにページを閉じる。




そして小さく呟いた。




「遅すぎた」




声は老人のものだった。




「もう始まっている」




そのまま森の奥へ消える。




誰にも見つからず。



誰にも知られず。



ただ一人。



封印の真実を知る者が動き始めていた。


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