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科学と幻想の超能力  作者: Amatera/あまてら
科学都市編
21/29

21話 偽物の人間


 学校のチャイムが鳴り、授業が終わる。条介は、桐野に言われた事を思い出す。


 『とりあえず、死にたくなければ自分の身を守ることを最優先にしなさい』


 「自分を優先か...」


 条介は学校を出て、帰る途中にあるものが見えた。


 ザワザワ...


 「へぇ~、かなりの行列だな」


 そこには一件の店があり、かなりの行列がある。あれは多分パン屋だろう。


 「そなんなに美味いのか?あそこのパン屋...」


 (行ってみよっかな...)


 そう思った時、条介は行列の中にある人の姿が目に見えた。それは――


 「月宮?何でこんなところに...」


 (あいつ俺が学校出る直前まで教室にいなかったか?)


 そう呟いていると条介は後から声をかけられた。


 「神田君」

 「え?」


 そこにいたのは...月宮だった。


 (月宮はあの行列中にいたような...気のせいか?)


 「...神田君?」

 「えっ、でも月宮は...」

 「??」


 だが、行列の中を見ると、やはり月宮の姿がある。...月宮が二人いるという事になる。


 「何で...月宮が二人...」

 「?何言ってるの神田君?」


 その時、条介の頭の中で嫌な事が思いついた。それは、桐野が言ってた事だった...


 『私は霊術師。君はRankFの能力者。つまり、私達か両方が殺される対象って事になるの』


 (...まさかっ!?)


 すると、行列の中にいた月宮らしき者は、条介に向かって――


 「...ッ(ニヤッ)」

 「っ!!」


 条介は、これで間違いなく、あの行列中にいるのは月宮の偽物だということに気づいた。


 (間違いねぇ!あいつは偽物だっ!!)


 「すまん月宮っ!」


 ダッ!


 「え?ちょっと、神田君??」


 ザッザッ!


 (くそっ!気づくのが遅すぎたかっ!!やっぱり、変だとは思ったんだ...月宮が二人もいる時点で気づくべきだった...。)


 月宮の偽物は条介に気づかれると、すぐにその場から逃げたした。当然条介もそれを追いかけるのだった。


 「待てっ!!」

 「ちぃ!喰らえっ!!」

 「!!」


 すると、月宮の偽物は、何やら棒のようなものを持っており、それを使って何やら攻撃を仕掛け始めた。


 バァン!!


 「くっ!!今のは...霊術かっ!?」

 「フッ...」


 ダッ!


 「あっ!待て!!」


 (くそっ!あいつ足早いな...こうなったら能力で!!)


 条介は能力で身体を強化し、脚力を上げた。そたら、偽物との距離はどんどん近くなっていき――


 (よし!これなら追いつけるっ!!)


 条介は月宮の偽物に近づくのだった...

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